「最後にナレーションが入り、花を渡すところをチラッと映すのみの、あっさりしたものでした。あまりにも不自然に思える突然の降板に、“芸能界引退の準備”などを“真相”としていろいろな新聞や雑誌が報じていましたけど、実際の理由は定かではないですね」(スポーツ紙記者)
マツコ・デラックスが、10年間レギュラー出演してきたフジテレビ系『ホンマでっか!?TV』から9月16日の放送分をもって卒業した。
「マツコさんは、現在の“番組の顔”のようなポジションから1度、自分の原点であるコラムや舞台の脚本など、いわば裏方の仕事にシフトしようか悩んでいるそうです」(芸能プロ関係者)
降板理由をマツコが答えた
10月上旬、降板の理由と今後について、本人に直撃した。
ーー降板は、コラムや舞台の裏方をやりたいと考えていることが理由でしょうか?
「そんなこと、ひと言も言ってないわよ。適当に書いているんだって、全部。だから書きたきゃ勝手に書いて」
ーー再びコラムニストになる考えはありませんか?
「またあのクソみたいなコラムを書く気はありません」(注・マツコはかつて週刊女性でコラムを連載していた)
ーーマツコさんが引退を考えているのではないか、という報道もありました。
「辞めてもいいんだけれど、別に今に始まったことじゃないからね、アタシって。あの番組の中ではアタシがすることはもうないなっていう」
最後の出演回の演出は、実にあっさりしていた。
「“セレモニー的なものもやめてね”って頼んだから。極力ご迷惑のかからないように、スッとね。
でもアナタたち(週刊誌)が3部でも4部でも売れて喜ぶならそれでいいのよ。アタシでおまんま食べられるなら、好きに書いていただいていいの。どうでもいい、ホントに(笑)。今、すごいのよアタシ、達観していて!」
ーー徐々にテレビから引いていく?
「もともとテレビはやることがないから出ただけ。(成功は)たまたま当たっただけよ。長居するつもりはないけれど、いまテレビがアタシに辞められたら収入的に厳しいというのならば、世話になったところが滅びる日まで付き合おうと思っていますし、それだけの話よ。
いまさらアタシがYouTubeをやったり、インスタやって小遣いを稼いでもしょうがないじゃない!」
各局から引っ張りだこのマツコだが、身を引く準備もしている最中のようで……。
「終わったら終わったで、その後の人生を考えればいいんだしね。(降板も)いま始まった話ではないからね。
みなさんにとっては突然なのかもしれないけれど。アタシも次の人生を考えるときに、このままだと身動きがとれないからね。だから降りられるものから降りようとしていますよ。なんかしがみつくのも嫌だし、もっと若い人に頑張ってもらわないといけないわけだから。
辞められる人は辞めたほうがいいと思ってるし」
信頼するスタッフが次々と
降板には、本人の仕事観や人生観による理由が大きかった。ただそれだけでなく、複数の理由が重なって起こったことのようだ。フジテレビ関係者からはこんな話が。
「マツコさんの信頼していたスタッフが、ここ数年で次々と現場からいなくなってしまったんです。しっかりコミュニケーションがとれるスタッフと番組を作りたいというのがマツコさんのモットーでもあるので、彼らの“流出”はそうとう堪えたんでしょうね。数年前から周囲には“辞めたい”とこぼしていたようです。スタッフのことも、降板理由のひとつにはなっていると思いますよ」
雑誌のライターからテレビ界で欠かせない人気者になったマツコ。テレビから消える日は来てしまうのか。