「議員とは思えないほど気さくな人だったので、まさかこんな事件を起こすとは……」
そう話すのは、東京都港区の区議会議員・赤坂大輔容疑者が訪れていた飲食店店主。
容疑者は、8月6日の午後1時31分ごろ、神奈川県川崎市のカラオケ店裏の駐車場で4人連れの女子高生に、
「いいバイトしない?」
などと本当に気さくに声をかけた。不審に感じた1人が最寄りの交番に行き、警察官が駆けつけると、赤坂容疑者は3人の前で下半身を露出している最中だった─。
4年前にも逮捕されていた
当然ながら公然わいせつの疑いで現行犯逮捕されたが、
「右手で性器を隠して、左手でズボンを下ろしていたので、見せていません」
などと容疑を“否認”していたという。
当選4回で議員活動14年目の容疑者は、港区議会では「都民ファーストと日本維新の会」に所属。次の衆院選では日本維新の会の公認で、出馬する予定だった(8日付で同会から除名処分)。
実は、赤坂容疑者は4年前に事件を起こして逮捕されている。酒を飲んでタクシーに乗ったところトラブルとなり、そのタクシー運転手を殴ったのだ。
区議会関係者のAさんは、こう説明する。
「議員にあるまじき行為だとして当時、区議会の総意で辞職勧告決議。しかし、拘束力はないため、結局、本人は“示談が成立して、不起訴になったから”と辞めずに居座り、前回の選挙で当選を果たした。それで今回の事件だから、みんなあきれています」
容疑者は、北海道の出身で、議員になる前は「歴史群像」編集部に在籍していたので歴史には詳しく、直江兼続の単行本も出している。
「議員としては昔タイプのゴリゴリの保守派。仕事以外では、草野球チームの投手として、港区で10年連続優勝している有名人。
家族は、奥さんと男の子が2人いて、息子さんの野球の練習にも付き合ういいオヤジ。少年野球やテニスの指導も熱心で、いい評判も」(区議会関係者のBさん)
本人に取材依頼してみると
一方で、芳しくない評判もある。区議会関係者のCさんは、こう証言する。
「女性議員で驚いている人はいないですよ。不倫なのか、酒宴での話なのか、女にモテるという話題を出すことは日常茶飯事。とにかく酒と女が大好きで、酒グセも女グセも悪かったようです。常々“オレは酒で成功するか、失敗するかのどちらかだ”と豪語していました」
選挙区とは離れた川崎市で犯行に及んだ理由を区議会関係者のDさんが話す。
「川崎まで行ったのは、近所では人目もあるので、ネットの出会い系などで知り合って、わざわざ遠方まで出かけたのでは」
今回の事件後、赤坂容疑者のフェイスブックには、
《私の不徳の致すところ》
と区民に謝罪しているが、マスコミの報道には異議を唱えていたので、言い分を聞こうと取材を依頼すると─。
《今の時期は身の回りの人間だけに理解してもらえば良いかもと思い始めております。家族もおりますし静かにしておきたいと。ご理解下さい》
みずから掲げている「迅速!実行!実効!」というスローガンどおりにはいかなかったようだ。
港区民のために、公の場での謝罪や説明が必要だろう。