神尾楓珠、Koki,

《“国宝級イケメン”俳優・神尾楓珠(21)が元アイドル女優とインドア熱愛》

 新進気鋭の若手俳優に“文春砲”だ。2020年はテレビドラマ6本、映画4本に出演と、飛躍の年になった神尾楓珠(ふうじゅ)。そんな彼の自宅マンションに通う、アイドルグループ『フェアリーズ』の元メンバー・林田真尋の姿がキャッチされたのだ。

「『文春オンライン』の直撃取材には、“僕の気持ちを話すことはできるんですけど”としながらも、関係各所やお相手のことを気遣う100点対応。後に所属事務所もしっかりと交際を認めています。神尾くんの誠実な姿勢に、文中でも“国宝級イケメン”を連発していました。それにしても国宝級……、すごい表現ですよね(笑)」(スポーツ紙記者)

「国宝」とはすなわち「国の宝」であり、一般的に国が指定した価値のある優れた建造物や美術工芸品などのことをいう。また人物を指す「人間国宝」という呼称もあるが、“国宝級イケメン”はそれらを凌駕するパワーワードにも思わせる。

1年に4人の“国宝級”が誕生

 この“国宝級イケメン”を生み出したのが、ファッション誌『ViVi』(講談社)だ。同誌が主宰するネットアンケート「ViVi国宝級イケメン」で一般投票を募り、この投票結果を元に、

《2020年下半期の話題性・活躍度(出演作品、CM本数、SNSトレンド入り、媒体露出など)を加味して決定します》

 つまりは“国宝級イケメン”とは、ViViが打ち出した独自のランキングから生まれたイケメンのようだ。

 そして今回は《下半期》とあるように、投票は1年に2回。つまりは1年に2人がメイン投票(NOW部門)で選出されるのだが、他に22歳以下の「NEXT部門」が設けられており、計4人の国宝級イケメンが誕生している模様。

 ちなみに神尾は、選ばれたのはNEXT部門の2020年上半期1位。これまで同部門の歴代の面々を見てみると、

2016年下半期1位・竹内涼真

2017年上半期1位・成田凌 下半期1位・杉野遥亮

2018年上半期1位・平野紫耀(King & Prince) 下半期1位・佐野勇斗(M!LK)

2019年上半期・松村北斗(SixTONES) 下半期1位・道枝駿佑(なにわ男子)

 そしてメイン投票で決まる「NOW部門」の歴代イケメンがこちら。

2016年上半期1位・山崎賢人 下半期1位・中川大志

2017年上半期1位・菅田将暉 下半期1位・竹内涼真

2018年上半期1位・新田真剣佑 下半期1位・吉沢亮

2019年上半期・平野紫耀(King & Prince) 下半期1位・平野紫耀(King & Prince)

2020年上半期1位・永瀬廉(King & Prince)

 読者層の影響なのか、近年はジャニーズタレント多めだが、文句なしの旬な面々が揃っている。さらに投票受付中(11月30日まで)の2020年下半期からは、30歳以上の「ADULT部門」を新設。さらに国の宝に匹敵するイケメンが量産されそうだ。

あの大物夫婦の娘も“国宝級”

 この“国宝級”という形容詞。最近になって、やたらと目にする。

《国宝級美少女Koki,京都の名所を巡る姿に「自然体な彼女も素敵!」》
《“国宝級美少女”Koki,移動中もオーラすごすぎ!「美しさが際立つ…」》
《Koki,“国宝級の横顔”ショットに反響「ものすごいオーラ!」》

 日々、ネットニュースで紹介される木村拓哉と工藤静香の次女・Koki,のインスタグラム。すっかりタイトルの定番になりつつある「国宝」だが、誰もが知るビッグカップルの娘だけにそう表現するのもわからなくはないけども……。

「ほかにも“国宝級”と称してニュースになったのはNMB48の山本望叶、今田美桜や池間夏海、さらには野々村真の娘・香音、何かとお騒がせのアレク&川崎希夫妻も国宝級(笑)。また『gooランキング』では3月、顔が整っている若手女性芸能人を特集し、【美しさ国宝級】として橋本環奈、広瀬すず、中条あやみをランキング付けしています。今、芸能界は“国宝”だらけなんです」(ネットニュースサイト編集者)

 ではなぜ、“国宝級芸能人”が次々と出てくるのだろうか。その背景を芸能ジャーナリストの佐々木博之氏が解説する。

「ただのイケメン、美少女ではもはやキャッチになりません。例えば橋本環奈さんが“1000年に1人”とされ、近年では“美人すぎる○○”などの“〜すぎる”がよく使われたように、これらを冠辞や形容詞として使うことで読者や視聴者の目をより引くねらいがああります。

 同様に、ただの“イケメンランキング”では面白くないので、よりキャッチーな、最上級の言葉はなんだろう、と考えに考えた末に“国宝”が浮かんだ(笑)。しかし、そのまま使うわけにはいかず、それに近い意味で“国宝級”としたのではないでしょうか」

 この『ViVi』が採用した言葉がよほどキャッチーだったのか、トレンドの如く、これに倣(なら)うように各メディアで広く使われたのだろう。

“国民的○○”が量産された背景

 この形容する流れを作ったのは、「おそらくは『国民的美少女コンテスト』も一因」と佐々木氏は続ける。

「それまで“国民的”という言葉は、もともと美空ひばりさんや石原裕次郎さん、長嶋茂雄さんであったりと誰もが知る唯一無二の人物に充てられた形容詞でした。そんな“国民的”に値する、いずれそう呼ばれるようになる女性を選ぶ意味合いもあったのでしょうが、昭和末期に始まった芸能プロ主催のいちコンテストに使われたことでハードルが下がり、同様に広く使われていったように思います」

 たしかに国民的スター、国民的アイドルといった言葉が一般的になった今、“国宝級”も当たり前の表現になるのかもしれない。でも、もはや超えるものはないように思えるけども……。

「もう国内では最高峰ですからね。次は“世界遺産級”のイケメン・美少女が出てくるのでは(笑)?」(佐々木氏)

 紹介される側からすると“ハードル”の上がり方がハンパない。