「もう去年からわかっていました。ずっと、そういう(不倫)話はしていて、向こうとここまでのトラブルになっていると思わず……」(テレビ局の取材に対して)
自殺した容疑者(36)の妻は、殺害された女性との不貞関係を知っていたという──。
愛想もよく優しいイケメンだったと評判
10月18日夜、群馬県高崎市で刺殺されたのは、新潟市に住む大沢佳那子さん(享年30)だ。
容疑者のSは殺害後に現場を逃走し、1度自宅に戻ったが、すぐに外出。その後、千葉市内にあるホテルで自殺した。
「被害者の胸には刃物による傷が7つあり、2つが心臓を貫通していた」(捜査関係者)
深い怨恨(えんこん)の感じられる犯行だが、2人は会社の同僚という間柄。Sには妻がおり、不倫関係だった。不貞のあげく、不倫相手を殺し自殺した身勝手なSの素顔とは。
Sの自宅は千葉県松戸市の新興住宅街にある築3年、2階建ての一戸建て賃貸で、妻、2人の子どもと暮らしていた。
Sの近所での評判は悪くなかったようで、
「旦那さんは背が高くほっそりしたイケメンです。愛想もよく優しい人」(近所の住民)
子どもはまだ幼く、
「上が小学校1年生くらいの男の子で、下が1歳くらいの女の子。上の子は明るく元気で、縄跳びをしていると、“できる?”と話しかけてきて、愛嬌があって。顔立ちもお父さんと瓜二つ」(別の近所の住民)
《#墓場まで持っていく》と投稿
一方、佳那子さんは生前、SNSで男性の影をチラつかせる“匂わせ”投稿を何度も行っていた。
インスタグラムを見ると、
《大好きなイケメンさんとデート》という文言のあと《#いつまで続くかな》《#墓場まで持っていく》というタグが添えられており(2018年4月)不倫を想起させる。
その後、《最近ある方とバッサリ縁を私から切りました!モヤモヤしてたことがこれでスッキリしました!》(2019年10月)と報告し、複雑な交際だったことがうかがえる。
ほかに写真の隅に男性を少しだけ写して一緒にいることをほのめかす投稿も目立った。
それらの男性はSを指すのか、別人なのかは不明……。
新潟市内にある佳那子さんの実家周辺で取材をすると、SNSとは違った意外な「素顔」も見えてきた。
「大沢さんのお宅は3人暮らしで佳那子さんはひとり娘。お父さんは仕事のかたわら少林寺拳法の師範もしていて、奥さんと佳那子さんも一緒に習っていた格闘家一家なんですよ」(近所の住民)
中学に入ってからは吹奏楽部に所属していた佳那子さんだが、幼いころは格闘家の父親のもとで鍛錬したようだ。
少林寺拳法では敵の攻撃を防ぎ、戦意を喪失させる護身術が得られるという。
しかし父親仕込みの“技”でも、別れ話などに激高していたのか、Sの狂気から身を守ることはできなかった。
本誌が取材したのは通夜当日で、やつれた顔で葬儀会社とやりとりする父親の姿が。
道ならぬ恋で若いひとり娘を失ってしまった実家の両親はさぞかし無念だろう。