『下味冷凍 スピードおかず』(主婦と生活社)より 撮影/廣瀬靖士

「毎日3食、家族の食事を作るのは、相当キツイ」

 そんな主婦たちの叫びが聞こえてきている。新型コロナウイルス感染拡大によって外出自粛・在宅勤務となり、生活様式がガラッと変わった。中でも、この数か月で“家でごはんを食べる機会は劇的に増えた”はず。主婦たちが情報交換をするサイト『暮らしニスタ』で行ったアンケートでは、好きな家事の1位が料理だったが……

「朝から晩までごはん作りのことを考えている」(40代・女性)

「夫が飲んで帰っていたときがどんなに幸せだったか……」(30代・女性)

 と、好きな料理を苦痛に感じてしまう人が増えている。

 また、感染予防のため“買い物の回数も抑える”という問題も追い打ちをかけているため、まとめ買いをするも上手に使いきれないため食材ロスが増えているという。日々、節約も心がけている主婦には、本末転倒の結果を招きかねない事態に。

 そんな中、主婦の救世主となる“家事コツ”が誕生し、いま話題になっている。

 それは『下味冷凍』。肉や魚をまとめ買いしたら、調味料といっしょに袋にイン。味つけしてから冷凍する『下味冷凍』を活用すれば、食品ロスの心配もなく、毎日のごはん作りは劇的にラクになるというのだ。

STEP1 保存袋に調味料を入れて混ぜる

保存袋に調味料を入れて混ぜる 『下味冷凍 スピードおかず』(主婦と生活社)より 撮影/廣瀬靖士

冷凍できる食品用保存袋に、先に調味料だけを入れる。袋の上から手でもんで、よく混ぜ合わせる。

STEP2 肉や魚を加えてもんでなじませる

肉や魚を加えてもんでなじませる 『下味冷凍 スピードおかず』(主婦と生活社)より 撮影/廣瀬靖士

肉や魚などの食材を加える。まんべんなく調味料がいきわたるように袋の上からさらにもんでなじませる。

STEP3 空気を抜いて平らにして冷凍!

空気を抜いて平らにして冷凍! 『下味冷凍 スピードおかず』(主婦と生活社)より 撮影/廣瀬靖士

袋の口を数cmだけ開けておき、中の空気を抜いてから口を閉じる。中身を平たくならしてから冷凍する。

 続いて、『下味冷凍』のイイところを挙げてみよう。

(1)特売品を冷凍保存! 家計がスマートに

 スーパーの特売大量パックも「使いきれるかな……」という心配は無用。下味冷凍すれば味も鮮度も落とさず保存できるから、迷わず買って食費を節約できる。

(2)凍ったまま調理可、味つけ済みで時短に

 下ごしらえしてあるから、忙しいときでもパパッと完成。しかも長時間かけて解凍する必要のないレシピもあるから、食べたいときにすぐ食べられる。

(3)下味をつけるとヘルシーになる!

 調味料に漬けることで肉がやらわかくなり、おいしさもアップ。味はしっかりしみるから、調味料は少なめでOK。減塩につながる。

 そんないいことづくしの家事コツをフル活用した『下味冷凍 スピードおかず』が発売。本書では、肉類6種類、豚肉5種類、牛肉3種類、ひき肉4種類、魚2種類の『下味冷凍』とそのアレンジレシピ72品が紹介されている。

 著者である料理研究家の石澤清美さんも太鼓判を押す。

「料理が苦手な人にこそ実践してほしいのが下味冷凍。そのまま加熱すれば食べられるタネばかりだから、レシピどおり材料を袋に入れて冷凍するだけで、おいしいおかずができたも同然なんです」

 感染者数が全国的に増えて外出をひかえなれけばならない今こそ、『下味冷凍』をぜひ活用してほしい。

『下味冷凍 スピードおかず』(主婦と生活社) 撮影/廣瀬靖士 ※記事の中の写真をクリックするとAmazonの購入ページにジャプします

《著者プロフィール》 石澤清美(いしざわ・きよみ )◎料理家 国際中医薬膳師、国際中医師、ハーバルセラピスト。書籍、雑誌、テレビなどで活躍するほか、料理教室も主宰。ヘルシーでおいしく、作りやすいレシピが好評。