7年ぶりの続編『半沢直樹』で、前作に続き“花ちゃん”こと半沢直樹の妻・花役が好評の上戸彩。10代から芸能界で活躍し続け、プライベートでは結婚し、2児の母になった。そんな彼女に、現在の心境を直撃!
夫婦はバランス
「イケイケな感じで、(夫の)背中を押す勢いのある役どころ、27歳で演じた前作より、しっくりできているのかなと思います」
久しぶりに復活した話題沸騰の人気ドラマ『半沢直樹』(TBS系日曜夜9時)で、堺雅人扮する主人公の妻・花を演じる。権謀術数に敢然と立ち向かう銀行員の半沢が“花ちゃん”と唯一、甘えられる存在で、夫婦のシーンは緊迫した展開に緩急をつける役割を果たし、見どころになっている。
「“花ちゃん”は堺さんのアドリブです。前作の第1話で言ってもらったシーンは、(放送を)見ててもとろけちゃいました(笑)。
夫婦はバランスだと思います。直樹には花みたいな人が合っている。いきいきと人生を謳歌していると見てわかる女性は幸せだなと思う。旦那さんがステキな方でも、奥さんが言いたいことを我慢して逆らえないのを見ているとかわいそうだな、と。お互いに言いたいことを言って、ニコニコ笑って、楽しんでいる夫婦はステキだなと思います」
コロナ禍で撮影が中断し、ステイホームといった今までにない経験もした。
「家族の時間は最初で最後だろうと思うくらい一緒に過ごしました。子どもに体力を使わせて夜8時に寝てもらうためにネットで調べ、テレビやゲームに頼らないでできることを探していました」
“ごっこ”遊びが好きな5歳の長女は、母親の仕事を理解しているそう。
「赤ちゃんのときから、(テレビに映った)私の画面を食べる(まねをする)んです。理由はわからないけど“ああ、おいしかった”と今でもやっています。
『半沢直樹』は一緒に見ていますが、9時半ぐらいになると眠くなるので限界(笑)。2時間ドラマや連ドラの再放送も大好きで、夢中になって見ていて、気になることはすぐ聞きにくるので、そのたびに“お芝居だよ”“ごっこと一緒だよ”と説明しています」
長女とは“セリフ合わせごっこ”も。
「『半沢――』のセリフを練習がてら娘に“直樹”とか言うと、照れてもじもじするんです。テレビに出ているママの顔になっているからみたいです。
ユーチューバーごっこでは、カメラ位置、段取りや立ち位置まで決めて演出もするので、パパに似ているのかな。人を笑わせることが好きで、活発なところは私に似ていると言われますが、何があっても明るい性格で、私が叱っても響いていないみたいです。下の子(男児)は、まだ赤ちゃんというのもあって癒しでしかないです」
移動中の車の中が息抜きに
子育てと仕事を両立する息抜きは、『半沢――』の収録スタジオまで移動する車の中。
「大好きなコーヒーをマネージャーさんから渡してもらっただけで幸せ! と思います。ひとりでいる時間は寂しくて好きじゃなかったけど、いまは移動中、ひとりでいられる幸せを感じています。
毎日バタバタして、ごはんがおいしいと思って食べる暇もないけど、ふたりの子どもが並んでいる姿や手をつないでいるのを後ろから見ていると、うれしくてニタニタしちゃうし、子育てはめちゃ楽しい。子育て優先の今はインプットの時期と思って、アウトプットするタイミングを待ちたいです」
子どもを育てることは、何にも増して大きな経験と財産になることだろう。
女優デビュー20年
小学6年生で芸能界入りし、2000年ドラマ『涙をふいて』で女優デビューした。
「10代は自分が何をやっているのかわからないくらい忙しかった。25歳のときに初めて企画書を見せてもらい、選択肢を与えてもらった作品が『流れ星』。27歳で結婚してからは、子育て優先のスタンスで仕事をさせてもらっています。ほかの女優さんに置いていかれている感じもあるけど、いいシワを作って、新境地となる作品に出あいたいと思います」
お気に入りの顔芸
『半沢直樹』は濃いキャラクターたちの“顔芸”も話題だが、「香川(照之)さんの“DEATH(デス)”。ベロ(舌)を噛んじゃうところが最高です!」
酵素浴でデトックス
2児の母となっても変わらない体形維持は、ホットヨガと酵素浴。
「水分をためやすい体質で、代謝が悪いので汗をかいてデトックスしています。太ったと感じるときは、水分でむくんでいるので、ホットヨガや酵素浴を2時間やると3キロぐらい(体重が)落ちます」
スタイリスト/宮崎真純(likkle more)
衣装協力/the Virginia ルミネ有楽町店(ブラウス、スカート)
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