悠仁さま、14歳のお誕生日に際しての近影。秋篠宮さまと(2020年8月10日・宮内庁撮影)

「『立皇嗣(りっこうし)の礼』を11月8日に開催されることが正式に決定しました。この儀式をもって、お代替わりに関する一連の行事が終了します。その後、眞子さまが小室圭さんとの“結婚発表”を行われる見通しですが、この儀式が滞りなく行われることは、紀子さまにとって“重要な意味”を持ちます近々、悠仁さまの“高校受験”にも本腰を入れなくてはならないからです」(宮内庁関係者)

 当初は4月に開催予定だった『立皇嗣の礼』だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。政府は、感染状況が比較的安定していることを受け、この日程で実施することに踏み切った。

 そもそも『立皇嗣の礼』とは、秋篠宮さまが皇太子と同格である『皇嗣(こうし)』となられたことを国内外に宣言する儀式。

「政府は『立皇嗣の礼』が終了した後、皇位継承者が3人しかいらっしゃらない現状を鑑みて、安定的な皇位継承策の検討を始める予定です。

 現行制度のままだと、いずれは悠仁さまのご家族しか残らずに皇室が途絶えてしまう可能性が高いため、女性が即位する女性天皇、母方が天皇の血筋を引いた子どもが即位する女系天皇の是非も議論されるでしょう」(同・宮内庁関係者)

 静岡福祉大学名誉教授で近現代の皇室制度に詳しい小田部雄次さんは『立皇嗣の礼』が開かれた後の余波について、次のような見解を述べる。

10月6日、皇居を訪問された天皇家。議論によっては愛子さまが即位される可能性も

旧宮家皇族の復帰は国民が受け入れづらい側面があり、それ以外の方法として挙げられる女性天皇や女系天皇を制度化しなければ、皇室が途絶える可能性が高くなります

 しかし、11月に立皇嗣の礼が開かれると、次代の天皇は秋篠宮さま、その次の御代は悠仁さまが即位されると認識する国民が多くなります

 その後に制度が変更され、愛子さまが即位されるという制度を政府が作ろうとしても、皇位継承順位を変えることへの抵抗感が生まれるのではないでしょうか

秋篠宮家が学習院を選ばれる可能性は低い

 悠仁さまが将来、即位されることを見越して“帝王教育”を積極的に行われていたのは、何を隠そうお母さまだ。

秋篠宮家の子育ては、基本的に紀子さまが中心となって行われています。広島県の『平和記念公園』や小笠原諸島、栃木県那須町でのキャンプ、長野県の『槍ヶ岳』の登山などに連れて行かれるなど、いろいろなことを悠仁さまに体験させていらっしゃいます。

 悠仁さまの身の回りのことや家庭教師の選定にいたるまでも、紀子さまがほとんどお決めになっていると聞いています」(秋篠宮家関係者)

悠仁さま、14歳のお誕生日に際しての近影

 中学2年生の悠仁さまだが、再来年には高校生通われているお茶の水女子大学附属中学校は高校から女子校となるため、高校受験をしなくてはならない

 皇族の学校といえば、真っ先に思い浮かぶのは『学習院』なのだが……。

学習院はこれまでの経験から、皇族に対する警備体制は整っており、同級生や保護者からの理解も得られやすい環境ですただ、学習院高等科は幼稚園からの“エスカレーター組”が多く、高校から入学する生徒の人数も少ないので、なじみづらい雰囲気があります

 秋篠宮家は“皇族は学習院”という固定観念はなく“個人の意思を尊重する”という家風なので、学習院を選ばれる可能性は低いと思います」(皇室ジャーナリスト)

10月1日に『文化庁芸術祭』に出席された秋篠宮ご夫妻。悠仁さまの進学先はどちらに?

 実は、学習院以外の学校が2つ、進学先の候補として挙がっているそう。

「昨年、秋篠宮さまと文化祭に訪れた『東京農業大学第一高校』と、名門進学校といわれる『筑波大学附属高校』の2校です。かねてから、紀子さまは悠仁さまを東京大学に進学させることが“悲願”だと報じられてきました。

 数年前から『お茶の水』と『筑波』の間で、少人数の生徒を進学のタイミングで入れ替えて入学できる“提携校制度”もある。この制度を利用して毎年、数十人単位で東大に進学する『筑波』の付属校に“学力テストなしで悠仁さまを入学させるのでは”と囁かれているのです」(前出・秋篠宮家関係者)

“好きなことをやらせたい”というお気持ち

 一方で、前出の宮内庁関係者は『農大一高』が本命だと豪語する。

「『東京農業大学は、10年以上前から秋篠宮さまが客員教授を務められています

 殿下が講義などで訪問されるたびに、管轄の警察署が稼働しており、皇族の受け入れ態勢が整っていますし、お父さまから東農大に関するお話を聞いているでしょうから、自然と悠仁さまの同校への進学意欲も高まっていると思います

 宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんも、『農大一高』への進学を有力視する。

「秋篠宮殿下は東京農業大学の客員教授ですから、学校側は皇族の警備などについてはよく知っているでしょう。同じ敷地内にある『農大一高』もその点は問題ないと思います。学校側としても、将来の天皇である悠仁親王殿下のご入学は歓迎するでしょう。

 悠仁親王殿下は、秋篠宮殿下と同様に生物に対するご関心が強いようですから、この分野をライフワークにされるなら、いい環境だと思います

眞子さまと佳子さまは、学習院大学ではなくICUを卒業された(写真は6月16日・『武蔵野東陵』にて)

 前出の小田部教授も、次のように続ける。

皇族が通われる学校は、偏差値が高ければいいというわけではありませんこれまでの天皇陛下は、生物学を研究されていた方が多いです

 悠仁さまも高校や大学の段階で関心が高く、将来のライフワークとなりうる分野を学べる環境が望ましいそうした同じ分野を研究するご学友をつくることができる学校を選ばれることは、悠仁さまにとって有意義だと思います

 これまで悠仁さまの“帝王教育”を担われてきた紀子さまからすれば、希望され続けてきたとされる『筑波』ではなく『農大一高』へと進学されることに、複雑なお気持ちを抱かれることだろう……。

秋篠宮さまは、上皇ご夫妻から“好きなことをやらせてもらえた”という思いが強く、お子さま方の自主性を重んじていらっしゃるのです

 眞子さまと佳子さまも、大学は学習院ではなく、ICU(国際基督教大学)を卒業されたのは“ICUに行きたい”という意思を尊重された殿下のスタンスがあらわれています。

 悠仁さまに対しても“好きなことをやらせたい”というお気持ちが強い一方で、紀子さまは納得しづらい部分があるといいます

 悠仁さまを東大進学者の多い“筑波になんとしても進学させたい”と、お考えになっている紀子さまは、殿下と対立しているようなのです」(秋篠宮ご夫妻の知人)

 一般家庭でも起こる“お受験問題”は、皇族方にとっても例外ではないようだ……。