活動休止のリミットが迫る中、嵐のメンバーたちは今後についての話し合いを重ねてきた。その結果、'21年も5人で走り続ける方向で話を進めているという。“延期”を決めた背景には、どうしても全員で参加したい一大イベントがあって──。
ファン歓喜の「新情報」
「'21年も活動を続けることを考えているそうです。5人で話し合って出した結論みたいですよ」(芸能プロ関係者)
今年いっぱいでグループでの活動を休止する嵐。残り5か月というタイミングで、うれしい情報が飛び込んできた。
新型コロナウイルスの影響で、ラストイヤーに予定されていたイベントは変更を余儀なくされている。
「2月の中国・北京公演は中止になり、5月に新国立競技場で開催予定だった『アラフェス2020』は延期に。7月には『NHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーター』を務めることになっていましたが、オリンピック自体が延期になってしまいました」(スポーツ紙記者)
ただ、オリンピックに関しては、まだ可能性が残されている。
「今年3月30日に、国際オリンピック委員会は、'21年7月23日から開催すると発表。嵐は年内で活動を終えるので、来年のオリンピックには出ないと思われていました。しかし、NHKは会見で“現時点で変更は考えていない”と発表したんです。ファンからは、来年も5人の勇姿が見られることを期待する声があがっていますよ」(同・スポーツ紙記者)
彼らが考えているのは、休止する期限を延ばすことではないという。
「予定どおり年内で休止して、大野智さんは芸能活動も休止します。ただ、来年オリンピックが開催されるのであれば、開催期間中の数週間だけグループで活動することを考えているそうです。形としては'20年で休止するものの、一定期間だけ活動するという事実上の“活動延期”ですね」(前出・芸能プロ関係者)
単に、オリンピックのことだけを考えれば、4人でナビゲーターを務めるという選択肢もあったが……。
やるなら5人全員で
「そういうことは考えなかったようです。やるなら5人全員というのが、彼らの共通認識ですからね。オリンピックという一大イベントで “大野がいない嵐”をファンに見せたくなかったのでしょう。
ただ、コロナが終息しなければ、来年確実にできる保証はないので、状況を見ながら決めていくことになるでしょう」(同・芸能プロ関係者)
期間限定とはいえ、5人全員がそろうのはファンにとって喜ぶべきことだ。しかし、“延期”となると、大野の心境が気になる。
「'14年9月ごろから、大野さんは芸能界を離れたいと考えるように。'17年6月にほかの4人に“自由な生活をしたい”と相談し、何度も話し合いを重ねた結果、休止という結論になったんです」(ワイドショー関係者)
悩んだ末に、“普通の人”になることを選んだのだ。その考えは今も変わっていない。
「今年9月9日から、東京の六本木ヒルズで個展『FREESTYLE2020 大野智 作品展』を開催します。大野さんは芸能活動と並行して、絵画やフィギュアなどを制作してきましたが、この個展は彼の創作活動の集大成になりますよ」(同・ワイドショー関係者)
この一大イベントは、大野が望んだものだった。
「“最後に、ファンのために自分の思いを知ってもらう場を作りたい”とジャニーズ事務所に自ら提案したそうです。自分が作り続けた作品を通じて、これまで応援してくれたファンに感謝の思いを伝えたいのでしょう。自分の気持ちを伝えることで、個人の仕事にけじめをつけようと考えているのでは」(同・ワイドショー関係者)
ファンの前に立つ「絶好の機会」
そんな彼が“活動延期”に納得したのは、オリンピックにかけるメンバーの強い思いを感じ取っていたからだ。
「昨年5月にナビゲーターに就任し、NHKの『2020スタジアム』に出演して、アスリートと触れ合いながら大会の魅力を伝えてきました。また、米津玄師さんにオリンピックソング『カイト』も作ってもらい、国民祭典に深くかかわったことで、“オリンピックを盛り上げたい”という思いをみんな強くしていましたからね」(テレビ局関係者)
何より、コロナ禍でイベントが中止になったことに心を痛めているのは、当の本人たちだ。
「一部のメディアでは、延期になった新国立競技場公演を10月に開催する方向で話を進めていると報じられました。しかし、コロナは年内に終息する気配がありません。そうなると、来年のオリンピックが多くのファンの前に立つ絶好の機会になります」(同・テレビ局関係者)
これまでも、活動延期を望むメンバーはいたが、大野は首を縦に振らなかった。だが、なかなかファンの前に立てない状況が続く中で、考えも変わったようだ。
「何度も話し合いを重ねた結果、期間限定を条件に復帰することを了承したそうです。嵐には、“1人でもイヤだと思ったことは、やらない”というルールがあります。延期という結論になったのは、最終的に、誰も反対する人がいなかったということです」(同・テレビ局関係者)
来年以降、嵐としての活動は激減する。
「フジ系の『VS嵐』と日テレ系の『嵐にしやがれ』の2つのレギュラー番組は、今年で終了する可能性が高いです。大野さんがいない4人で番組を続けていくことは考えにくいですからね。ライブもやらないので、メンバー全員で仕事をすることはありません。二宮和也さんと松本潤さんは俳優、櫻井翔さんはキャスター、相葉雅紀さんはバラエティーと、それぞれの得意分野で活動していくことになるでしょう。だからこそ、オリンピックは全員がそろう貴重な機会になるんです」(前出・芸能プロ関係者)
“活動延期プラン”が実現すれば、新たな伝説につながる。
「数週間とはいえ、全員がそろえば、世間に“嵐は健在”というイメージを与えられます。オリンピックが終わっても、ファンは“いつか必ず戻ってくる”と思うはず。数年を経て復帰すれば、ジャニーズ史上に残る伝説になりますよ」(同・芸能プロ関係者)
コロナが終息すれば5人はファンに“終わりなき夢”を見せてくれることだろう。