10月2日放送の『沸騰ワード10』(日本テレビ系)での、お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザー(36)の“言葉”が大きな話題になっている。
カズレーザーの発言に視聴者反応
その日の放送でカズレーザーは、神奈川県横須賀市にある陸上自衛隊高等工科学校を訪れ、1日学校長に就任した。
「同校は、武山駐屯地内にある全寮制の男子校で、普通科高校の一般教育に加えて、陸上自衛官の心得や戦闘、戦技訓練といった防衛基礎学を学ぶ学校で、陸上自衛官となる人を教育、養成する唯一の高校です。
同校65年の歴史の中で外部の人間が1日学校長を務めるのは、カズレーザーが初めてだということでした」(テレビ誌ライター)
番組では、陸上自衛隊側からのオファーで、このカズレーザーの大役が決まったと説明している。
「これまで同番組では、“自衛隊に取り憑かれたカズレーザー”と題して、何度か自衛隊の取材を行っていて、水陸機動団への潜入したり、世界初の戦闘ヘリコプター・AH-1Sコブラに民間人として初めて搭乗したり、貴重な経験をしています。
カズレーザーは、こうした貴重な体験に受け身になるだけでなく、豊富な知識で自衛隊の設備などを解説し、“お詳しいですね”と現役隊員に褒められることもありました。自衛官の中では大人気だそうで、駐屯地を歩いているときに握手を求められたこともありましたね」(前同)
カズレーザーは、自衛隊のロケに体を張って臨んでいる。
過酷なロケにも果敢に挑戦
「カズレーザーは、ナイフで切られたときと同じ痛みの電流が流れるショックナイフというものを実際に腕に押し付けたり、プールに逆さまで入る訓練をしたり、自衛隊のすごさを伝えるためなのか、過酷な内容の体験にも果敢に挑戦しています」(前出のテレビ誌ライター)
こうしたカズレーザーの体当たりな自衛隊ロケは放送のたびに話題になっており、
「カズレーザーは航空自衛隊のアクロバティック飛行隊・ブルーインパルスにも取材に行っているのですが、この影響もあって、5月29日にコロナへの対応を続ける医師や看護師に敬意を示すために行ったブルーインパルスの飛行への注目度が今までよりあったともささやかれています」(前同)
こうした熱意あるロケを行ってきたことが、今回の1日学校長につながったようだ。
「陸上自衛隊高等工科学校の案内役の方が、“カズさんの今までの番組(沸騰ワード10)を見て、ぜひ生徒に教育してほしいと思った”と今回の抜擢の理由を語っています。また、“自衛隊に詳しいので、我々自衛官でも勉強になる。間違いなく教育番組”とも絶賛していました」(同)
今回、1日学校長になったカズレーザーだが、生徒たちに贈った言葉が、大きな感動を呼んでいるのだ。
熱いメッセージが話題に
未来の自衛官たちの日常を見たカズレーザーは、1日学校長の最後に生徒たちの前に立った。そして、こう話したのだ。
「みなさんが1滴汗を流すと、誰かが流す涙が1滴減ると思います。みなさんがたくさん汗を流してくださるので、我々は涙を流さずに済んでおります。
僕がこうして今、ヘラヘラしていられるのも、みなさんのおかげです。我々の未来から悲しみを取り除いてくださって、本当にありがとうございます。感謝しています。頑張ってください」
カズレーザーが生徒に送った熱意と愛に溢れた本気のメッセージは、ネット上でも話題になり、「“これは名言だ”“とても感銘を受けました”など称賛の嵐でしたよ」(前出のテレビ誌ライター)
カズレーザーは、スペシャルキャスターとして出演する情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)でのコメントも話題になっている。
局にも忖度しないコメント
「9月29日放送の『とくダネ!』では、同月27日に急逝した女優の竹内結子さんについて取り上げ、訃報が出てから元夫で歌舞伎俳優の中村獅童(48)のインスタグラムに、心無い誹謗中傷コメントが殺到していると伝えました。
これにカズレーザーは、“SNS全体でも、残念ながら数パーセントの単位でやっぱり話の通じない人がどうしてもいらっしゃるというのがSNSの問題でありますし、理解しておいていいんじゃないかなと。無視していいと俺は思いますね”とし、“残念ながらフジテレビはもう同じすねに傷を持っているので、自戒の念を持つべき”と話しました。
おそらくカズレーザーが指した“同じすねの傷”とは、恋愛リアリティー番組『テラスハウス』(フジテレビ・Netflix)に出演し、SNS上のヘイト発言を苦にして命を絶ってしまったと言われる女子プロレスラーの木村花さんの件でしょう」(女性誌記者)
フジテレビへの批判的なコメントに「マスコミに全くこびない姿勢がカッコいい」「かっけえ…もっと言ってくれ」など、称賛が寄せられた。
こびない姿勢がカッコいい
「鋭いコメントで注目を集めたカズレーザーは、『とくダネ!』の後継番組の司会候補に名前が挙がっている、と9月1日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)が報じています。一方、『とくダネ!』の司会である小倉智昭(73)は、制作費の削減が進めようとしているフジテレビの窮状を理解し、勇退を決意したようだ、との話です」(前出の女性誌記者)
フジテレビの朝の顔がついに代わるかもしれないのだ。
制作会社関係者は、
「カズレーザーさんのコメントと違って、小倉さんのコメントは悪い意味で話題になってしまうこともありますからね」
と話し、こう続ける。
「10月2日放送の『とくダネ!』で小倉さんは、江頭2:50さん(55)や俳優の城田優さん(34)ら相次ぐ芸能人の事務所独立に、“芸能人が事務所を変わる時に、考え方の違いとかって言うときれいごとに聞こえるけど、やっぱり事務所に対する不満があるんですよ”と切り出し、“芸能人っていうのは仕事がない時は事務所やマネジャーのせいにしたがる”“仕事が増えてくると『俺が頑張っているからだ。その割にはマージン取り過ぎだよな』ってことになったりとかっていろいろあるわけ”と、持論を展開しました」
小倉の推察にネット上では「勝手な憶測でわがままで辞めるみたいな言い方は違うんと違いますかね?」「貴方みたいにレギュラーもなく、困っていたら、そういう気分にもなるでしょ。批判する資格ないよ」といった批判もあった。
視聴者とのズレ
「小倉さんは、以前所属していた芸能事務所で取締役を務めていたほか、海外商品の輸入業務などを行う会社の代表取締役や焼肉店を経営するなど、キャスターとしてだけでなく、経営者のとしての一面もあります。番組での芸能人の独立に関するコメントも、経営を経験した者の目線として語ったのでしょう。
もちろんそういった視点のコメントがあっても良いのですが、タレント側に寄り添ってはいない発言で、“上から目線”とも捉えられ、視聴者からの反発の声も上がったのでしょう。フジテレビでは、13〜49歳までのコア層のの視聴率を重視していますが、朝の情報番組ももちろんそう。小倉さんはもう73歳で、見るほうからすれば、どうしても“偉そう”に感じられますよね。
一方、カズレーザーさんのコメントは番組を問わず、SNS上での視聴者からの反応が良く、若者への訴求力も高いでしょう。カズレーザーさんはコア層の視聴率を獲得するには適任と言えるでしょうし、『とくダネ!』の後継番組の司会にカズレーザーさんがなるという話は十分ありえると思いますよ」(前出の制作会社関係者)
カズレーザーがフジテレビの新しい朝の顔になる日が、本当に来るかもしれない。