ピンチの山下智久

 人気ジャニーズタレントの山下智久が、飲酒の席で女子高生モデルと過ごし、滞在のホテルに“お持ち帰り”までしたと『文春オンライン』が報じた。記事によると、店では亀梨和也も同席していたという。

 報道によると、ジャニーズ事務所からは酒席に未成年が同席したことにふたりは関知しておらず「未成年者と飲酒したという認識も一切ありません」との回答があったという。山下と未成年モデルとのホテル疑惑については言及していなかった。

「まずは同席した亀梨が、発覚後の日曜の夜に出演する『Going!Sports&News』(日テレ系)で何か言及するかと思ったのですが、何もありませんでした。これに関しては、騒動のメインである山下の処分や謝罪がない段階で、亀梨が何か言うこともできなかったのでしょう。しかし現時点でもまだ、この件に関してジャニーズ側からの言及や山下、亀梨への処分等は発表されていません

 と、あるテレビ関係者は語る。

お咎めなしは無理がある

「未成年と同席の酒席については『未成年とは知らなかった』とし、決定的な証拠もないため、お持ち帰りに関しては“偶然”同じホテルに入って行ったとして、そのままスルーする可能性もあるかもしれません」(同前)

 とはいえ、ネットなどでは山下本人と事務所の姿勢を批判する声も少なくない。

「ジャニーズ内だけで、ここ数年このような問題が続き、それぞれ厳しい処分が科されましたからね。山Pと亀梨だけ『知らなかった』でお咎めなしというのもやはり無理がある気もします」(同前)

 まず思い浮かぶのが、未成年への強制わいせつ容疑により契約解除された元TOKIOの山口達也。そしてNEWSの小山慶一郎と加藤シゲアキは同席した未成年に飲酒を強要したことで小山は活動自粛、加藤は厳重注意の処分が下された。Snow Manの岩本照は3年前のジャニーズJr.時代に未成年女性と飲酒したことが報じられ、芸能活動を自粛した。さらに、ジャニーズJr.のHiHi Jetsの橋本涼と作間龍斗が未成年飲酒疑惑と女性とのプライベート写真の流出で活動を自粛するなど、次々と厳しく処分をくだしてきた。

「山口やNEWSのふたりは自ら未成年を誘い、HiHiの2人は自身らが未成年でした。山口の場合は、相手の女性が被害届を出したことも大きかったです。今回の山下と亀梨は、店長に女性らを紹介されたとされており、自分たちは知らなかったということで、近年の事例よりは軽めの処分、もしくは『知らなかった』として乗り切る可能性だってあるのではないでしょうか」

未成年問題は海外進出に響く

 とはいえ「それでいいのか」と言う声が根強く、すぐ収まる問題ではない。まったくのお咎めなしでは、いくら事務所の看板タレントとはいえ、後輩への示しがつかない。前出の関係者が続ける。

「後輩から『尊敬する先輩』として名前があがることの多いふたりですが、これまでに処分を受けた面々からすれば、山下と亀梨は特別扱いの“上級ジャニーズ”なのか、というモヤモヤが残ると思います。6月に退所した手越祐也だって、緊急事態宣言下での飲食で自粛という処分をくらったわけですから。ファンだってスッキリしない部分もあるでしょう」

 現時点(14日)で彼らにはなんの処分も発表されていないままだ。過去の処分発表からして、本当に処罰をするのならそろそろ事務所が動き出してもおかしくない。が、なぜ沈黙のままなのだろうか。

「文春側にさらなる決定打がないか、相手の未成年女性への聞き取りなど、動きを待っているのかもしれません。さらに、ふたりも参加しているジャニーズのチャリティープロジェクト『Twenty☆Twenty』のCD発売が報道の直後の12日でしたから、その発売を無事に迎えてから対応する、と思われましたが大きな動きはありませんでしたね」(テレビ誌記者)

 もし、相手側の女性が山下に不利な証言をしたり、事態が急転して自粛などの処分がくだった場合に気になるのが、山下の独立問題だ。山下と仲がよかった赤西仁や錦戸亮はすでにジャニーズを退所しているため、山下の退所も時間の問題ではと言われている。

「山下はいち早く個人のインスタグラムを開設したり、ウィル・スミスが代表をつとめる海外のエージェントと契約を交わすなど、事務所内でも特例的な活動がもともと多い。世界進出も視野にいれ、英語も堪能、海外ドラマ『THE HEAD』のメインキャストとしての出演も話題を集めました。独立して海外でやっていけるような布石はあると思います」(同前)

 しかし、この海外進出の野望も、今回の騒動でピンチに追い込まれる可能性もあると同記者は続ける。

「コロナが終息して、いつ海外への渡航が自由になるかもありますが、欧米は未成年にからんだ事案の基準が日本より厳しい。すべてを認めて謹慎したら、海外展開の野望がついえてしまうかもしれません……」

 修二と彰の大ヒット曲『青春アミーゴ』の歌詞ではないが〈もうダメかもしれない〉とはならずにいけるか。

〈取材・文/渋谷恭太郎〉