2013年に放送された最終回の視聴率は42・2%と、平成に放送された民放ドラマのトップを記録。決めゼリフの「倍返しだ!」は、同年の『ユーキャン新語・流行語大賞』で年間大賞に選ばれるなど、社会的ブームを巻き起こした『半沢直樹』。
「イメージを固定されるのを避けて、堺雅人さんはずっと続編への出演にOKを出さなかったというのは有名な話です。しかしTBSは諦めることなく、7年かけて彼をようやく口説き落とした。今年の正月にはスピンオフ企画『エピソードゼロ~狙われた半沢直樹のパスワード~』を放送するなど、今年は“半沢イヤー”と銘打ち、局を挙げ、続編を盛り上げていたので、放送日が7月19日に決まって、みんなホッとしています」(TBS関係者)
現場の“中心”は堺雅人ではなく
高視聴率を取ることが絶対条件とあり、主演を務める堺にとってはかなりのプレッシャーだろう。そんな座長を現場で支えているのは、劇中では火花を散らしあうあの“ライバル”だという。
「堺さんは演技に集中したいタイプということもあり、出演者やスタッフをまとめるタイプではないんです。現場で彼の代わりにみんなをまとめているのが、香川照之さん。市川猿之助さんや及川光博さんとも公私ともに仲がよく、引くべきところはきちんと引く性格。今回から加わった賀来賢人さんなどの新キャストと前回からのキャストとの懸け橋になっているため、“香川さんがいると安心できる”と、みんな信頼を寄せていますよ」(芸能プロ関係者)
続編は池井戸潤の小説『ロスジェネの逆襲』と『銀翼のイカロス』がもとになっていて、原作には上戸彩が演じる半沢の妻・花の登場シーンはない。それでも演出を務める福澤克雄監督の熱い要望により、上戸も引き続き出演することに。
「男たちのバトルだけだと見ている人も疲れてしまうのでは? と、上戸さんのシーンをオリジナルで追加することにしたそうです。彼女は現在、子育て中のため出演作品は絞っているのですが、10代のころに出演した『3年B組金八先生』からお世話になっている福澤監督のお願いとあり、出演を快諾したそうですよ」(前出・TBS関係者)
今作は、女同士の戦いも描かれるようだ。
「新しく加わった若手社員役の今田美桜さんと、主婦役の上戸さんが一緒になるシーンもあるそうなので、2人の戦いが見られるかもしれません。でも、撮影現場では飼っているペットの話題で盛り上がるなど、仲よしですけどね」(テレビ誌編集者)
「倍返し」を超える名言や名シーンが生まれるか、今から楽しみだ。