9月の4連休最終日、日本中に激震が走った!
「元TOKIOの山口達也さんが、酒気帯び運転の現行犯で逮捕されました。22日の午前9時半ごろ、都内の交差点で信号待ちをしていた乗用車に、山口さんが運転していたバイクが追突。双方ケガはありませんでしたが、呼気検査で基準値を大幅に上回る約0・7ミリグラムのアルコールが検出され、逮捕に至りました」(スポーツ紙記者)
大量に飲酒していたことに対して、世間からは厳しい声があがった。
「警察の取り調べに対して、事故前日の午後9時から午前0時ごろまで、麦焼酎をロックで5~6杯飲んでいたと供述。当日は、親族にプレゼントを届けるためにバイクで家を出たといいます」(同・スポーツ紙記者)
最初は「一杯だけ」だったのが……
'94年にTOKIOのメンバーとしてデビューした山口は、朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)にも出演し、幅広い世代からの人気を得た。しかし、2年前の“事件”ですべてを失った。
「'18年4月に、未成年の女性に対する強制わいせつ容疑で書類送検されました。起訴猶予となったものの、ジャニーズ事務所との契約を解除され、グループも脱退しました」(同・スポーツ紙記者)
山口は、一部のメディアでアルコール依存症の可能性があると報じられたが、昨年8月に発売された『女性セブン』のインタビューでは、《いまはお酒のいらない生活をしています》と答えるなど、改善しているように見えた。なぜ、また誘惑に負けてしまったのだろうか。
アルコール依存症に詳しい『新宿東口ハートクリニック』の中田貴裕院長は、一般的にアルコール依存症の治療は難しいと指摘する。
「治療に成功する方は3割程度。山口さんの場合、今回の事件だけでアルコール依存症であると断定できませんが、1度はお酒をやめられたと思っても、また飲みだして、規範意識が薄れてしまったのだと思います。最初は1杯だけと思っていたのが、次第に2杯、3杯と量が増えていったのでしょう」
最初の“事件”から2年半たつが、実はこの時期は注意が必要だという。
「半年から1年の間は、施設に入るなどして、治療がうまくいく可能性が高い。ただ、2年後、3年後にどう向き合っていくかが重要なんです。 “自分はもう大丈夫”と思った後、どう治療に取り組んでいくか見据えていかなければなりません」(中田院長)
証拠隠滅の可能性を考えて“家宅捜索”
今回は、飲酒運転で物損事故での逮捕だったにもかかわらず、異例ずくめの展開に。
「逮捕された2日後に、検察が山口さんに容疑者の身柄を拘束する勾留請求をしました。さらに、釈放された後には、本人を立ち会わせて自宅マンションの家宅捜索まで。飲酒量の裏づけをするために行われたそうですが、ネット上では“家まで調べるのはやりすぎではないか?”という声もあがりました」(ワイドショー関係者)
弁護士法人『天音総合法律事務所』の正木絢生代表弁護士は、逮捕されたこと自体がめずらしいと話す。
「酒気帯び運転か酒酔い運転か、物損の程度にもよりますが、通常は証拠隠滅や逃亡のおそれがない限り、そもそも逮捕されないと思います。逮捕された場合、警察は48時間以内に検察に身柄を送致し、その後、検察は24時間以内に、釈放か勾留請求を行う必要があります」
今回、検察は山口をなんとしても勾留しようとしていたように見えるが、それにはこんな思惑が。
「酒気帯び運転で初犯であれば、書類送検で略式手続きという流れになり、勾留請求されないのが普通です。今回、検察からの勾留請求が裁判所から却下されたのに、さらに準抗告されたのは、検察側が山口さんを釈放すると証拠隠滅のおそれがあると考えていたからだと推測されます。
特に、彼は供述の変遷があり、検察は単に釈放すると、家に帰って、お酒をいつまで飲んでいたかや何をどのくらい飲んだかがわかるような証拠を隠滅してしまうと考えた可能性はあります」(正木弁護士)
家宅捜索が行われたのも、供述内容が変わったことが大きいという。山口は、逮捕直後は“朝まで酒を飲んで、バイクに乗った”と供述していたのに対し、送検後は“1度寝て、酒が残っていると思わずに乗った”と内容を変えていた。
「前者と後者では、悪質性の観点から違いが大きいので、警察、検察は確認が必要と考えたのではないでしょうか。ただ、ここまで厳しく供述の真否を確認しようとするのは、有名人である山口さんへの警察、検察の対応が世間に与える影響を考えた見せしめのような狙いがあるのかもしれません」(正木弁護士)
またもや世間を騒がせた山口。逮捕されるまでどのような生活をしていたのだろうか。彼が暮らしていた都内の自宅マンションに足を運んだ。
食事は毎日ウーバーイーツ
最近、山口を目撃した人がいないか、近隣住民に聞いてみたが、
「山口さんは1度も見たことありませんし、住んでいるという話も聞いたことはありません。この辺りは芸能人が住むエリアではないので、彼が歩いていれば、目立つと思うんですけどね」
目撃されていないのも無理はない。家からほとんど出ることがなかったのだ。
「食事は毎日ウーバーイーツですませていたようです。今回の件で、山口さんの部屋だとわかったのですが、彼の部屋にはたびたびウーバーの配達員が来ていました。人目を避けるために、昼も夜も出前ですませていたのだと思います。ウーバーは、玄関の前に置くよう手配すれば、配達員と顔を合わせずに、受け取ることができますからね」(同じマンションの住人)
買い物に繰り出すこともなかった。
「だいたいのものはAmazonで買っていましたよ。ネットショッピングなら、誰かに見られることもありませんからね。多いときは月に数十万円使うこともあったみたい」(山口の知人)
たまに外出する際は、バイクに乗っていたが、周囲への警戒を怠らなかった。
「いつもフルフェイスのヘルメットをかぶり、顔を出さないようにしていました。ガソリンを入れるときも、セルフスタンドの場所を選んでいましたね。お店の人と話して、声でバレるのを恐れていたのでは」(同・山口の知人)
アイドル時代の華やかな生活から一転、地味な毎日を送っていた山口。
徹底した“隠遁生活”が彼の理性を壊してしまったのかもしれない─。