中居正広と、草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾

 10月28日、アイドルグループ『乃木坂46』の“絶対的センター”として長らく活躍してきた白石麻衣が卒業した。白石といえば、2017年の2nd写真集『パスポート』が累計発行部数50万部を突破したことが思い出される。

 そして10月21日に発売された、卒業記念本『白石麻衣 乃木坂46卒業記念メモリアルマガジン』には同写真集の未公開カットも収録されることから当然、他を圧倒するほどの大ヒットになると思われた。ところが……、

「彼女の卒業当日、大手通販サイト『アマゾン』の「本の売れ筋ランキング」で1位になったのは、『♪ピンポンパンポンプー』という絵本だったのです(10月28日時点、翌日のランキングは変動)。この絵本はまだ発売前で、いわば予約の段階で白石さんの本を上回ってしまった。これには白石はもちろん、発行元も予想だにしなかったことでしょう」(広告代理店関係者)

 同日の『楽天ブックス』ランキングでも2位になっていた『♪ピンポンパンポンプー』。初めて名前を聞く人も多いであろう、11月26日に発売を控えている本作。実は中居正広の“著書”だ。

「『中居正広のニュースな会』(テレビ朝日系)の“絵本プロジェクト”という企画から生まれた作品で、中居さんが監修を務め、出演者の古市憲寿が文を、キャラクターデザインを劇団ひとりさんが手掛け、10月24日の放送で発売日が発表されて予約が解禁になったのです。

 絵本としての完成度も中居さんのお墨付きで、さらに初回限定特典としてクリスマスカードが付属します。中居さんを応援するファンの“後押し”もあってこそ、アマゾンランキング1位を獲得したのだと思います」(前出・広告代理店関係者)

 なるほど、SMAPメンバーが関わる商品をファンがこぞって買う、“スマ売れ”の波に乗ったというわけか。実は、中居が絵本を手掛けたのはこれが初めてではない。

 2013年には、出演ドラマが映画化された『ATARU』公開に伴い、劇中で演じた役柄の“チョコザイ”として『シャボンだまのきせき』を書き上げた。この時はオリコンランキングの「児童書部門」で1位を獲得している。

「中居さんには作家の才能もあったのですね。『♪ピンポンパンポンプー』はネット通販だけでなく、書店での店頭予約も多いみたいですよ。特に退社後、コンサートやイベントなど触れ合う機会もないだけに、ファン心理としてせめて店舗に足を運んで少しでも“スマ活”をしたという実感を得たいのでは」(情報番組ディレクター)

中居の絵本とあわせて予約する本

 実際、都内の書店で聞いてみると、

「ええ、“『♪ピンポンパンポンプー』の絵本を予約できますか?”というお問い合わせや、実際にお越しになるお客様は多いですよ」

 そして、同時にSMAPファンと思しき女性客が、絵本と一緒に予約していく本もあるのだとも。11月20日に発行される『すてきな奥さん2021年新春1月号』だ。稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人が3年連続で表紙を飾っている。

「中居さんと『新しい地図』の“商品”が並ぶとあっては、ファンならば手に取らないわけにはいかないでしょう(笑)。いつまでもSMAPを支えてくれるファンの思いに、そろそろ何らかの形で応えてほしいところですが、難しいですかね(苦笑)」(前出・情報番組ディレクター)

 アマゾンでの『♪ピンポンパンポンプー!』の紹介欄には、《♪ピンポンパンポンプー! この一言で、誰だって仲直りできるーー みんながしあわせになれる、魔法のあいことば。》とある。

 これが中居の一番言いたいことなのかも。