「6月9日、両陛下は結婚記念日をお迎えになりました。例年であれば、上皇ご夫妻や秋篠宮家とのお祝いの食事会が行われますが、今年は新型コロナウイルスの状況を鑑みて、普段と変わらずに、ご一家3人で過ごされたようです。
ちなみに、30日にご結婚30年で“真珠婚”をお迎えになる秋篠宮ご夫妻も、現時点ですでに“お祝いの会は行わない”と決まっているそうです」(宮内庁関係者)
毎週のように、新型コロナの専門家や医療現場を知る関係者などを御所に招き、ご進講やご説明をお受けになっている両陛下。その一方で長女の愛子さまは、御所での勉学にいそしまれる日々だそう。
「この春から学習院大学に内部進学された愛子さまですが、新型コロナの影響で、1学期中はすべてオンラインでの授業になりました。
本格的に大学に登校するのは早くて9月以降。現在は毎日の授業で出される課題に追われているそうで、多忙な日々だと聞いています。
熱心に勉強されているのは、全国から集まってきた優秀な外部入学生に、遅れをとらないようにしているからだそうです」(侍従職関係者)
愛子さまが所属される文学部日本語日本文学科は、どんな特徴があるのだろうか。
「日本文学科は1学年で100人ほど在籍しており、2年生からは“文学科コース”と“日本語教育コース”にだいたい7対3の比率で分かれます。必修科目として『日本語学』や『日本文学』などが課されるほか、1~2年時に行われる漢字テストの結果が教室に貼り出されたり、試験がない科目は夏休みにレポートを課されることもあります。
約100人しかいない学科なので、最近は『LINE』で日本文学科全員が加入するグループが作られて、構内の掲示板に貼り出される情報をみんなで共有することもありますね」(学習院大学生のひとり)
交友関係がガラッと変化する大学生活
近年は、秋篠宮家の眞子さまや佳子さまが国際基督教大学(ICU)、高円宮家の承子さまが早稲田大学と、“学習院離れ”が続いた中、あえて学習院を選ばれた愛子さま。
「現在、皇族の進学先は“学習院ありき”ではありませんが、あえて学習院を選ばれたのは、学びたい日本文学や日本文化の学科があったからでしょう。
専攻された分野が今後、ライフワークになるかどうかはわかりませんが、制約の多い皇族にとって比較的、自由な大学生活は、勉強だけではなく、さまざまな経験をされることで視野を広める貴重な時間です」
そう話すのは、宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さん。しかも、日本文学科はこれまでの交友関係を“一変”させる可能性があるそうで。
「日本文学科には、指定校推薦と外部受験で入学する学生がほとんどで、学習院女子高等科からの内部進学者はかなり少ないんです。その一方で、男子学生が少ない学科でもあるので“女子校ノリ”は変わらないと思いますよ。
内部進学した学生は、今までの交友関係がガラッと変わったり、同じ学科ではなく、サークル活動で異性と出会うパターンが多いですね」(前出・学習院大学生)
過去には、秋篠宮さまと紀子さまが学習院大学で出会われており、黒田清子さん(当時は紀宮さま)と黒田慶樹さんは幼少時から面識があったものの大学時代にも交流を深めて、それぞれ結婚されている。婚約延期中の眞子さまと小室圭さんも、ICU時代に出会われるなど、大学で結婚相手を見つけられる皇族は多い。
「小学生のころからチェロを続けておられ、英語も堪能なので、音楽部や英語部を視野に入れられていると思いますよ。また、高校の文化祭で披露された、ダンス関連のサークルもありえます。それらの部活動やサークルでの出会いが、将来のご結婚につながるかもしれませんね」(前出・宮内庁関係者)
これまでよりも、圧倒的に出会いが広がるキャンパスライフで、愛子さまの“ロマンス”も──?
盲導犬関連の公務と、同学科の先輩
一方で『令和』を支える内親王としてのご活躍も期待されるが、お手本には“同門の先輩”の存在が。
「上皇ご夫妻のご長女である黒田清子さんが在籍していた文学部国文学科は、現在の文学部日本語日本文学科であり、愛子さまの先輩にあたります。
黒田さんは、皇室にいらっしゃったときから“盲導犬関連”のご活動に注力されているのですが、最近は“愛子さまが盲導犬関連のご活動を踏襲されるのでは”という話をよく耳にしますね」(前出・侍従職関係者)
学習院初等科の卒業文集では、将来の夢について《盲導犬の指導員になりたい》と記された黒田さん。飼っていた紀州犬『千代』にも盲導犬の訓練を受けさせたり、盲導犬育成団体が主催するチャリティーコンサートに、今でも毎年、出席されているそう。
「愛子さまも毎春、学習院大学でのイベント『オール学習院の集い』で『アイメイト協会』の啓発ブースに必ず足を運ばれています。活動を支援するため、その場で販売されている同協会のサポートグッズを購入したり、募金などを行われているのです。
ご両親と同じように、動物愛護への強いご関心がおありで、初等科の卒業文集、高等科での卒業レポートでも“犬や猫”をテーマにした内容を執筆されていました」(同前)
もうすぐ成年皇族になられる中、黒田さんからのアドバイスを時折、受けているのではと前出の山下さんは話す。
「愛子内親王殿下が今後、盲導犬関連で施設訪問やアイマスクを着用した体験などのご公務をされる可能性は十分あります。
動物関係は、令和の象徴的な両陛下のご活動のひとつになると思われますので、愛子内親王殿下にとってもそれに沿ったいいご活動になります。また、盲導犬に関しては叔母の黒田清子さんが積極的に携わっておられましたので、みなさんがお集まりになるときなどにはお話を聞いておられるかもしれません」
令和時代を支える内親王の輝くお姿が待ち遠しい──。