「ハッキリ書いてください。ある組織が、俺のことをイジメてるんです。コロナは“こじつけ”で、俺を社会的に抹殺してやろうということなんですよ……」
7月29日、夜10時すぎ。都内・自宅前での直撃取材に、そう熱弁していた石田純一。そのときは、あまりにもミステリアスすぎる内容に、週刊女性は彼の話を聞き流すしかなかったのだが──。
コロナに感染したのに変わらぬ行動
話は今年4月にさかのぼる。緊急事態宣言が全国で発令される中、沖縄でゴルフを楽しんだ後、コロナ感染した石田。「死を感じた」という1か月の治療の末、なんとか退院したものの、すぐに快気祝いと称しての“飲み会”に参加したことが発覚。これで仕事関係で総スカンを食らう。
ところが、7月19日から4泊5日で福岡に出張した石田は、ゴルフと宴会ざんまいで、現地の人たちと“濃厚接触”を繰り返し、あげくの果てに“河北麻友子似”25歳の女性を宿泊ホテルに“お持ち帰り”していたという情報を週刊女性が独占キャッチした。
そこで冒頭の日時、真相を確かめるべく石田本人に聞くと、いつものように“丁寧に”答えてくれたのだった。
「イベントがあって、福岡に仕事で行ったんです」
25歳の女性とホテルに泊まったかを尋ねると─。
「いや……何だっけ? ちょっと待ってくださいね。ええっとね……。ありえないね、そんなことは」
宴会に参加した男性がその後、高熱を出したと現地では大騒ぎに。石田はコロナに感染したのに、どうして行動が変わらないのか?
「1度(コロナに)なっているからこそ、自分はならないらしいですよ。2回も罹るのは1%くらい。僕がまき散らしている的にされやすいけど、それはちょっと違います」
そして変わらぬ行動の理由を、こう断言していた。
「スポンサーに誘われたら、ゴルフでも“3密”と言われている食事会でも、そりゃ行くでしょ。それが僕の結論です。それを叩かれたって大いにけっこう!」
こうした石田の行動と言動を8月4日発売の週刊女性で報じると、6日に週イチのレギュラーで出演しているラジオ番組で、こうまくし立てた。
「記事は非常に間違っていることが多い。想像して書かれたもの。インタビューも、まったく言ってないことが書かれているので困っている。“コロナに(1度)罹っているから誰にもうつさない”って言うわけないじゃないですか。簡単に言うと怒ってます。正確に書いてほしい」
“絵を描いた人の証拠”とは
事実無根だと言わんばかり。そこで90分に及んだ直撃インタビューをもとに、8月11日に週刊女性ウェブサイト『週刊女性PRIME』にて、石田との一問一答を詳報。石田と25歳女性の宴会中における密着ツーショットも掲載した。
すると石田は、13日に前述したラジオ番組で再反論。番組のパーソナリティーに「大丈夫ですか?」と聞かれると、
「全然、大丈夫です。“絵”を描いた人の証拠もあります。ここまでくると悪質ですね」
ここで気になるのが“絵を描いた人がいる”という指摘。たしかに、6日放送のラジオでも「ハメられたっぽい感じ」と告発していた。90分インタビューでも“絵を描いた人”について約20分にわたり、しきりに石田は語っていた。ただ、その突飛な主張が、耳を疑うものばかりだったので、これまで触れてこなかったのだが……。
石田が繰り返す“黒幕説”について、冒頭の続き─。
「俺は苦しいんですよ。その組織というか団体は、俺のことを殺そうと思っている。俺が出ている番組とか、俺のスポンサーに毎日たくさん電話をかけるんです。組織ぐるみで。今はなくなったレギュラー番組のスタッフも言ってました。“毎日50件の電話をかけてくる”と。そうやって狙われているというわけです」
ホロ酔い気分からなのか、熱弁に気合が入る。
「'16年の都知事選に出馬表明したときもそうでした。そのときもスポンサーが耐え切れなくなって、降りたんです」
いやいや、こちらは日本中がコロナ自粛で大変なときに、何をしてるんですか? という話で取材しているのですが─。
「こんな話は信じられないかもしれないけれど、それ以外にないと思います。いろいろな中傷があって、コロナになった人が会社を辞めろとか言われていることがあるので、俺はそういう人たちのためにも、なんとか頑張ろうとは思うのですが、もう死にたいくらいにやられています」
“不倫は文化だ”以来と思われる“自論”は続く。
「今回だけじゃない。先ほど言った都知事選、その前の集団的自衛権の行使反対のときもそう。当初は“石田さん、よく言ってくれた”という風潮だったのに、2~3日もすると全部が邪魔されて、まるで俺が売国奴みたいな扱いにされてしまった。日本って、そういうふうになってるのかなって。この団体がどれだけ怖いかっていうと、日本全国の議会と名のついたところで過半数をとるんですよ。メンバーにはそうそうたる議員がたくさんいますから、俺なんかが反対できるものではないんです」
命の危機まで感じているとは穏やかではない。大丈夫ですか、石田さん!
「俺は自分の命はどうでもいい。やりたいことやってきたから。生命保険にも入ってるし。ああいう団体がますますのさばって、逆らえない状況っていうのはマズイんじゃないかと思っている。今までずっと言ってきたけど、どこも書いてくれない。ぜひ、命をかけて書いてください。俺はそのくらいのつもりでやっているんだけれど……」
まだまだ続く“黒幕説”
しかし、“なんで叩かれているのに行くの?”という素朴な疑問が。それもゴルフに。
「なんでゴルフって言われても、4月に入院したときから、ゴルフをやったのは2回だけです。それより、ぜひ書いてください。その素晴らしい取材力で、この団体のことも取材してほしい。こっちは接触できない。メールが来ますが、いちばんヒドイのになると“殺すぞ”とか」
それって脅迫じゃないですか。警察へは?
「警察に行く前に、俺も知人のネット企業に追いかけてもらっているんです。いまも脅迫は来ているんで」
この“黒幕説”は、ゴルフや“お持ち帰り”そっちのけで延々と続いたのだった。
「でも、本気で殺る気はないとわかっているので怖くはないんです。殺れるもんなら、殺ってみろと。子どもたちになんかあったら、絶対に許さない。そこまでやるなら、全面的に戦わざるをえないけど、俺はそんなケンカをしようとは思わない。コレ、ぜひ書いてくださいよ」
8月13日のラジオ番組終了後の夜、石田に真意を聞くべく、自宅のインターホンを押すと、妻の東尾理子が出た。
─石田さんと今回のことで何か話をしていますか?
「いいえ、すみません」
とだけ言い残し、インターホンは切られた。自宅でも背筋が凍るような“真夏の怪奇話”を妻に語っているのだろうか。一部の報道で噂されている離婚話にも拍車がかかりそうで心配だが……。