ポリスのごとく、有名人の顔やボディ、果ては皮膚のコンディションからプチ整形疑惑にまで鋭く目を光らせている、ネットウォッチが趣味のOL・プラ美と美容ライター・イム子のアラフォーコンビ。
ふたりが今回、目をつけたのは、“驚くほど美しくなった!”と話題のタレントの指原莉乃(27)。この“美しくなった”疑惑に対して、指原は歯の裏側に矯正器具をつける『舌側(ぜっそく)矯正』を2年にわたって行い、2018年に完了したことを告白。コンプレックスだった歯並びを矯正したことで口元を気にせず笑えるようになったと実感し、後輩アイドルにもおすすめしているのだとか。
ほかにも美しくなったと噂の有名人と言えば、7月よりスタートした主演ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)が話題の女優の多部未華子(31)もそのひとり。彼女は以前、涼しげな目元がチャームポイントだったが、昨年夏に『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演した際、フェイスラインがほっそりして目が大きくなったように見えると視聴者をざわつかせた。
もともと売れっ子だった彼女たちだが、どうやってさらなる“美女”に進化したのか? キレイのためなら火の中水の中、“美容ジャンキー”のプラ美&イム子が真相を調査!
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プラ美:やっぱり新ドラマって心躍るわね! 自宅にいながら恋や事件にハラハラできるんだもの。それに女優さんたちのビジュアルチェックも楽しすぎ~!
イム子:ビジュアルといえば多部ちゃん。CMでも思ったけど今期のドラマで見ても美人度が急上昇してない?
プラ美:確かに! 美人になったといえば、さっしーもすごくキレイになったわね。
イム子:本当ね。フェイスラインがシャープになって垢抜けた気がする! AKB時代はどちらかというと「気のいいヤツ」枠だったはずなのに、いつのまにか「指原」とか呼び捨てにできない雰囲気。
プラ美:あ~ん! さっしー、この記事を読んでるなら、通ってるクリニックを教えてよ~!
イム子:アンタはすぐクリニックって言うわね……。でも多忙なスケジュールであの美肌、これはクリニックでしっかりケアしてるかも? ちょっとイケメン医師のところに行って、さっしー&多部ちゃんの美女化の秘密を探ってくるわ!
プラ美:イケメン? 私も行きたい! 新ドラマみたいな恋に出会えるかも♪
イム子:ときめきはドラマで探してちょうだい!
今回のターゲット:指原莉乃、多部未華子
「急激に美人度がアップした理由とは?」
回答者:形成外科・美容外科・皮膚科『くさのたろうクリニック』 草野太郎院長
イム子:最近、驚くほどキレイになったと話題の指原莉乃さんですが、AKB48在籍時は特に美女ポジションではなかったんです。そんな指原さんのお顔を美の基準と照らし合わせるといかがでしょうか?
草野太郎院長(以下、草野院長):まずは矯正したとおっしゃってる歯列から見ましょう。確かに以前のお写真を見ると噛みあわせが悪く、上あごが前に出ていて、若干、出っ歯だったようです。それを矯正によって口元を後ろに下げて整えることで、横から見た「Eライン」がぐっときれいになりました。この、鼻の先端から顎を結んだ線より少し内側に唇があることが美しいEラインの条件と言われ、美人の基礎条件ともいえる大事なポイントです。
イム子:なるほど! ラインの美しさも美人を作る要素なんですね。では他のパーツは?
草野院長:ちょっと鼻の下が長いので、顔の印象が間延びして見えるかな? 目や口はおきれいですし、フェイスラインもいいと思います。
イム子:そのフェイスラインなんですが、彼女は歯列矯正を終えたころから、口周りがシュッとシャープになったように見受けられます。矯正で変化することもあるのでしょうか?
草野院長:出っ歯を直すと、出ているものが引っ込むので横から見たラインがシャープになりますが、彼女の場合はダイエットしたか、アラサーになって顔が痩せ始めたからかもしれません。10代のころは体形に関係なく顔はパンパンなのが普通ですからね。
イム子:なるほど。確かに若いころは、多くの人は顔が丸めですね。ではダイエット以外にフェイスラインをシャープにする方法はありますか?
草野院長:『小顔BNLS注射(脂肪溶解注射)』や、超音波を顔に照射してたるみをリフトアップする『HIFU(ハイフ)』でしょうか。ダウンタイムの心配はほとんどないので、指原さんのように多忙な方にもおすすめの施術です。
イム子:芸能人の中にも、『HIFU』を定期的に受けている方が多いと聞きます。注射も手軽でよさそう! でも……指原さん、鼻や顎先もシャープになった気がします。これは違う注射だったりして(笑)。
草野院長:確かに口元とともに鼻や顔の下部のバランスはよくなっていると思いますが、痩せて顔のお肉が減ったのですっきり見えるのかもしれません。メイク上手なのもあるのでしょう、以前より洗練された印象ですね。もし、注射で彼女のようなシャープさを出したいというなら、やはり『ヒアルロン酸注入』かな。
イム子:なるほど。ヒアルロン酸で鼻を高くしたり、顎をシャープにすることができるとよく聞きますが、美しく仕上げるポイントはありますか?
草野院長:希望の部位ごとにヒアルロン酸の種類を選ぶことです。例えば目の周りなど皮膚が薄い場所のシワのケアをしたいなら、粒子が細かく柔らかいヒアルロン酸を。鼻や顎など皮膚がしっかりした部位へは硬めのヒアルロン酸がおすすめです。ただしヒアルロン酸は注入する量や場所などがとても大事! きれいに仕上げたいなら信頼できるクリニックを選ぶことも非常に大切ですね。
イム子:そうなんですね。私も試したいです! ところで先ほどご指摘された、鼻の下の長さも整形で解消できるんですか?
草野院長:ええ。鼻先を長くシャープにする、『鼻中隔(びちゅうかく)延長術』がいいと思います。鼻先に耳の軟骨を移植する『耳介(じかい)軟骨移植』という方法もありますね。あとは、上唇側にヒアルロン酸や脂肪を注入してボリュームを出すのもいいでしょう。
イム子:唇側を鼻に寄せる方法もあるんですね! ところで多部さんの顔はいかがでしょうか?
草野院長:鼻と口元もおきれいですし、各パーツの配置もいい。そしてとても小顔ですよね。非常にバランスのいいお顔だと思います。
イム子:確かに! そんな多部さんですが去年ごろから突然、目が大きくなってきれいになったと噂になりました。これはなぜでしょう?
草野院長:そうですね……難しいところですが彼女も30歳を過ぎていますし、皮下脂肪が減って目の上の厚みが薄くなり、目の開きがよくなったのかな?
イム子:意地悪な質問ですが、加齢による自然な変化じゃなかったら、どんな理由が考えられますか?
草野院長:あくまでも仮定の話ですが……埋没法でしょうね。
イム子:あら、ズバリ!
草野院長:彼女の場合、もともと奥二重でラインもおきれいですし、糸で固定する埋没法で整えるくらいでいいと思います。他のパーツはおきれいで特に調整する必要もありませんしね。
イム子:多部ちゃん、けっこう欠点ナシの高得点ですね~。では、今後も活躍が期待される指原さん、多部さんが今後、年齢を重ねていく際に注意すべき点があれば教えてください!
草野院長:指原さんは、年齢的にも今の顔をできるだけ長くキープできるよう、早めにエイジングケアを。先ほどあげた『HIFU』や、肌の内部に美容成分を浸透させる『エレクトロポレーション』などがいいでしょう。あとは、ほうれい線が少し目立ってきているので、ヒアルロン酸を注入するのもオススメです。多部さんは若干、フェイスラインのもたつきが気になるので、二重あごにならないように『HIFU』を定期的に受けて予防するといいでしょう。
イム子:私も今日聞いたことを参考に、さっそくケアに努めます!
今回お話を伺ったのは…
草野太郎先生:
帝京大学医学部卒業。医学博士、形成外科専門医、昭和大学兼任講師。昭和大学形成外科局に18年所属し、2013年から同病院のブレストセンターで主に乳房再建手術を担当した後、2019年より東京・目黒に『くさのたろうクリニック』を開院。形成外科で学んだ丁寧な技術と幅広い知識で、美容外科から皮膚の悩みまで幅広い相談に応じている