「こんばんわぁ~。華原朋美デスッ!!」
ハイテンションではあるけれど、トロンとした目つき。時折、舌がもつれる。
「華原さんは9月15日にYouTubeチャンネルを開設。自撮り動画を連日投稿してますが、様子が変なので心配する声があがっています。いくつかの動画はすでに削除されています」(スポーツ紙記者)
8月末で所属事務所との契約を解除していたという華原。友人である高嶋ちさ子とのトラブルが報じられたのは、その直後だった。
「ベビーシッターが子どもを虐待したと、華原さんが訴えたんです。室内に設置したカメラに、逆さ吊りにされる子どもが映っていた。そのシッターを紹介したのが、高嶋さんでした。激怒した華原さんは警察に訴えたんですが、相手にされず『フライデー』に情報提供したと言われています」(同・スポーツ紙記者)
母とも距離ができて……
華原は昨年8月に長男を出産。シングルマザーとして仕事と子育てを両立させてきたはずだった。
「高嶋さんはこれを虐待と取るのはおかしい、と反論。すると、華原さんは9月23日にYouTubeで涙ながらに“私の勘違いでした”と、高嶋さんに謝罪。さらに、8月まで所属していた事務所の社長にまで謝っていました」(同・スポーツ紙記者)
社長にはいったい何を謝っていたのか? 前所属事務所に問い合わせてみると、
「すでに契約は解除していますので、こちらからコメントできることはありません」
との回答だった。
「事務所との契約解除が円満だったとは思えません。華原さんはSNSを使って自由に発信したいという思いが強かったようですが、事務所としては“それはダメ”と止めていたんです。その判断が正しかったことは、YouTubeを見たらわかる気がします」(前出・スポーツ紙記者)
事務所との信頼関係はなくなり、友人も見当たらない。
「華原さんは昨年5月に妊娠を突然発表したのですが、お相手については“外資系企業勤務の一般男性”というだけ。入籍の予定についても語られませんでした。お母さんが都内のマンションに来て面倒を見ていたようですけど、最近では距離ができたとの話もあります。高嶋さんとも離れ、どんどん孤立してしまうのでは……」(芸能プロ関係者)
華原の3人いる兄弟の1人はツイッターに《細い糸にすがるような人生。いちど切れてしまえば、どこまで落ちていくのかわからない》《どんな困難な状況に陥っても家族や仲間たちに助けられてここまでやってきた》と投稿。気にかけているようだが……。
疑われる『境界性パーソナリティー障害』
「そもそも華原さんは小室哲哉さんに見いだされ、脚光を浴びましたが、破局した'99年に自殺未遂。薬物依存に陥り、'07年には事務所を解雇されました。大量の服薬で救急搬送されたことも。その後、薬物依存の治療のため閉鎖病棟に入院。'11年に事務所と再契約して再起を図りましたが、精神的に不安定な状態は続いていました」(前出・スポーツ紙記者)
そして今回の一連の奇行……。華原は現在、どのような状態なのか?
精神科医の片田珠美氏に聞いた。
「動画では、呂律がまわっておらず、目がトロンとしていますよね。精神安定剤や睡眠導入剤などを大量に服薬している可能性があります。お酒と一緒に飲んでいる可能性も否定できません」
一連の行動を見ると、深刻な病気の可能性も。
「華原さんの過去の言動や騒動などを分析すると、『境界性パーソナリティ障害』であることが疑われます。診断基準とされている9つの項目のうち、華原さんには6つの特徴が認められるのです」
該当する項目は次の6つ。
1.人に見捨てられるのではないかという不安が強く、見捨てられることを避けようとなりふりかまわない努力をする
2.理想化と“こきおろし”の両極端の間を揺れ動く、不安定で激しい対人関係
3.自己破壊的行為を衝動的に繰り返す
4.自殺のそぶりをする
5.感情がきわめて不安定
6.怒りの制御が困難で、激しい怒りを爆発させる
「境界性パーソナリティ障害というのは、病気というよりパーソナリティ=人格の偏りのようなもの。周囲に迷惑をかけたり振り回したりしていても、本人に自覚がない場合が多いのです。精神状態は非常に不安定で、ものすごく短時間で気分がコロコロ変わります」(片田氏、以下同)
ベビーシッター騒動から始まる最近の行動や言動は、確かにこの診断があてはまる。
「華原さんが動画を公開するのは、ファンに見捨てられたくないという気持ちの表れではないでしょうか。投稿を繰り返すことで“ちゃんとやってるよ”とアピールしたかったのだと思います。高嶋さんとのトラブルも特徴的。一時は“親友”と理想化していましたが、結局は雑誌に売ってこきおろしました。別の報道では直近で3度も交通事故を起こしていたとされています。無謀な運転や過度な薬物の使用という“自己破壊的行為”も典型的な症状です」
仕事再開のめども立たず
ひとりでは仕事への復帰も難しそうだ。
「私もテレビ番組で華原さんと共演した際、自己紹介をすると“私は精神科医の出した薬のせいで依存症になった”と突然、激高されたことがありました。当然、そこはカットされましたが……。
このように、境界性パーソナリティ障害の人は突然、怒りを爆発させたりするので結局のところ職場でも人間関係が長続きしないのです。周囲の人や家族すらも距離を置くようになり、結果として孤立してしまう。この障害の人の中には、生活保護を受けながら孤独な生活を送るケースも少なくありません。
動画を見ると、とても不安定な状態ですから、子育ても誰かのサポートが必要です」
家族が協力できればいいが、簡単ではない。
「華原さんのお兄さんが以前テレビ番組で明かしていたのですが、激高した華原さんともめて何度も警察や救急車が来る騒動になったことが。お兄さんが華原さんを諭すと、憎しみのこもった目で睨み、“お前なんか家族じゃねぇ!”と言っているように感じたとも語っていました」(前出・スポーツ紙記者)
再び入院ということになれば、可愛いわが子とも引き離されてしまう。それは華原も望んではいないはず。
「精神的に安定しないといちばん大切な息子さんに悪影響が出てしまう。だからこそ、きちんと精神科医の診察と治療を受けてほしい」(片田氏)
華原は昨年まで5年連続でクリスマスディナーショーを行っていたが、今年はどうするのか? 毎年会場だったホテル椿山荘に問い合わせると、
「今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、年内のディナーショーの開催は中止することとなりました」
仕事を再開するめどはまだ立っていない。