「新型コロナウイルスの影響で“お花業界にどれほどの影響があるのか”を、秋篠宮さまがお聞きしたいということで、1時間ほどお話しさせていただきました。殿下が理事を務めておられる『生き物文化誌学会』でも交流させていただいているので、今回のお話につながったのだと思います。
眞子さまと佳子さまも興味深そうにうなずきながら話を聞いてくださり“お花はいいですよね。身体に気をつけて頑張ってください”との励ましのお言葉に感激しました」
そう話してくれたのは、花の通信配達システム『花キューピット』を運営する一般社団法人『JFTD』会長の澤田將信(まさのぶ)さん(62)。6月16日に悠仁さまを除く秋篠宮ご一家に対して、生花店への新型コロナの影響などを、オンラインでご説明したという。
「コロナの影響で、例年に比べて3月が15~20%、4月は50~60%ほど売り上げがダウンしました。謝恩会や葬儀、ブライダル関係、ホテルでの宴会などが軒並み中止や延期になったからです。
今年は5月10日が母の日でしたが、お客様から許可をとって玄関前に“置き配”したり、当日だけではなく7~10日と配達期間を長く設けるといった対策を講じました。コロナによって大変な中にいる人たちに、お花の力で勇気や希望を持ってもらえるように頑張っているということなどを、ご一家のみなさまにお伝えしたのです」(澤田会長)
秋篠宮さまは、お花へのご関心がとても強いと澤田会長が続ける。
「5年に1度行われる花キューピットの周年式典にも殿下は毎回いらっしゃり、今回のオンライン会議では、テニス大会の『花キューピットオープン』についても触れていただきました。
“お花に囲まれた環境でスポーツができることは素晴らしいことですよね”と。以前お会いした際には、『日本テニス協会』の名誉総裁職に眞子さまが就任されたことをお話しされていたので、テニスへの思いもお強いのでしょう。
花キューピットが行っている、還暦祝いに赤いバラを贈る『ハッピーローズ』というギフトの存在にも言及いただき、今後もいろいろな提案をしていかなければと身が引き締まりました」
進学も就職もされなかったプリンセス
秋篠宮家の方々は、4月以降は毎週、専門家から新型コロナについてのご進講やご説明をお受けになっている。
これまでは『済生会』など、医療関係者からのお話を重視しているイメージだったことから、今回のようなフラワー業界は少々“異色”に思える。それには、次女・佳子さまが関係しているという。
「フラワー業界からのご説明は“佳子さまのご就職先を意識していたのでは”という声があがっているそうです。
昨年3月に国際基督教大学(ICU)を卒業された佳子さまは、大学院への進学や就職もされておりません。
昨夏に行われたテレビ・新聞が所属する宮内記者会向けの会見で“佳子さまの就職について”の質問が記者から出たのですが、宮内庁側は具体的な言及は避けていました。
それから1年、今後のご活動の方向性を模索されている可能性は十分あるでしょうね」(宮内庁関係者)
佳子さまは、澤田会長からのお話を受けた同日、『香淳(こうじゅん)皇后二十年式年祭』で久しぶりに公の場にお出ましになったものの、普段のご様子はあまり聞こえてこない。
「今回の式年祭は、4月3日に行われた『神武天皇祭皇霊殿(こうれいでん)の儀』以来のお出まし。この前後に行われた宮内記者会向けの会見では“私的なお出かけについて”も記者から質問が出ましたが、皇嗣(こうし)職は具体的な言及は避けました。
コロナ禍であるので、当然お出かけになっていないでしょうし、以前から通われている都内のダンス教室も今は参加されておりません。6月に予定されていた同教室のダンス大会も中止になったので、秋篠宮邸にこもられていることでしょう」(同・宮内庁関係者)
お花へのご興味を強く感じる
ベテラン皇室ジャーナリストは、佳子さまは宮邸で「今後のライフワークや民間でのお仕事を検討されているのでは」と語る。
「ICUでは心理学、イギリスでは主にパフォーマンス学を学ばれていて、そういった大学での経験をもとに、就職先などの今後のご活動を模索されている可能性が高いです。
昨秋には、一般のダンス大会にお名前を伏せて出場されていましたし、『手話パフォーマンス甲子園』や障害者が参加するダンス大会にも臨席されています。そういったパフォーマンス関連の団体に就職されるかと思っていたので、花業界が視野に入っているというのは意外でした」
佳子さまの“就職先”に関する話を澤田会長に聞いてみると、驚きながらも以前、交流された際のエピソードを語ってくれた。
「佳子さまがお花業界への就職にご興味があるとは聞いておりませんが、いらしていただければ、個人的にはうれしい限りでございます。
今年1月に東京・池袋の『サンシャインシティ文化会館』で開かれた『関東東海花の展覧会』にいらっしゃった佳子さまからは、お花へのご興味を強く感じました。
花キューピットのブースでご説明したところ“こちらはどういった花なのですか?”と熱心に質問くださって。
おそらくですが、殿下がお花へのご関心が高かったり、普段から自然とお花に囲まれた生活を送られているからなのでしょうね」
“花好き”の佳子さまが、フラワー業界の救世主になられる日が待ち遠しい──。