写真左から、窪塚洋介の長男・窪塚愛流、桜井和寿の長男・Kaito、吉井和哉の息子・吉井添(それぞれ本人のインスタグラムより)

 平成生まれで初の芥川賞を受賞した遠野遥が、ロックバンド『BUCK-TICK』のボーカル・櫻井敦司の息子であることが文芸誌『文芸』冬号で明かされ、世間をザワつかせた。

「あっちゃん(櫻井)と最初の奥さんとの間にお子さんがいるのは知っていましたが……。ミステリアスな雰囲気で私生活が見えないのが魅力の1つでもあるので、こうしてメディアで息子さんを見ると本当に家族がいるんだなと、現実を見せられた感じでファンは少し複雑ですね」(BUCK‐TICKファンの女性)

息子であることを隠してオーディションに合格

 最近、人気アーティストの2世が続々とメディアに登場し、注目を集めている。『THE YELLOW MONKEY』吉井和哉の息子である吉井添(てん)は、昨年5月にモデルデビューしていたことが発覚。

「183センチという高身長に加え、父親譲りのフェロモン溢れるルックスでファッションブランドの広告などを中心に活動しています」(ファッション誌編集者)

 昨年、日本テレビ系ドラマ『偽装不倫』で、杏演じる主人公の相手役を務めた宮沢氷魚(ひお)『THE BOOM』の宮沢和史の長男だが、今や2世ということを知らない人もいるほどの活躍ぶりだ。

 ABEMAで放送中の人気恋愛リアリティー番組『オオカミくんには騙されない』シーズン8に出演中で、バンド『インナージャーニー』でドラムを務めるKaitoは、『Mr.Children』桜井和寿の長男だ。

公式発表はしていませんが、昨年末にネット上で《インナージャーニーのドラムが、King & Princeの永瀬廉くんに似ている》と話題になりました。その際に、Kaitoくんが桜井さんの息子であることが発覚したため、『オオカミくん』出演前から一部では知られた存在でしたね」(ネットニュース編集者)

『オオカミくん』では、出演する5人の女性のうち3人が第1印象でKaitoを選ぶなど、父親譲りの優しい笑顔で女性ファンが急増している。

「番組はオーディションで出演者を決定するのですが“桜井和寿の息子”であることを隠して合格したので、話題になってから桜井さんの息子だと知ったスタッフもいたぐらい。本人は番組で見せるとおり、優しい雰囲気ながら18歳とは思えないほどの落ち着きがあり、オーラを感じますね」(ABEMA関係者)

 彼が番組出演を決めたのは、バンド活動が影響しているという。

「所属するバンドはインディーズで活動しているのですが、実はKaitoくんだけ大手レコード会社系の事務所に所属しています。“自分が有名になることで、メジャーデビューという目標に近づきたい”という思いから、オーディションを受けたと聞いています。だから、音楽活動以外への挑戦にも意欲的なんですね」(同・ABEMA関係者)

初めてのCM撮影でも余裕の表情

 俳優のほか、レゲエアーティスト『卍 LINE』としても活躍する窪塚洋介の長男・窪塚愛流(あいる)は高校生ながら、今年9月に紳士服「THE SUIT COMPANY(ザ・スーツカンパニー)」のアンバサダーに起用された。同社に起用した理由を問い合わせてみると、

「20周年のテーマは『サラリーマンのユニフォームからの脱却』でした。スーツだけでなく、さまざまな環境で働く人々に寄り沿った多様なビジネスシーンでの服装の提案。“次世代のスタンダード”を意識したとき、スーツもオフィスカジュアルも鮮麗に着こなす窪塚洋介さんへお声がけすることも候補に挙がっていたのですが、 モデル活動を始めたばかりの息子の愛流さんがいらっしゃることを知り、 “次世代のスタンダード”NEXT NORMALを表現できるのは彼しかいないと感じ、満場一致で愛流さんに決定しました」(広報担当者)

窪塚洋介と長男・窪塚愛流(愛流のインスタグラムより)

 CM撮影現場での印象についても聞いてみた。

初めてのCM撮影ということもあり緊張気味ではありましたが、現役高校生ながら大人のオーラをまといつつ、長時間撮影でヘトヘトに疲れ果てた周りの大人のスタッフを横目に、余裕の表情で背筋を伸ばしてすらっと立っていた印象がありました。また、たまに見せる無邪気な笑顔がとても印象的で、本番と撮影の合間のオフの顔のギャップが大人の心をくすぐりました。

 放送後の反響は非常に大きく、テレビやWEBニュースなどさまざまな媒体で取り上げていただきました。CMで着用いただいているアイテムは堅調に稼働しています」(広報担当者)

 早くも親に負けない影響力があるようだ。アーティスト2世の魅力を、コラムニストの辛酸なめ子さんはこう語る。

「Kaitoさんはドラムやサッカー、フットサルと多彩な才能を持っていて、育ちのよさが漂うイケメンですよね。お父さんの塩顔を受け継ぎ、さらにバージョンアップした感じです。遠野遥さんは父の櫻井さんも歌詞を書かれるので文才を受け継いだのでしょうか。雑誌の親子対談では、櫻井さんは遠野さんの作品に出ている性や暴力の描写が実際の体験なのかを気にしていて、そこが“やっぱりお父さんだな”と感じました」

 個人的に気になるアーティスト2世を聞くと、

さだまさしさんの長男佐田大陸さんは、『TSUKEMEN』というアコースティック・インストゥルメンタル・ユニットでバイオリンを担当されています。イベントで聴く機会があったのですが、たしかなスキルを感じました。バイオリンも優雅に弾いていましたね」(辛酸なめ子さん)

 父親とは違うジャンルで音楽活動をする2世が気になるようだった。芸能界には数多くの2世が活躍しているが、令和は“アーティスト2世”がトレンドになりそう!