不倫を認め活動自粛となった近藤真彦

 歌手でタレントの近藤真彦(56)が、無期限芸能活動自粛処分を受けた。

 今月12日発売の『週刊文春』で、不倫を報じられて以降、沈黙を守っていた“ジャニーズの長男”というポジション。16日深夜、「無期限で芸能活動を自粛させたい旨」を所属するジャニーズ事務所に申し入れたことを発表した。

“無期限”の重み

 その直後からネットにあふれた「レースの仕事をするなら自粛じゃない」という声、声、声。芸能活動よりレーシング業務に力を入れている近藤から、芸能活動を差し引いても痛くもかゆくもないという指摘からの声だ。無理もない。

「ただ、レースの世界はスポンサーからの収入によって運営されている部分が大きい。近藤のレースチームにも多くの企業がパートナーとして協力している。協力の形はそれぞれですが、どの企業もコロナ禍で経営がよくない。余計な出費を控えるために、ちょっとしたことを理由に手を引きたがる。不倫がどう影響を及ぼすのかは、来シーズンにかけてどうなるか、わかりません」(広告代理店関係者)

 テレビ情報番組デスクは、別の観点から、近藤の処分について次のように指摘する。

「注目すべき点がいくつかあります。その第一は『無期限』という言葉。近藤は『自粛』を申し入れたとし、それにこたえる形で事務所が『無期限』という処分をした。今年になってからもジャニーズJr.メンバーと、Snow Man岩本照の処分の際は『活動自粛処分』。手越祐也の際は『無期限活動自粛』。『無期限』という言葉、これは重い決断と受け止めたいですね

 今週発売の週刊誌の何誌かは、近藤を表紙に起用し、インタビューを掲載していた。今年芸能生活40周年を迎える近藤は、12月12日のデビュー記念日に向けて、最後のネジを巻く時期に差し掛かっていた。今回の『無期限自粛』で12月2日に主演予定だったフジテレビ『FNS歌謡祭』を降板、ツアーの最終公演(12月11日、12日)は中止することになった。

「今年7月からの全国ツアーが、これで全部できないことになった。延期になった公演の振替公演も、今回の処分で当面設定できない」(スポーツ紙記者)。

 近藤にとっては、ツアーの稼ぎを丸ごと失ったことになる。先々の復帰も見通せない『無期限自粛』は重くのしかかる。

メリーさんに諭されてのけじめ

「ほかにも注目すべき点は」と前出・情報番組デスクが続ける。

「どこをどう読んでも気になったのは、不倫相手の関係の今後については言及されていないことですね。以前、嵐の大野智の恋愛が報道された際は、本人がコンサートの前に取材を受け“もう一切会わない”とまで言及させられていた。今回は、そのことが一切ない。週刊文春が報じた、近藤が不倫相手にのめり込む様子を考えると、なかなか切れにくいんじゃないかなと思いましたけどね。

 それからもうひとつ。メリーさん(藤島メリー泰子名誉会長)に『マッチらしく責任を取りなさい』と諭された点。結局、自分でけじめをつけることができずに、事務所幹部に首に鈴をつけられたことが、この報道で明らかになってしまった。そこが情けないですね

 56歳の、世間でいえば立派な中高年が、25歳年下の女社長に溺れた末の今回の処分。近藤にとっては、取り返しのつかない、あまりにも痛すぎるデビュー40周年になってしまった。

〈取材・文/薮入うらら〉