記憶を失った世子(王位継承者)の100日間の結婚生活を描くシンデレラ・ラブコメディー『100日の郎君様』。韓国発の大人気グループEXOのD.O.こと、ド・ギョンスは、今作のツンデレ王子役で時代劇に初挑戦した。
どんなストーリー?
朝廷の陰謀により記憶を失った世子(セジャ)・ユルが、庶民のウォンドゥクとなり出会った女性は、初恋の相手で両班(ヤンバン・貴族)の娘であることを隠して生きるホンシム(イソ)だった。陰謀が起こる前にユルが出した“国中の独身者は結婚しなくてはならない”という命令により、かりそめの夫婦になるふたり。
容姿端麗で文武両道、「不愉快だ」が口癖の気難しい王子は、庶民の暮らしになじめず“まぬけ”と言われてしまうことも。しかし、徐々に周囲から只者ではないと思われるようになっていくウォンドゥク。それと同時に、かりそめだったふたりの関係も変わっていき……。
10話では、ウォンドゥクとホンシムの距離がぐっと近づいていき、キュンとするシーンが満載。はたして、ふたりはお互いが初恋の相手だと気づくのか? 命を狙われているユル(ウォンドゥク)は、記憶を取り戻し王宮へと戻るのかが今後、描かれていく。
主要人物紹介
ウォンドゥク/イ・ユル
容姿端麗、頭脳明晰で武芸に優れているが常に不機嫌な世子(王位継承者)。謀反により記憶を失い、庶民のウォンドゥクとして生きることに。
ホンシム/ユン・イソ
陰謀に巻き込まれ命を狙われたことから、養父のもとで両班(貴族)ではなく庶民として生活。最初は、ウォンドゥクに不満を抱いていたが……。
ムヨン
ホンシム(イソ)の兄で、父親の仇であるチャオンに仕える刺客。妹がユルと一緒にいる姿を見て……。
キム・チャオン
16年前、ユルの父とともに謀反を起こした左議政(朝廷の重臣)。世子嬪(世子の正室)にした娘の子を世子にしようと、ユルの命を狙う。
ヨン氏
刺客に襲われ傷を負い、記憶を失ったユルを助けた恩人。ユルをウォンドゥクだと信じさせる。イソをわが子のように育ててきた。
珠玉のセリフがずらり
【1話】
「大きくなったら、そなたを娶(めと)りたい」(ユル)
幼いころ、聡明なイソ(ホンシム)に一目惚れしたユルは桜の下で告白をした。
【2話】
「忘れられないのではない。忘れてはならないのだ。娘の命を政変の巻き添えに
したことを」(ユル)
父が起こした謀反のせいで、行方知れずになった初恋の人・イソ(ホンシム)にそっくりな女性を見かけたユル。すぐに追いかけるも見失ってしまい……。
【3話】
「不愉快なのは、私だけか? このあばら家も、その女人も、不愉快極まりない。実に汚らしい。ここにとどまりたくない」(ウォンドゥク)
陰謀により記憶を失っても、中身は世子のウォンドゥク。ホンシムや村の人の前でこう言い放ってすぐに、家畜のフンの上で転んでしまう。
【4話】
「(仕事に)行きたくない」(ウォンドゥク)
「なんで行きたくないの?」(ホンシム)
「天涯孤独の一文無しと聞き、憂うつになった」(ウォンドゥク)
「憂うつなときは、動かなきゃ」(ホンシム)
「眠れないゆえ、身体もだるい」(ウォンドゥク)
「よく寝てたよ」(ホンシム)
かりそめながらも夫婦になったふたりの会話はコントのようで。
【5話】
「あなたひとりの身体じゃない」(ホンシム)
「それじゃ、誰の身体だ?」(ウォンドゥク)
「あなたは私のもの。借金返すまでは」(ホンシム)
山に水を運ぶ仕事に出かけたウォンドゥク。ユルとして山中で襲撃された瞬間が蘇り意識を失ってしまう。自宅で看病したホンシムが、元気になった彼に。
【6話】
「幼いころに生き別れて、生死がわからなかったお兄様と偶然会った。でも、やることがある、それが終わったら、すぐ戻るって言われて。だから待っていたの。あなたには、わからない。いまかいまかと誰かを待つことが、どんなにつらいことか」(ホンシム)
「いいや、わかる気がする。私も、長いこと誰かをいまかいまかと待っていた気がする」(ウォンドゥク)
留守中、家に男性が訪ねてきたら引き留めてほしいとウォンドゥクに頼んでいたホンシム。彼女の行動を見て、自分以外の男がいるのでは? と疑うウォンドゥクに真実を語るホンシム。兄が、ユル(ウォンドゥク)の命を狙う朝廷の左議政・チャオンの手下になっていることを彼女はまだ知らない。
【8話】
「誕生日なのに、なぜ何もくれないのだ」(ウォンドゥク)
「それどころじゃなくて。家は壊されるし、あなたは捕まるし」(ホンシム)
「あなた? せっかく一緒になったのに。その呼び方はよくない」(ウォンドゥク)
「じゃあ、なんて呼べばいいの?」(ホンシム)
「郎君様(旦那様)……」(ウォンドゥク)
「えっ!? 今度ね」(ホンシム)
「呼ばねばならない。贈り物がないバツだ」(ウォンドゥク)
ウォンドゥクの誕生日に贈り物を用意しなかったホンシム。この後、ウォンドゥクは「今宵はそなたを離さない」と殺し文句を続ける。
【9話】
「この縁組みをはじめたのは、そなただが、終わらせるのは私だ。私が終わらせるまでそなたは妻で、私は郎君だ」(ウォンドゥク)
兄から荷物をまとめるように言われたホンシムは、思いきってウォンドゥクに真実を告げる。自分が本物のウォンドゥクでないことに驚きながらも、ホンシムがウォンドゥクと何の関係もなかったことにホッとした様子で語る。
(NHK総合、毎週日曜、夜11時〜/NHK+(プラス)でも配信)