6月にジャニーズを離れてからも、相変わらず世間の注目を浴び続ける手越。退所後に行われた会見では、NEWSへの強い思いを語っていた。しかし、独立して2か月がたち、改めていまの心境を聞いたところ、意外な答えが返ってきて―。
手越、独占告白「等身大の自分を」
「手応えがありますし、毎日楽しくて充実感もあります」
元NEWSの手越祐也(32)に、現在の心境を尋ねると、力強い言葉が返ってきた。
6月19日にジャニーズ事務所を辞めてからも、世間の注目を集め続けている。
「退所した数日後に2時間にわたる会見を開いて話題に。8月5日には、初のフォトエッセイ『AVALANCHE~雪崩~』を出版しました」(スポーツ紙記者)
個人事務所を立ち上げてからも忙しい日々を送っているが、手越の表情は明るい。
「自分がやりたい仕事をすぐ実現できるスピード感と充実感があります。また独立したことで、より自分にウソをつかず、等身大の姿を見せられるようになったと思います。当時は、雑誌やラジオでの発言で、“俺”と言ったのが“僕”、“マネージャー”が“マネージャーさん”に変えられるなど、どこか丸く、いい子に作られていたようなところがあったんです」
一方で、大変なことも。
「いろいろな確認作業をすべて自分でやらないといけないんです。今は、ユーチューブチーム、ファンクラブチームと、それぞれのセクションでグループLINEが分かれているのですが、2~3時間、仕事をして携帯を見ると、メッセージが40~50件たまっていたりします。それらを移動中にすべて確認して返信したり、ファンクラブで使用する写真のチェックも自分でやらないといけないんですよ」
事務所を辞めると同時に、'07年からレギュラー出演していた『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)は降板になった。週刊女性は、退所会見を開いた数日後に内村光良が手越へ激励のメールを送っていたことを報じている。
「《また一緒に宮川(大輔)くんと祭りに行こう》と温かい言葉をかけてくださいました。いま、僕のトークを褒めていただくことも多いのですが、これだけひとりでしゃべれるようになったのはこの番組のおかげです。内村さんと大輔さんには、ロケなどでお手本を見せていただいたので、影響はすごく大きいですし、感謝しています」
いまでも、彼らとは連絡をとっているという。
「この取材の数日前にも、大輔さんとLINEしましたよ。みんなすごく心配してくれる反面、大輔さんには“楽しそうやな”と言われました。『イッテQ』は出演者だけでなく、ディレクターやプロデューサーまでみんな家族でした。もし、事前に教えてもらえるのであれば、同じタイミングで僕もユーチューブのロケに行きたいですね」
6月の会見では、「いつかNEWSのメンバーと集まりたい」と話すなど、どこか未練があるような印象を受けた。
しかし、2か月がたち、心境にも変化があったようだ。
メンバーへの思いは……
「連絡をとっているメンバーもいますが、いまはあのときほど“一緒にやりたい”という気持ちはありません。この2か月間、個人で活動していろいろなことを考えました。ジャニーズもメンバーも好きなまま辞めたので、最初は18年間お世話になった事務所への思いを断ち切ることはできませんでした。でも時間がたつにつれて、独立したのに後ろばかり振り向くのはNEWSや僕についてきてくれたファンに失礼なので、気持ちを切り替えたんです」
再スタートするにあたって、手越なりにメンバーとは“距離”をとったようだ。
「いまは、ファンの気持ちもぐらついていますし、事務所の考えもあると思うので、メンバーと頻繁に連絡をとったり、集まるべきではないと思うんです。先日、出版した本は、僕の中で18年間のキャリアをすべて吐き出し、セカンドキャリアに移ることへの決意表明だったんです。もちろん、頑張ってほしい気持ちはありますが、グループへの未練はもうありません」
これまで、たびたび週刊誌に取り上げられてきたが、週刊女性も'17年2月に、銀座の脱毛サロンを訪れたところを激写している。真冬にもかかわらず、愛車の白いオープンカーで現れたのだが、本人にそのことを聞いてみると、“スーパーポジティブ”な回答が。
「あの写真はすごくきれいに撮れていたので、印刷して家に飾っていますよ(笑)。ファーつきのコートを着て、サングラスをつけて、まるでロサンゼルスにいるみたいで、すごくいい写真だと思ったんです」
独立後、さまざまな仕事に取り組んでいるが、特に、ユーチューブでの活躍には目を見張るものがある。チャンネル登録者数は150万人を超え(※8月14日現在)、投稿された動画はいずれも高い再生数を誇っている。その陰には、地道な努力があった。
「独立を決めた3月から、有名なユーチューバーの動画を見て、なぜ人気があるのか研究したり、本を読んで勉強しました。テレビはつけていて流れるものを見ますが、ユーチューブは自分が見たいものをクリックします。テレビでウケるコンテンツとユーチューブでウケるものは違うので、きちんと勉強しないと勝てないと思ったんです」
企画のひとつで、“チャンネル登録者数が200万人になったら、辞めたメンバーも含めたNEWSの8人とコラボする”というビッグプロジェクトがある。残り50万人に迫っているが─。
「ありがたいことですが、こんなに早く登録者数が増えると思っていませんでした。ジャニーズにいるメンバーは難しいと思いますが、事務所を辞めて活躍しているメンバーとコラボできる確率はゼロではないと思います。ギクシャクするか、打ち解けるかは未知数ですけどね。ONE OK ROCKのTakaとは連絡をとったり、何回か会っていますが、ほかの辞めたメンバーとは1回も会っていないので、緊張しそうです(笑)」
最後に、今後の目標を聞いた。
「いちばんの軸は音楽です。自分の歌や音楽をひとりでも多くの人に伝えて、背中を押していきたいです。いま、僕のインスタグラムなどに送られてくるダイレクトメッセージは可能な限り見るようにしているのですが、その中には、“自殺することを考えていたけど、手越くんの歌を聴いて助かりました”という声もあるんです。あとは、大手の事務所にいたらなかなかできなかったボランティアにも力を入れていきたいですね」
屈託のないその笑顔は多くの人を“スーパーポジティブ”にしてくれるだろう!