YouTube「アンジャッシュ渡部チャンネル」より

「児嶋が“思いやりや優しさがない”と吐露したように、渡部にとって人は“使えるか、使えないか”で分類されていたのでしょう。利用価値があるうちはとことんすり寄って、用がなくなれば容赦なく切り捨てる。そんな彼の“裏の顔”が告発されつづけていますが、日ごろの行いが自分に返ってきているのではないでしょうか」(芸能リポーター)

 複数女性との不倫を繰り返した、アンジャッシュ・渡部建への批判が止まらない。児嶋一哉が代役でラジオ番組に出演して涙ながらに相方のスキャンダルを詫び、妻の佐々木希も謝罪コメントを出す一方で、当の本人は矢面に立たずに姿をくらませているのだからそれもやむなしか。

 そして、またひとつ、渡部の人間性が疑われてしまうような“所業”がーー。

 彼が3月5日に自身のYou Tubeチャンネルに投稿した、ある動画がネットをざわつかせているのだ。《秘密にしていた食べログの超賢い使い方を大公開します》と題して、グルメレビューサイト『食べログ』についてを語ったものだった。

 芸能界の“グルメ王”として数々のおいしい店を食べ歩いた渡部と同サイトの関わりは深い。グルメ情報サイト編集者が解説する。

「彼自身がレビュアーとして『食べログ』に投稿しているわけではありませんが、高評価がついているお店の中には、一般レビュアーが“渡部建がテレビで、書籍で、ブログで紹介”などと綴った“渡部のお墨付き”が載せられていることが多い。それだけ彼の影響力が大きかったということ。2017年からは、ユーザーの投票でおいしい店を決める『食べログアワード』の司会も務めています」

「僕はカネもらってません」

 くだんの動画とは、そんな渡部があらためて同サイトを紹介するものだった。

《“お前『食べログ』犬じゃないのか”とか“お前金もらってんだろ”とか、いっさい、僕ね、関係性はないんですよ、『食べログ』さんとは。『食べログアワード』の司会とかやらせていただいてますけど、何の忖度もないんですね、関係性としては》

 動画はいきなり自分への“疑惑”の払拭から始まる。便利な使い方を紹介していく中でも時折、《カネもらってませんからね、僕。何度も言いますけども》と何度も“癒着”を否定する渡部。

 そして“問題”とされる発言がここだ。参考にしたい優良レビュアーを紹介する一方で、『食べログ』に蔓延る“悪いレビュアー”にも言及していく。

《悪いレビュアーはね、接待まみれなんですよ。やっぱり、お店が呼んでタダで食って、良い(評価)の書いてっていうね。悪いレビュアーさんはいます。もう目の当たりにしてます、僕何人も。あの〜、文春に載った方もいますよ。過剰接待を受けたってことで》

 と、“ヤラセ”レビューの存在を告発してみせたのだ。中でも、渡部が《文春に載った方》と“名指し”であげた人物というのが、

『食べログ』でNo.1のカリスマレビュアーと呼ばれた“うどんが主食”氏を指していることは明らかでしょう。2017年6月に『週刊文春』が、うどん氏が高評価をつけていた飲食店から過剰接待を受けていたことを報じたのです。

 同氏はテレビにも度々出演してはオススメ店を紹介し、『私が通うウマい店』という本も書いています。文春の記事を“事実無根”としましたが、その後、全てのレビューを削除するなど名声は地に落ちました。このうどん氏がテレビに出るきっかけを作り、書籍の帯も手掛けたのも渡部です」(芸能プロ関係者)

カリスマに擦り寄った渡部

 渡部とうどん氏。実はグルメ業界において“師弟”関係にあったようだ。

2016年5月12日放送の『櫻井・有吉THE夜会』で、うどんが主食氏を語る渡部建

「2013年ごろ、すでにカリスマ的存在だったうどん氏。渡部さんは知人を通じてうどん氏を紹介してもらうと、以後は同氏が予約の取れない店に渡部を連れて行ったり、逆に渡部が“美味しい焼き肉店があります”などと誘ったりと、食べ歩きを通じて友好な関係を築いていました。

 そして2016年5月放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)で初めてうどん氏がテレビに出演したのですが、この時に“食べ物界では伝説みたいな人”“この方がいなかったら僕のここまでの食べ歩き道も進めてない”などとベタ褒めしたのが渡部。その関係性を語ることで、渡部も『食べログ』ユーザーから一目置かれるようになったのです」(前出・芸能プロ関係者)

 しかし、翌年にうどん氏の“不正”が暴かれると一転、渡部は擁護しないのはもちろん、同氏の名前を口にすることはなくなった。

当時、渡部も“過剰接待”を疑われたようですが、彼は世話になった恩人の擁護や疑惑を払拭しようとするのではなく、すぐさま“もう使えない”と掌(てのひら)を返して切り捨てたのでしょう。

 自分こそが“グルメ王”と増長し、うどん氏を関わりない人物として“悪いレビュアー”“文春に載った方”と批判したのです。

 しかし、この3か月後、まさか自分自身が文春に告発されて奈落の底に落とされるとは思いもしなかったでしょう。周囲に敵を作りすぎたのではないでしょうか」(前出・芸能プロ関係者)

 テレビや芸能界では“もう使えない”烙印を押されつつある渡部。相方や妻からも見放されなければいいが。