山下智久の退所発表に近藤真彦の不倫報道、少し前には大野智のシングルマザーとの熱愛など、ここしばらくの間だけでもジャニーズ界隈、それも大物系のタレントに関する熱い話題が続いている。
新しい時代を迎えつつあるジャニーズ
「昨年秋には錦戸亮、今年6月には手越祐也が退所しています。ジャニーさんが亡くなり、姉のメリーさんが最前線から勇退してから、少しずつ所属タレントの整理も進んでいるような印象も受けます」
というのは夕刊紙の芸能記者。どのような「整理」が行われているのだろうか。
「実質、活動休止状態が続いていた少年隊、ある程度の義理を果たしたかのようなタイミングで円満退所した中居正広、新会社を立ち上げるTOKIOなど、ベテランの処遇も大きな変化がありました。その一方で、錦戸、手越、山下などスキャンダルからの退所、嵐の大野も熱愛写真の流出、そこに今回のマッチの不倫騒動。もともと彼は表立った芸能活動はありませんが、これで“お騒がせジャニーズ”の仲間入りです。まだ今後の対応は発表されていませんが、“整理”されてもおかしくありません」(同前)
並べただけでも、これだけのジャニーズの大物たちが“お騒がせ”をし、次々と退所や休養をすることになるが、この現象について「ジャニーズは新しい時代を迎えつつある」というのはある芸能ジャーナリストだ。
「未成年飲酒や薬物など、法に触れることは別ですが、ジャニーさんやメリーさんは、ヤンチャな少年が好きでした。しかし、今の時代は世の中的にも不良系は好まれない。今後は、ある程度の学歴や優等生的なイメージがあるタレントがクローズアップされていくのではないでしょうか」
ひと昔前のジャニーズは、マッチやトシちゃん、男闘呼組に光GENJIと、“ヤンチャ系”が多かったが、昨今は慶応卒でニュースキャスターとして活躍し続ける櫻井翔をはじめ、「高学歴ジャニーズ」の活躍が目立ち始めている。
高学歴に救われた小山慶一郎
「現在、ドラマ『バベル九朔』(日本テレビ系)に主演中のSexy Zoneの菊池風磨、クイズ番組に多数出演する美 少年の那須雄登などもそうです。同じ美 少年メンバーで立教大在学中の浮所飛貴もクイズ番組によく出演します。クイズ系では那須や浮所も所属する『ジャニーズクイズ部』というものを立ち上げた上智大大学院のSnow Man阿部亮平も各所で活躍中です」(前出)
『めざましテレビ』で活躍するHey! Say! JUMPの伊野尾慧は明治大学卒、同じグループの薮宏太も今春、早稲田大学の通信制を8年かけて卒業したことが話題となっており、これからの活躍も期待される。さらに上智大に通い、日本語、中国語、ドイツ語のトライリンガルSexy Zoneのマリウス葉も単独での仕事が増加中だ。KAT-TUNの中丸雄一や、小説家の顔ももつNEWSの加藤シゲアキ、Sexy Zoneの中島健人らも一流大学を卒業している。
「NEWSの小山慶一郎もかなりのお騒がせぶりでしたが、明大卒という学歴で助かっている部分があるかもしれません(笑)。KAT-TUNの亀梨和也やKing & Princeの平野紫耀、Hey! Say! JUMPの山田涼介にKis-My-Ft2など人気のあるメンバーは、流れと関係なく最前線での活躍は続くと思います。
ジャニーさんの死去や、相次ぐ大物の退所。世間から多様性が求められる中、ほかの事務所と戦っていくために、学歴重視で好印象をアピールし、素行や評判のよくないタレントの数は減らしていきたいと思うのはおかしなことではありません」(前出)
事務所の“一斉整理”がついたあとは、高学歴ジャニーズの一強となるか、はたまたノー学歴の叩き上げジャニーズの逆襲が始まるのか、見守っていきたい。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉