来年1月から長瀬智也の主演ドラマ『俺の家の話』(TBS系)が放映される。
「10月下旬に入り、長瀬さんや共演者の戸田恵梨香さんが衣装合わせを行ったそうです。ドラマの脚本は'00年に放送され、長瀬さんの出世作となったTBS系の『池袋ウエストゲートパーク』と同じ “クドカン”こと宮藤官九郎さん。3月末にジャニーズを退所する予定の彼にとって、花道を飾るにはこれ以上ない企画です」(テレビ誌ライター)
長瀬の主演ドラマは'17年の『ごめん、愛してる』(TBS系)以来、3年ぶりだ。
「今回、長瀬さんが演じるのはピークを過ぎたプロレスラー。能楽の人間国宝である父が危篤になったことで実家に戻り、彼の介護を手伝うことになるというストーリー。男らしい長瀬さんの魅力にあふれたホームドラマになりそうです」(同・テレビ誌ライター)
惜しまれつつ事務所を去る長瀬だが、退所要因のひとつとして、音楽活動ができなくなったことへのストレスが報じられている。それにはTOKIOの元メンバー・山口達也が起こした事件が影響している。
「山口さんは'18年2月に女子高生に対してわいせつな行為を行った容疑で書類送検され、ジャニーズ事務所から無期限の謹慎処分が下されました。同年6月には、TOKIOからの脱退とジャニーズ事務所との契約解除が発表されました」(スポーツ紙記者)
山口達也は“リズムの要”
その後は、専門の医療機関に入院し、退院後も定期的に通院していた。
「東京郊外のワンルームマンションでひとり暮らしをしながらリハビリを続けていましたが、9月22日に酒気帯び運転でのバイク事故を起こし、現行犯逮捕されました」(同・スポーツ紙記者)
2度もメンバーを裏切った山口。彼はTOKIOの“音楽”も壊してしまった。
「TOKIOは自ら楽器を演奏しながら歌う本格的なロックバンドスタイルで、音楽へのこだわりが強いんです。山口さんの脱退後、サポートメンバーを入れて音楽活動を再開させる計画もあったようですが、長瀬さんは拒絶。彼はファンサイトで “自分たちが精魂込めて作った楽曲も、ベースの音がなくなったら曲ではなくなってしまいます”と語っていました」(レコード会社関係者)
グループの音楽活動の中心は、作詞・作曲を手がける長瀬とベースの山口だった。
「山口さんは歌唱力が高く、デビュー曲の『LOVE YOU ONLY』は山口さんがメインを張り、長瀬さんとのツインボーカル。楽器面でもベース担当の山口さんはリズムの要なんです」(同・レコード会社関係者)
24年連続出場していたNHK紅白歌合戦にもここ最近は出場できず、'19年で結成25年の節目を迎えることで計画していたツアーも立ち消えに……。
「長瀬さんにとって、山口さんなしでの音楽活動は考えられなかったのでしょう。バンド活動ができない以上、長瀬さんはTOKIOにい続けることに意味を見いだせなくなったのかもしれません」(同・レコード会社関係者)
長瀬智也の花道
そんな彼の最後の主演ドラマを盛り上げようと、水面下では大きな計画が動いていた。
「『俺の家の話』の制作サイドは、主題歌をTOKIOの楽曲にしようと思っていました。過去にも日テレ系の『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』など、長瀬さんが主演したドラマではおなじみでしたからね。そのために山口さんを限定的に復帰させて5人で歌ってもらう予定だったんです。歌の作詞と作曲は長瀬さんが手がけて、まさにTOKIOとして復活させたかったんですよ」(制作会社関係者)
以前から、山口の復帰の噂は根強くささやかれていた。
「6月に放送された日テレ系の『ザ!鉄腕!DASH!!』で流された過去映像に、山口さんが映り込んだことが話題になりました。それまではカットされていたので驚きです」(前出・テレビ誌ライター)
今年7月に城島、国分、松岡が『株式会社TOKIO』の設立を発表した際も、こんな“匂わせ”を。
「メディア取材で、山口さんや長瀬さんが会社に関わる可能性を聞かれた際に、松岡さんは“関わることがあるかもしれませんし、ないかもしれない。絶対ないとは言えない”と、かなり含みを持たせたコメントでした」(前出・スポーツ紙記者)
その後もメンバーたちは、折に触れてTOKIOが5人であることを強調した。
「9月21日には、ファンクラブの会報で山口さんを含む5人の過去写真も掲載。4人の座談会では“TOKIOは5人”という発言もありました」(同・スポーツ紙記者)
なにより、山口自身も復帰に意欲を見せていた。
「昨年8月に掲載された『女性セブン』のインタビューでは、《これが最後の取材、最後の告白です》と言いながらも《もう一度人前に出たい》と語っていましたからね」(ワイドショー関係者)
彼らの思いは、ドラマの制作スタッフにも伝わっていたようだ。
「やっぱり長瀬さんの花道ですから、彼がいちばんやりたがっていたTOKIOの音楽で飾らせてあげたいじゃないですか。5人でレコーディングができるようにスタッフ一丸となって動いていました」(前出・制作会社関係者)
ひそかに進められた再集結のビッグプロジェクトは、山口のアクシデントによって台無しになってしまった。
「山口さんの逮捕が報道されたとき『俺の家の話』の制作陣は、計画が絶望的になって大きく動揺したそうです。主題歌はレコーディング前だったそうですが、仮に録音していてもお蔵入りだったでしょう」(同・制作会社関係者)
宙に浮いてしまった主題歌は、現在も調整中のようだ。
「もし企画が実現していれば、ドラマが話題になるのはもちろん、山口さんが再び活動を再開する布石になったでしょう。今回の“山口ショック”で芸能界への復帰は絶望的になりました」(同・制作会社関係者)
一連の主題歌計画についてTBSに問い合わせたが、期日までに返答はなかった。
長瀬にとってはつらい試練かもしれないが、絶対に乗り越えてくれると信じたい。