この冬、WOWOW開局30周年記念ドラマとして放送予定の『コールドケース3~真実の扉~』。個性派刑事たちが未解決事件の真相を解明していくクライム・サスペンスだ。この大人気シリーズの主演を務めるのは吉田羊。
収録中に倒れ、病院に救急搬送
このドラマも多分に漏れず、“コロナ中断”を余儀なくされたが6月に入って収録再開。吉田も「必ず撮り終えたい」と、主人公の女性刑事・石川百合さながらにチームを引っ張っていたという。その吉田がアクシデントに襲われたのは、7月下旬のある日。
「実は、吉田さんが収録の最中に倒れちゃったんです……。みぞおちの激しい痛みと強い吐き気を訴えて、病院に救急搬送されました」(ドラマ制作会社関係者)
突然の出来事に現場は慌てた。当日とその翌日に予定されていた彼女の登場シーン撮影は、すべてキャンセルに。
「検査の結果、胃に異常がみつかって。治療をして経過を見るため、そのまま入院することに。撮影シーンの変更でセットを組み変えたり、共演者にもスケジュールの変更連絡をしたりで現場はバタバタでしたね。ただでさえ、コロナ対策で制約が多くてピリピリしてるところだったので……。スタッフ全員、気が気じゃなかったです」(同・ドラマ制作会社関係者)
彼らが凍りついたのも無理はない。4年前の“苦い記憶”があるからだ。
'16年にも「胃の不調」で降板危機
吉田は’16年10月にも体調不良で休養を余儀なくされ、別の主演ドラマの撮影を一時中断。あわや降板の危機に陥った。さらに、
「『コールドケース』も、ちょうどそのとき、フランスのカンヌでシーズン1の試写会……ワールドプレミアを行う予定だったんです。吉田さんも、もちろん出る予定でしたが、急きょ欠席することになってしまったんですよ」(芸能プロ関係者)
このときも「胃の不調」だと伝えられていた。
「今回も……でしたから“まさか降板”と、スタッフたちも最悪のケースが頭をよぎったと思いますよ。共演者の永山絢斗さんや滝藤賢一さん、三浦友和さんもビックリして“羊さん、大丈夫なの!?”と心配していましたし」(同・芸能プロ関係者)
だが、このピンチに吉田は“女優魂”を見せた。
「“もう少し休んだほうがいい”という医師や関係者を“大丈夫。これ以上は休めないから”と説得して、入院した2日後には現場に戻られたんですよ。“ご迷惑をおかけしました”と、全員に頭を下げていました。まだしんどかったはずなのに、さすが主演を張る役者さんです」(前出・ドラマ制作会社関係者)
戻ってきた吉田は、カメラの前で不安を微塵も感じさせない演技を見せたという。
7月25日、吉田は自身のSNSに、今作への思いをしみじみ綴った。
《撮影もいよいよ終盤。終わると思うと淋しいなぁ》
そしてそこには、共演者たちへの感謝とともに、こんな一文が添えられていた。
《#ご心配をおかけしました》