2014年より6年半にわたって続いた坂上忍(53)がMCを務める昼の情報番組『バイキング』(フジテレビ系)が、9月28日より『バイキングMORE』とリニューアルする。
リニューアルで去る人・残る人
28日からは放送枠を55分拡大し、午前11時55分から午後2時45分までの2時間50分の大型番組になる。
リニューアルに伴い、これまで進行役を務めてきた榎並大二郎アナウンサー(34)に代わって、伊藤利尋アナ(48)が出演することになった。
また、9月23日には2014年の番組スタート時から出演してきたホラン千秋(32)が『バイキング』を卒業。翌24日には同じく6年半にわたって出演してきたフットボールアワーの後藤輝基(46)も番組を卒業することを発表した。
卒業にあたり、後藤は「一番の思い出は坂上さんが夏休み中、楽しそうな榎並くん……。それを一番覚えています」と、坂上と榎並アナの関係をイジって笑いを誘った。
後藤は番組を卒業するものの、相方の岩尾望(44)はリニューアル後の『バイキングMORE』にも引き続き出演することとなる。
相方フット岩尾は残留
「サブMCポジションにいた後藤さんが卒業して、岩尾さんだけが残ることには疑問の声も上がっているようですが、実は岩尾さんはかなり坂上さんに“ハマって”いたんですよ。坂上さんは、話を振ったら瞬発的にいいコメントができる人が特にお気に入りなんです。
それも当たり障りのないコメントではなく、本音や関係各所に忖度しないコメントができる人が坂上さんにハマっていた。アンガールズでは田中卓志さん(44)は現在も番組レギュラーとして出演していますが、相方の山根良顕さん(44)は2018年4月に番組を卒業しています。
田中さんは笑いも取りつつ納得感のあるコメントができていたのですが、山根さんはいいリアクションやコメントなどができなかったため降板したといわれています。そういった対応ができないコメンテーターに対しては、坂上さんの当たりも強くなっていましたよね」(制作会社関係者)
小藪が語った坂上忍
山根と同じタイミングで『バイキング』を卒業した小籔千豊(47)は、番組降板後のAbemaTVの生放送に出演した際、「(自分の発言に対し)坂上さんが明らかに嫌な顔をしているときがある。心が折れるときがある」と告白。『バイキング』に出ることが負担になっていたと明かしている。
「小籔さんは坂上さんに合わなかったということでしょう。ただ、フットボールアワーに関しては後藤さんもそれほど悪い関係ではなかったんです。
9月17日の放送ではCM中に盛り上がった話を、本番になってから坂上さんに突然振られて、後藤さんが舌打ちし、それが報じられたりもしましたが、それでも後藤さんはそれなりに上手く立ち回っていた。
しかし、それ以上に岩尾さんが坂上さんにめちゃくちゃハマっていて、大のお気に入りなんです。岩尾さんがハマっていて、後藤さんはそうでもない。ただそれにしても、後藤さんが降板する必要はないとも思えます。
それでも番組卒業となったのは、フットボールアワーをコンビで起用することができないほど、番組予算に余裕がないという悲しい実情があるようなんです……」(前出の制作会社関係者)
決算でフジテレビは最大の落ち込み
新型コロナウイルスの感染拡大で、テレビ各局では広告収入が激減。在京民放キー局5社の2020年4~6月期の決算では、フジ・メディアHDは前年同期比90.6%減の20億円と最大の落ち込みを記録している。
安藤優子(61)がMCを務める『直撃LIVE グッディ!』が打ち切りとなり、『バイキング』の放送時間が拡大するのも、制作費の削減が最大の理由だという。
「2つの番組をひとつにまとめて、枠を拡大するほうが制作費の削減になるということです。最近の『バイキング』でも、弁護士や元『週刊文春』記者の中村竜太郎氏(56)、芸能コメンテーターの山田美保子氏(63)などは曜日レギュラーとしてではなく、取り扱うネタに応じて出演していました。
もちろんコロナ禍でスタジオを密にしないということもありますが、制作費削減が真の狙いだと言われていました。兎にも角にも、フジテレビには今、お金がないそうです。
本来であれば『バイキングMORE』でも、岩尾さんと後藤さんのコンビで出演するのが自然ではありますよね。それでも予算の関係で坂上さんにハマっている岩尾さんだけ残し、後藤さんには卒業してもらうことになったのではないでしょうか」(前同)
多くのコメンテーターが番組を卒業する中、『バイキングMORE』はどのようなスタートを切るのだろうか?