長い、説明のない沈黙の後に発表された処分だった。
文春オンラインが、俳優の山下智久(35)とKAT-TUNの亀梨和也(34)が、未成年女性と飲み会を開き、さらに山下が、未成年女性をホテルの部屋に“お持ち帰り”したと報じたのは今月7日のこと。
そのニュースを後追いするスポーツ紙もテレビもないまま、不気味な沈黙が過ぎた17日夜、2人が所属するジャニーズ事務所が処分を発表した。
山下は「一定期間」の活動自粛、亀梨は厳重注意の上、書面による反省となった。
両者の処分の違いになったのは、山下の“お持ち帰り”。ホテルの部屋で何があったのかは当事者同士にしかわからないが、8時間にわたり17歳の女子高生といた事実は重い。
「ジャニーズ事務所としても、できるだけ早く処分を発表したかったが、それがなかなかできなかった。というのも、“続・文春砲”を恐れていたのではないでしょうか。17日の夜に処分を発表したのは、19日に発売される週刊文春の締切日に、山下の続報が入ってないという情報を入手したからでしょう」
とテレビ局関係者。
スポーツ紙芸能記者は、ジャニーズ事務所が発表した文書の老獪(ろうかい=悪がしこいさま)さに注目する。
「問題を、未成年と飲酒した点に注目させ、さらには新型コロナ禍にあるまじき行為として自覚と責任が欠けた行動と反省の姿勢を示した。これで収まればいいのですが……。本質的な問題は、山下の危機管理能力の欠如です。
その日、はじめて会った相手と、売れっ子の芸能人が密室で過ごしますか? 相手が豹変するかもしれない、刃物を隠し持っている可能性もある、もしかしたら美人局かもしれない、といろいろ危ないわけです」
一方の亀梨は、
「慎重な男で、張り込みカメラマンの間では“撮れない男”と呼ばれているくらい」(フリー編集者)
飲み会の後、さっさと退散したのは、亀梨の危機意識の高さを物語る。
山下が無事「一定期間」の自粛期間を送ることができるのか。密室で8時間を過ごした女子高生は、ジャニーズ事務所と山下にとっては時限爆弾のようにヒリヒリする存在だろう。不発弾で済むか。
〈取材・文/薮入うらら〉