11月上旬のとある週末の夕方─。都内の閑静な住宅街にある小さな公園に幼子を連れた男女の姿があった。今年6月に発覚した“多目的不倫”以来、活動自粛中のアンジャッシュ・渡部建とその妻・佐々木希だ。たまたま居合わせたという親子連れが言う。
「その日は夕方までポカポカ陽気だったので、公園にはほかにも親子連れがいたんです。みんな子どもと一緒にキャッキャしていたんですけど、渡部さんと希ちゃんたちは息子さんを砂場で遊ばせて、ふたりでボソボソ静かに何かしゃべっているだけで。正直、周りに比べて1組だけめっちゃどんより重い空気感でしたね(笑)。やっぱりまだ引きずってるのかなぁって」
この半年間で、売れっ子だった渡部をとりまく状況が一変したのはご存じのとおり。MCを務めていた情報番組『王様のブランチ』(TBS系)をはじめ、11本あったレギュラー番組をすべて降板。8年続いていた渡部の冠ラジオ番組『GOLD RUSH』(J-WAVE)はひっそりと打ち切りになった。
「自粛前には3社のCMに出演していたんですが、それもすべて差し替え、降板に。人気だったグルメ・オンラインサロンは解散。ブログも閉鎖して、世の中から渡部さんの存在が完全に消されてしまいましたからね。
違約金もすごかった。一緒にウォーターサーバーのCMに出演していた上戸彩さんの事務所にも“迷惑料”を支払ったそうで、軽く億は超えていましたから。全額、事務所が肩代わりして支払ったと聞いています。本当に家族以外のすべてを失いましたよ、渡部さんは」(テレビ局関係者)
懸命に働く佐々木希の姿
渡部が自宅の外に出るのは、保育園への息子の送り迎えか犬の散歩くらい……。自業自得とはいえ、寂しすぎる日々を送る渡部になり代わり、一家を支えているのは佐々木だ。
「そうとうショックだったはずなのに、あの事件の後も何事もなかったかのように1度も仕事を休まなかったですから。それどころか、『笑点』にゲスト出演して“変顔”まで披露しました。これまでの希ちゃんからは考えられない仕事までこなしていて。“私が頑張らないと”と思っているんでしょうけれど、正直ちょっと痛々しくもあって」(前出・テレビ局関係者)
そんな一家に最近、大きな動きがあった。渡部が「12月に復帰する」というのだ。NHKの『紅白歌合戦』と人気を二分する大みそかの“風物詩”への出演が計画されているという。
「日本テレビの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の年越し特番“絶対に笑ってはいけない”に渡部さんを出演させるというんです」(日本テレビ関係者)
説明するまでもないが“笑ってはいけない”は、ダウンタウンの松本人志と浜田雅功、ココリコ、月亭方正が出演する人気シリーズ。警察官や新聞記者、ホテルマンといったさまざまなジャンルの新人に扮し1泊2日で研修へ。豪華ゲストたちが繰り出す仕掛けに思わず笑ってしまったら「アウトー!」の掛け声とともに厳しいお仕置きを受ける……という大みそか特番だ。
「実は、これまでも“笑ってはいけない”では不倫発覚で窮地に追い込まれた芸能人たちがサプライズ復帰しているんですよね。“4WD不倫”の原田龍二に“アパ不倫”の袴田吉彦も自ら不倫をネタにするコントをやって、“禊”にしてきましたから。渡部さんも同じレールで、ダウンタウンに助けてもらおうということなんでしょう」(日本テレビ関係者)
とはいえ、日本中がひっくり返った大騒動となったのは約半年前のこと。別の日本テレビ関係者は首をかしげる。
「さすがに早すぎ。ちょっとありえないんじゃないですか? そもそも今年は“笑ってはいけない”自体、コロナのせいで放送されるかどうかすらも発表できていない状況ですからねぇ……」
渡部さんに禊をさせましょう
だが、取材を進めていくと、渡部の復帰計画が着実に進んでいることをキャッチ。
「“笑ってはいけない”は今年ももちろんやります。収録日もすでに決まっていて、11月18日。ただ、さすがにこのコロナの感染状況下で例年のようにロケに行く決断はできません。それで、都内のスタジオ内に出演者もスタッフも泊まり込んで撮ることになったんです」(バラエティー番組制作会社関係者)
大がかりになる“笑ってはいけない”の制作には同じ日本テレビの人気番組『行列のできる法律相談所』のチームが毎年参加しているという。渡部がかつてレギュラー出演していた番組だ。
「彼らの制作会議で渡部さんの名前が挙がったのは10月末でした。“渡部さんにコントをやってもらって禊をさせましょう”と。11月8日には、渡部さん本人を交えて1度打ち合わせをする予定だったそうなんです。渡部さんとしては旧知のスタッフがいて、しかもサプライズ復帰がもはや定番化している番組からのオファーは“渡りに船”だったでしょうね」(同・バラエティー番組制作会社)
渡部の復帰に猛反対したのは
だが、この早すぎると指摘された復帰に強く反対している人物もいた。佐々木の所属事務所の芸能界で“ヤリ手”と言われる女性社長だ。佐々木のいわば“育ての親”でもあり、社長本人がNHKの密着番組に取り上げられたことも。
女性社長はこれまで渡部の“多目的不倫”について沈黙を続けているが、事務所の大事な看板女優の名前に、そして心にも大きな傷をつけたことに怒り心頭だという。
「社長は渡部さんが今も謝罪会見を開かずにいることにも“筋が通っていない”と苦々しく思っているそうで。今回の復帰計画が耳に入ると“希が望むなら復帰はいいけれど、それなら渡部さんが会見するのが先でしょう”って。至極ごもっとも」(同・前)
週刊女性は、女性社長本人に直接話を聞いた。
「え!? それ誰に聞いたんですか? “会見を開くべき”なんて私個人の意見としても事務所としても言ったことはありません。佐々木希との関係上、渡部さんとつながりがあることはご存じのとおりですけれど、私どもの所属ではございませんので、渡部さんのお仕事のご予定については存じ上げません。
渡部さんの事務所さんに聞いていただくのがいいと思いますが……」
ならばと、渡部の所属事務所担当者に再三、連絡を入れたが、ナシのつぶて。このまま「渡部、アウトー!」は続くのか。それとも。