テギョン 写真提供/KNTV

ドラマの現場に慣れるのに少し時間がかかりました。最初のうちは右往左往していたんですが、共演者のみなさんがすごく配慮してくださって。(演技の)感覚は戻ってきたと思います

 除隊後、初となる待望のドラマ『ザ・ゲーム』で主演を務めたテギョン。出演を決めた理由を聞くと、

最初に4話までの台本をいただいて、4話のエンディング部分を読みながら“これは逃したらいけないな”と思うほど、続きが気になるドラマだったんです。とても凝っていて面白いサスペンスだなと思い、決心しました」

 彼が演じるのは、人の目を見ると、その人の死が見えてしまうテピョン。唯一、死が見えなかった女性刑事・ジュニョンとともに20年前に起きた連続殺人事件“0時の殺人鬼”と酷似した殺人事件の真犯人を追い詰めていく。

「テピョンは、人の死が見える設定なので、目で表現することがとても多かったです。なので、毎朝、目薬をさしていました(笑)。重要ですよね。潤っていないといけないですから(笑)」

監督からの
意外なリクエスト

 冗談を交えながら話すサービス精神旺盛な様子は、入隊前と全く変わらない。現場では、監督から感情を抑えるようリクエストされたという。

「人の死が見えてしまう能力のせいで苦しみながらも、明るくいようとするテピョンという役を作り上げるうえで、死を見るときと、そうではないときの差を大きくしたほうが、明るく振る舞っているときの彼の姿がより悲しく見えると思っていんたんです。

 そうしたら、監督から少し抑えるようにと言われました。“(オク・)テギョン自身にある、明るい姿は見えないほうがいい”と(笑)。テピョンには、オク・テギョンのような明るい部分も少しはありますが、落ち着いた人物になっていると思います。愛嬌も本当に少しだけにして、抑えました(笑)」

 苦悩するテピョンが心を寄せていく女性刑事・ジュニョンを演じるイ・ヨニとは、映画『結婚前夜〜マリッジブルー〜』以来、7年ぶりの共演。彼女はテギョンを「より凛々しく、カッコよくなったと思う」と語っていたが?

ありがとうございます(テレ笑い)。2度目の共演なので、すぐに作品に臨みながら意見を出し合うことができましたし、支え合えていたように思います。少なくとも僕は、とても頼りにしていました。一緒のシーンが多かったので、僕の足りない部分を埋めてくれました」

 最後に、ドラマの軸となるテピョンのような特殊能力が持てるとしたら、どんな能力が欲しいかを聞くと、

「このドラマを通して、いろいろなことを考えさせられました。テピョンではなく、テギョンとして同じような状況になったらどんな選択をするか。最期を知りながら行動するのと、知らずに選択するのでは、同じようになるのかとか。そのうえで、テピョンの持つような能力にONとOFFがあったらいいなと思います。

 OFFがない彼はとても苦しむので、見たいときにだけONにできたらいいなと。どんな能力でもそうですよね。空を飛べる能力があっても、ずっと飛んでいたら大変じゃないですか(笑)

共演者のイム・ジュファン&イ・ヨニが語る
“テギョンのすごさ

左からイム・ジュファン、イ・ヨニ、テギョン 写真提供/KNTV

イム・ジュファン:テギョンと初めて会ったのは、台本の読み合わせのとき。本当に身体が大きくて、ドアから入ってこれないんじゃないかと思いました(笑)。除隊してから、そう日にちがたっていなかったので、防弾服を着ると、さらに大きく見えて。その読み合わせのときは、ゆったり落ち着いていたんです。それが、撮影現場に入ってカメラが回りだすと、じっとしていないんです! スタッフと話したり、メーキングのカメラに冗談を言ったり。
イ・ヨニ:そうそう、ひとりでずっと面白い冗談を言ってました(笑)
イム・ジュファン驚くのが、さっきまで冗談を言っていたのに、一瞬で役に入り込んで涙するんですよ。あのギャップはすごい!!
イ・ヨニ:男性俳優にとって、涙のシーンは決して簡単ではないと思うんです。あの集中力はすごいなと思います。

CSの放送局『KNTV』にて6月14日から日本初放送スタート!『ザ・ゲーム(原題)』(毎週日曜、夜8時~ ほか。2話連続放送)(C)2020MBC

CSの放送局『KNTV』にて
6月14日から日本初放送スタート!
『ザ・ゲーム(原題)』
(毎週日曜、夜8時~ほか。2話連続放送)
(C)2020MBC