篠原涼子、井川遥、菅野美穂

 第8話の平均視聴率(世帯)が25.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した大人気テレビドラマ『半沢直樹』(TBS系)に小料理屋の女将役として出演中の井川遥(44)。20代ではグラビアアイドルとして男性からの人気を集め、大人世代になってからは同世代女性の憧れの的になっている。

 同ドラマで主演を務める堺雅人(46)の妻で、同じく2児の母である菅野美穂(43)は公園で子どもを遊ばせる庶民的なほのぼの夫婦ショットが『FRIDAY』に撮られると、「本当にママ?」「可愛すぎ!」との声が。また、女優として人気の衰えぬ篠原涼子(47)は夫の市村正親(71)と“コロナ別居”疑惑がありつつも、主演ドラマ『ハケンの品格』(日本テレビ系)での姿に「オーラがある」「きれい!」とネットで話題になった。

 “ナチュラル美”を感じさせる3人だが、その秘訣は一体!? ポリスのごとく、有名人の顔やボディ、プチ整形疑惑にまで鋭く目を光らせている、ネットウォッチが趣味のOL・プラ美と美容ライター・イム子のアラフォーコンビが調査!

  ◇   ◇   ◇  

プラ美:『半沢直樹』を観てると注目しちゃうのが、香川照之さんの顔芸! 「そんなにやったらシワが深くなるわよ!」っていつも心配!

イム子:どこ見てるのよ(笑)。その点、女将役の井川遥は表情もシワに優しいわね。柔和にほほ笑むだけだもの。

プラ美:井川遥! 私、“石田ゆり子神”に続くネクスト“美ゴッド”として推してるんだけど、キレイよね~。

イム子:そうね。それに“半沢直樹”こと堺雅人さんの奥さんである菅野美穂さんもカワイイ! 公園でのスクープショット、なんていうか内面から満たされている美しさと潤いがあったのよ……。

プラ美:わかる! 井川遥もだけど、やっぱり美人って肌がツヤツヤしてるわよね。

イム子でも、同じく40代ママで美人な篠原涼子は、2人に比べると“ツヤ肌”! ってイメージはないなぁ。

プラ美:そうね。化粧品のCMで見ても、そう美肌推しって感じではないかも。でも子どもを産んだとは思えないほど、体形もまったく変わらないのはすごいわ。とはいえ、芸能人だって普通の人間。なにか“特別なお手入れ”してるんじゃないかしら……。悪いけどちょっと調べてきてくれない?

イム子:確かに“秘密のお手入れ”があるなら自宅勤務中の今こそ真似したい! では今回も超プルプル美肌を持つ女医に直撃よ!

今回のターゲット:井川遥、菅野美穂、篠原涼子
仕事に育児に忙しい“40代ママ女優”が若さをキープする秘訣は?

回答者:美容整形外科『高須クリニック』 入谷英里医師

イム子:井川遥さん、菅野美穂さん、篠原涼子さん。若いころから芸能界で活躍されていますが、みなさん2児の母・40代となった今も美しいです。そんな3人のお顔をそれぞれ分析するといかがですか?(と、3人の20代・30代・40代の写真を見せる)

入谷先生まず、井川さんはとても肌がおきれいですね。丁寧にお手入れされているようです。ご本人もかなり美意識が高く、頼りになる美容皮膚科などでしっかりメンテナンスされているのかな? という印象です。

井川遥のようなシャープな鼻になるには

イム子:そんな井川さんはボリューミーなリップや妙にシャープな鼻など、若いころから整形疑惑もありましたが、その可能性はあるのでしょうか?

井川遥(写真左から 2003年・26歳、2006年・30歳、2014年・37歳)

入谷先生:う~ん。口元は歯列矯正ホワイトニングをしっかりされていますね。写真を見る限りですが、若いころはちょっと上向きの鼻だったのが、アラフォー以降は鼻先がやや下向きになった印象があり、美人度がアップしてます。整形という意味ではなく、年齢を重ねると骨密度が低下して顔の骨格も変化するので、そこに合わせてこまめに美容ケアできる余裕があるのは、キャリア的に安定している証拠。これこそ彼女がいつもきれいでお若い秘訣かと思います。

イム子:井川さんの美の秘密は“こまめさ”なんですね! 一気に対策するよりこまめにメンテナンスする余裕……私も持ちたいです! ところで私もシャープな鼻に憧れがあるのですが、もし井川さんのような鼻を目指したいなら、どのような方法がありますか?

入谷先生:そうですね。『ヒアルロン酸注入』か、耳の軟骨を鼻先に移植する『耳介(じかい)軟骨移植』がいいかと思います。また、鼻は顔の中でも特に繊細な対応が必要なので、相談するなら信頼のおけるクリニックにしましょう。

鼻は老けると肥大化する!

イム子:ところで、井川さんと篠原さんって輪郭が似てませんか?

入谷先生:そうですね。少しエラの張ったような骨格で近いかもしれません。でも鼻が全く違うので、イメージが全然違いますね。

篠原涼子(写真左から 2004年・30歳、2013年・39歳、2015年・42歳)

イム子:確かに! 鼻の印象って大きいんですね。

入谷先生:顔の中心ですし、注目が集まりやすいパーツです。篠原さんの鼻は大きめで、ちょっと鼻の穴が目立つタイプ。ところで、鼻も老化するんですよ。鼻の土台になっている鼻骨と上顎骨という骨で作られている梨状口(りじょうこう)が加齢によって薄く広がることで、小鼻も横に広がり、大きくなります。すると、いわゆる“鼻があぐらをかいてる”状態はより目立ち、鼻下も伸びた印象になります。

イム子:イラストや漫画のおばあちゃんって鼻下が長く描かれてますが、あれは老化の証拠なんですね!

入谷先生:そうなんです。たるみやシワもですが、鼻も気をつけたいポイントですね。そうそう、篠原さんはお三方の中でも特に痩せているので、顔はもちろん、お尻などもシワに注意です。やはり脂肪がある程度あったほうが、肌にハリが生まれます。

イム子:井川さん、スリムですが顔は丸くふくよかですよね。これもシワ防止にいいのかも……。

入谷先生:そうですね。こめかみや頬などは誰でもこけてくるので。例えば頬にヒアルロン酸を1~2cc入れると、丸くて若々しいシルエットに見えます。井川さんのような若々しい感じになれますよ。

菅野美穂がシワっぽくならない理由

イム子:う~ん、気になる(笑)。ところで菅野さんは40代になっても老けた感じがなく、あまり変わらないように感じます。もともと老けにくいのか、何かケアを行っている可能性があるのでしょうか?

菅野美穂(写真左から 1996年・18歳、2011年・34歳、2019年・42歳)

入谷先生確かにきれいなお肌です。美容皮膚科で美肌やエイジングケアを受けていてもおかしくないですね。でも、目周りなどはもう少し張りがあるといいかも。そういえば井川さんもですが、彼女たちって体重の大きな増減がない。これはシワになりにくいひとつの理由です。

イム子:極端に増えることも減ることも肌にはよくないんですね。ところで井川さんと菅野さんは子連れやご夫婦でのショットを撮られても、いつも穏やかな感じがします。プライベートの安らぎも肌の安定によかったりして……。

入谷先生:それはありますね! ストレスは肌の最大の敵ですから。

イム子:篠原さんは“コロナ別居”疑惑があったりで、ストレスが溜まっているかも!?

入谷先生:生活スタイルの変化やマスクの連日着用などで、確かに肌関係の相談は増えています。もし篠原さんがお悩みなら、体内から美肌強化できる『美容点滴』や『ビタミン点滴』でエナジーチャージしてほしいですね!

育児中のママにおすすめの美容ケア

イム子:子どもがいると自分の食事も後回しになったりするし、点滴で補うのはいいかも。ところで一般的に、出産を経験すると身体が老けやすくなるということはあるのでしょうか?

入谷先生そうですね。やはり人ひとりの命を生み出すので、身体の負担はあります。また体重の増減や育児ストレスなどによって肌が荒れたりすることも。でも、子どもがいる幸せで肌や体調が安定する効果も大きいので、前向きに子育てをすれば、お三方のようにきれいなママを目指せると思います。

イム子:では、いま増えている40代・育児まっさかりママ向きの美容ケアを教えてください。

入谷先生:毛穴の開きに効果のある、水流による次世代ピーリング『ハイドラフェイシャル』。そして顔に光を照射して肌老化をケアする『フォトフェイシャル』。また、たるみには皮下に糸を入れて物理的に持ち上げる『イタリアンリフト』。さらに超音波や高周波エネルギーを照射して、肌深部からハリを与えてくれる『ウルセラ』『サーマクール』で、美肌・引き締め・たるみケアを狙うのがいいかもしれません。『ウルセラ』などは半年に1回程度でOKなので忙しいママにもおすすめです。

イム子:いろいろな方法があるんですね! 悩みに組み合わせてチャレンジしてみたいです。では最後に、井川さんたちのような「自然体で美しい40代ママ」を目指すために、最大のポイントを一言!

入谷先生「若く見せたい」と思いすぎると、ヒアルロン酸を過剰に打って顔がパンパンになってしまう方もいます。だからこそ、自分の顔を常に客観的に見ること! そうすれば自分に必要なケアがわかると思います。あとは、9月とはいえまだまだ紫外線対策が必要なので、UVケアをきちんとしましょう!


今回お話を伺ったのは…
入谷英里先生
杏林大学医学部卒業。昭和大学臨床研修センター、昭和大学形成外科、美容外科クリニックを経て2013年より『高須クリニック』に勤務。東京院・横浜院を担当し、女性医師の目線からアンチエイジングから女性器の悩みまで、幅広い相談に応じている