「最後に見たのは昨年の夏ごろ。お祭りのときに上の息子さんと来ていて、楽しそうに話していたね。彼女が亡くなったなんて、まだ信じられないよ……」
竹内結子さんが住んでいた都内の自宅マンションからほど近くのスーパーの店員は、話しながら声をつまらせた。
竹内さんの衝撃的な死から月日がたち、もうすぐ四十九日を迎える。
「9月27日の午前2時ごろ、自宅でぐったりしているところを発見され、病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。遺書は見つかっていませんが、クローゼットの中で首をつった状態だったことから自殺と断定されましたね」(スポーツ紙記者)
竹内さんは'96年にドラマ『新・木曜の怪談 Cyborg』(フジテレビ系)のヒロインで女優デビュー。以来、NHK連続テレビ小説『あすか』や『ランチの女王』(フジテレビ系)など、多くの作品で主演を務めた。私生活では、'08年に中村獅童と離婚したが、昨年2月に新たなパートナーと明るい人生を歩き始めたばかりだった。
「同じ事務所に所属する俳優の中林大樹さんと再婚。今年1月には次男を出産し、獅童さんとの間にできた長男も一緒に家族4人で幸せな生活を送っていたんですが……」(同・スポーツ紙記者)
夫は頭痛薬と胃薬を……
家族で暮らしていたマンションの近くでは、竹内さんの元気なころの姿を覚えている人たちが多かった。
「月に1~2回、おひとりで来ていました。食パンや甘い菓子パンを買うことが多かったですね。最後に見たのは昨年の秋ぐらいかな。全然見なくなったので、もう引っ越したのかと思っていました」(ベーカリーの店員)
仕事で忙しいときは、コンビニにも立ち寄っていた。
「ときどき夜にひとりで来て、レトルト食品をたくさん買われていましたよ。部屋着のようなゆったりした服装が多かったように思います。今年に入ってから1度も来ていませんでしたが、まさか亡くなってしまうなんて……」(コンビニの店員)
亡くなる直前に彼女を見かけた人はいなかった。子どもたちに新型コロナウイルスが感染しないようにと、外出を控えていたのかもしれない。残された夫の中林も、このところ姿を見せていないようだ。
「もともと、旦那さんはあまり出歩いていませんでしたが、竹内さんが亡くなってからも全然見ていませんね。出歩ける状況ではないのかもしれませんが……」(近隣住民)
ただ、自宅から少し離れた場所にあるドラッグストアでは、彼の不安な姿が目撃されていて……。
「1か月ほど前におひとりで来られましたよ。頭痛薬と胃薬を買っていましたね。帽子とマスクをつけて、顔のほとんどが隠れていましたが、目元に大きなクマがあったので、記憶に残っています。ちょっと心配になりましたね」(ドラッグストアの店員)
きちんと筋を通したい獅童
最愛の妻が亡くなったことにまだ気持ちの整理ができていないのだろう。竹内さんの死にショックを受けたのは、家族だけではない。
「嵐の二宮和也さんも落ち込んでいますよ。彼は以前から竹内さんの大ファンだと公言していましたからね。雑誌やバラエティー番組で好きな女性のタイプを聞かれると、迷わず彼女の名前を挙げていました」(芸能プロ関係者)
二宮が竹内さんの訃報を知ったのは、主演を務める映画『浅田家!』の公開直前だった。
「映画の舞台挨拶では、普段どおりでしたが、スタッフとの打ち合わせでは、いつもより笑顔が少なかったそうです。会見では、悲しみを押し隠して無理に笑っていたのかもしれませんね」(同・芸能プロ関係者)
二宮には大きな“心残り”があるという。
「周囲に“1度でいいから共演しておけばよかった……”と漏らしているそうです。竹内さんとはフジ系の『VS嵐』で顔を合わせたことはありましたが、ドラマや映画で共演したことはなかった。彼女が出る作品のオファーはあったそうですが、“緊張して役に入り込めないから”と、断っていたそうです」(二宮の知人)
元夫の獅童が深い悲しみにさいなまれているのは、言うまでもない。
「しばらくは憔悴しきっていたそうです。彼女が亡くなる前から家族写真を投稿していた彼のインスタグラムには《無神経すぎる》など批判的なコメントが殺到。現在も更新はストップしたままです」(前出・スポーツ紙記者)
ただ、1か月半がたち、少しずつ気持ちを切り替えているのか、最近はこんな変化が。
「周囲に、“長男の今後について、中林さんと話し合う場を設けたい”と話しているそうです。離婚する際、子どもの親権は竹内さんが持ち、獅童さんが養育費を支払うことと定期的に面会する権利を持つことで合意しました。これまでも、息子さんとは定期的に会っていましたが、今後も彼をサポートしたいと考えているようです」(獅童の知人)
獅童は'15年に元ショップ店員の女性と再婚し、今では新しい家庭を持っている。
「長男は中林さんが育てていくことになるでしょう。ただ、今後も息子さんと会うために、きちんと中林さんと話したいと考えているのでは。これまでは、竹内さんと連絡をとって会っていました。彼女が亡くなったからといって、いまの旦那さんに何も言わずに会うわけにはいかないですからね。きちんと筋を通したいのだと思います」(同・獅童の知人)
長男の父親だという自覚を持っているのだろう。過去の雑誌のインタビューでも、彼に対する思いを語っている。
《親の都合でなかなか会えなくなって、これから思春期に入って父親のことをどう思うかわからないけれど、彼がどこか誇りに思ってくれるような人物になりたいと思っています》
これまで2人の父親に接点はなかったという。
「まだ会ったことはありませんよ。長男は中林さんに懐いているそうですが、彼も血のつながった父親には会いたいと思っているでしょう。中林さんの気持ちの整理がついたタイミングで、2人で話し合うのではないでしょうか」(前出・獅童の知人)
獅童が中林と“家族会議”を望んでいることについて、所属事務所に問い合わせたが、期日までに返答はなかった。
残された家族で最良の道を考えれば、竹内さんも天国から喜んでくれるだろう。