ポリスのごとく、有名人の顔やボディ、果ては皮膚のコンディションからプチ整形疑惑にまで鋭く目を光らせている、ネットウォッチが趣味のOL・プラ美と美容ライター・イム子のアラフォーコンビ。
ふたりが今回、目をつけたのは、「童顔だと思う女性芸能人ランキング」(出典:gooランキング)で1位を獲得し、本人役で登場している連続ドラマ『捨ててよ、安達さん。』(テレビ東京系)でのキュートなルックスも大好評、38歳ながら再ブレイクを果たした女優の安達祐実。
ちなみに上記のランキングは2位・永作博美(49)、3位・宮崎あおい(34)という結果だが、果たして童顔の定義とはどのようなものなのか? また、童顔は老けにくい顔なのか? それとも? “老け”というワードに敏感なプラ美&イム子が真相を大調査!
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プラ美:同情するなら金じゃなくて、ハリや潤いが欲しいわね……。
イム子:わかる! にしても最近人気の“安達さん”こと安達祐実! 老けないなんてもんじゃないわね。小学生のころのイメージからまったく崩れないわ。
プラ美:童顔で子どもっぽかった女優もアラフォーになると普通のオバさん化するものだけど、確かに安達さんはすごい! ディスる気も起きないほどだもん。
イム子:私たちの“美容神”・石田ゆり子とも、ランキング上位の永作博美や宮崎あおいとも印象が違うわよね。安達さんの何が違うのかしら? あの丸い瞳?
プラ美:顔のパーツっていうわけでもなさそうな……。
イム子:じゃあ、お母さん(※編集部注:タレントの安達有里。2008年に全身美容整形手術をしたことを発表)の加齢に逆らいまくったフルカスタマイズっぷりが反面教師になったのかしら?
プラ美:う~ん。芸能界が生んだ奇跡の童顔・安達さんの謎が解けたら、私たちの老け対策にも役立つ気がするわ! というわけで今回もプロにリサーチしてきてちょうだい!
イム子:了解! でも安達さんならこういうとき、きっと若々しくキビキビと自分で動くわよ!
プラ美:ギクっ!
今回のターゲット:安達祐実
「アラフォーになっても徹底的に老けないのはなぜ?」
イム子:実力派女優として評価が高い安達祐実さんですが、最近では美容雑誌などでメイク法や使用コスメが特集されるなど、彼女の美容面が注目されているんです。ここまで若さを保っているのって驚異的ですよね!
入谷先生:そうですね。医師から見ても驚きなのが、安達さんのような大きな目の方は、目の小さい方と比較して、目の下がたるみやすい。なのに彼女にはそれが見受けられないこと!
イム子:たしかに、同じ皮膚で支えるなら、目が大きいと不利ですもんね。それに目の下もそうですが、頬などもたるんでないなんて、すごすぎます。
入谷先生:そういえば安達さんってすでに芸歴36年じゃないですか。もしかすると早い時期から美容的に耳年増で、情報通だったのかも! だって、普通の子どもが公園で日焼け止めも塗らないで遊びまくっている時期に、彼女はスタジオで日射しも浴びない生活。しかも周りは女優にヘアメイクさんなど美の達人だらけ……。
イム子:それは美容エリートにならざるをえない環境ですね! そう考えると安達さんは美容にアクティブなのでしょうか?
入谷先生:アクティブというより、知識をいち早く手に入れ、対策ができたのかも。それに若いころから美人が老けていくさまも目の当たりにしていたでしょうし。
イム子:そんな安達さんの顔を美的に分析するといかがでしょうか?
入谷先生:鼻がちんまりとして目も輪郭も丸い、顔のパーツも中央に集まった、古典的な可愛い童顔といった顔ですね。肌もおきれいなのでいいと思います!
イム子:童顔、と言いますが、それは果たしてどのような特徴を持つ顔なのでしょうか?
入谷先生:鼻が小さく短い、そして鼻先が丸く、目も切れ長より丸いイメージでしょうか? 口も大きくてグラマラスより、小さいほうが童顔らしいですね。いわゆる赤ちゃんのようなパーツを持つ方です。
永作博美&宮崎あおいの印象が変わってきたワケ
イム子:なるほど……。しかし、そのような特徴を持っている永作博美さんは、40代に入ってちょっと老けた気がします。この差はなぜでしょうか?
入谷先生:ずばり、シワですね! もしかして、永作さんは八重歯を抜いたんじゃないでしょうか? これにより歯並びや骨格が変わり、口周りにシワができてしまったのかも。輪郭自体はエラが張っている丸顔で、安達さんと同じなんですが。
イム子:歯か~。それに表情シワなのか、目じりのシワも目立ちますね。
入谷先生:そうですね。シワを悪化させないためには、これ以上は痩せないほうがいいでしょう。雑なスキンケアと日焼け、不規則な生活とともに、体重の大きな増減も肌には負担です。特に年齢を重ねてからの過剰なダイエットは、痩せるというより、しぼみます! 対応策としては、しぼんだところを『ヒアルロン酸注射』でふっくらさせるとか、シワには『ボトックス注射』が一般的ですね。
イム子:そうなんですね! ところで、20代までは童顔と言われていた宮崎あおいさんも30代に入ると印象が変わった気がします。なぜでしょうか?
入谷先生:加齢により普通にシワやたるみなどが出てきたことに加え、もしかするとストレスもあるかも? これは推測ですが、芸能界きっての“恋多き女”だった宮崎さんにとって、今まで男性の視線こそが美容液だったのに、結婚してそんな視線も感じなくなり……なんてことも(笑)。精神的な充足感は肌に大きく影響しますしね。
イム子:老けにくさって、素質とともに環境や意識も関係が深そうですね!
入谷先生:まさにその通りです! 童顔っぽいというのはあくまでも印象で、20代を過ぎてからは肌の潤いなど、“満ちてる感”こそが若見えのポイント! その点では永作さんのシワは本当に惜しいですね。
イム子:彼女のようなシワはどのような施術が向いているのでしょうか?
入谷先生:顔全体のケアとしては『水光(すいこう)注射』、パーツごとの対策では『ヒアルロン酸注入』ですね。これらはダウンタイム不要の施術なので、永作さんや宮崎さんのような売れっ子女優さんにもおすすめです。
ぶっちぎりの若さの秘訣は「肌」にあり
イム子:安達さんと、永作さん・宮崎さんの差は「肌」にあるのかもしれないですね。
入谷先生:ええ。安達さんの肌は、トラブルが起きる前にすべて先回りで対処してきたような質の良さを感じます。
イム子:対策はやはり、早めのほうがいいんですか?
入谷先生:もちろんです! シワなどが深くなると肌と肌の溝が深くなって、クセづいてしまうことも。たるみも軽度のうちにメンテナンスすることで次第に違いが出ます。
イム子:何か起きてからでは遅いのは、エイジングケアも同じなんですね~。そして老け肌は童顔もかき消してしまうとは……。ところで安達さんは、20代までは子役の幼いイメージを引きずっていましたが、30代後半に入ってからはメイクやファッションの流行を上手に取り入れ、大人の女性としてイメージを刷新したように感じられます。
入谷先生:ええ、彼女はケアのおかげで肌自体がきれい。なので、今流行のナチュラルメイクや抜け感メイクでも決まります。肌が今っぽいんですよね!
イム子:今っぽい肌! それはどんな?
入谷先生:きれいで潤いのあるように見える肌です。一般的に、こういう肌にするには『フォトフェイシャルM22』などが有効ですね。
イム子:田中みな実さん、石田ゆり子さんと同タイプですね!
入谷先生:はい。今の安達さんはメイクも、吹っ切れたようなさばさばしたキャラクターも、どちらも時代にマッチしている。いろいろあったけど、それもすてきなキャリアになった気がします。
イム子:生き方美人になることで童顔もキープできた、ということですね。私も目指します!
今回お話を伺ったのは…
入谷里英先生:
杏林大学医学部卒業。昭和大学臨床研修センター、昭和大学形成外科、美容外科クリニックを経て2013年より『高須クリニック』に勤務。東京院・横浜院を担当し、女性医師の目線からアンチエイジングから女性器の悩みまで、幅広い相談に応じている。