今年3月、警視庁東京湾岸署から保釈された槇原敬之は深く頭を下げた

 覚せい剤取締法違反などの罪で2月に逮捕された槇原敬之被告の初公判が6月17日に予定されていたものの、新型コロナ感染拡大防止の観点から、延期された

「多数の傍聴希望者が予想されることから、“3密”を避けるために、このような措置をとったのでしょう。今後は傍聴券の抽選方法も含め、慎重に検討しているそうです」(スポーツ紙記者)

 東京地裁に振替日について確認したところ、

「現段階では未定です」

 と、公判期日が決まらない状況だ。槇原被告は薬物の所持は認めたものの、使用に関しては否定しており、逮捕直後の尿による鑑定でも薬物の成分は検出されていない。

「逮捕後“長いこと薬はやっていない”と供述していましたが、薬物の常習性などが裁判の焦点になるのでは」(前出・スポーツ紙記者)

 槇原被告は現在、どのような暮らしをしているのだろうか。自宅付近で聞いてみたが、

「槇原さんが飼うワンちゃんを数日前に見かけたけど、散歩させているのは別の男性でしたね。最近はまったく見かけませんよ」(近所の住民)

後半延期で遠のく復帰

 コロナウイルスの影響もあり、自宅にこもって反省する日々なのかもしれない。しかし、延期されたことで復帰も遠のくのでは? という声も。

「1999年に逮捕された際は、逮捕から1年3か月後の執行猶予期間中にアルバムを発売して活動を再開しました。でも現在は、薬物使用者に厳しい時代。

 同じく薬物所持で逮捕された高知東生さんや清原和博さん同様、執行猶予明けまでは本格的な活動は難しいはず。初公判が延期されれば刑が確定する時期も後ろ倒しになるため、復帰がそれだけ遠のいたといえます」(レコード会社関係者)

 前回の逮捕から20年以上がたっているものの、初犯ではないため、

「懲役1年6か月~2年。執行猶予は3年~5年ほどになるのでは」(法曹関係者)

 と、執行猶予つきの判決が下る見通しだ。エンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんも、本格復帰は厳しいと分析する。

「これまでなら個人でライブを開催するなど、メジャーでの活動にこだわらなければ、俳優などに比べればミュージシャンは復帰しやすかった。しかし、現在は新型コロナの影響でライブ活動が難しい状況です。エンタメ業界が正常な状態に戻らないことには、槇原さんも復帰の話を進められないはず。逮捕されたタイミングが悪すぎましたね」

 仮に活動が再開できても、これまでのような活躍は期待できそうにない。

「槇原さんの曲が優れていることに変わりありませんし、作品に罪はありません。ただ2度も逮捕されたとなると、主題歌などへの起用は慎重にならざるをえない。曲を聴く機会が減れば売り上げの面でも苦戦するでしょうから、これまでどおりの活躍とはいかないのでは」(大塚さん)

 2度の過ちで失った信用を取り戻すのはかなり難しい?