大野智

「なかなかない貴重な体験で、新しい誕生日の迎え方をさせていただきました」

 11月26日に行われた嵐の海外向けのオンラインライブ『Spotify presents Tokyo Super Hits Live 2020』を終え、この日40歳の誕生日を迎えた大野智が笑顔を見せた。

 グループの活動休止まで残り1か月となり、5人はゴールに向かって走り続けている。

「12月はレギュラー番組の日テレ系の『嵐にしやがれ』とフジ系の『VS嵐』がそれぞれ最終回で大型スペシャルを予定しています。大みそかは午後8時から生配信ライブ『This is 嵐』を開催します。新型コロナウイルスの影響で無観客になりますが、ファンを喜ばせるため、メンバーは日夜リハーサルに励んでいますよ」(スポーツ紙記者)

家の前に若い子たちが集まって

 この1か月は超ハードスケジュールになるが、大野に対してはこんな声も。

「たくさん仕事を抱えていて、休みも取れないと思うので心配です。テレビでは笑顔を見せていますが、無理をしているのではないでしょうか……」(大野ファンの女性)

 不安の声があがるのも頷ける。嵐が活動休止を決めたのは、大野がアイドルであることに“限界”を感じたからだ。

'14年ごろから、“芸能界を離れたい”と考え、'17年にほかの4人に“自由な生活をしたい”と相談して、何度も話し合った結果、休止することに。彼は何からも束縛されず、趣味である釣りやアートに打ち込み、のんびり過ごしたいのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

 嵐のリーダーとして最前線を走る大野は、どんな生活を送っていたのか。

 10年近く住んでいた都内にある彼の実家を訪ねてみると、多忙な日々を送っていたことがうかがえて―。

5年くらい前にご家族も引っ越しましたが、よく家の前に若い女の子たちが集まって、大野くんを待っていたから覚えています。彼の家には鏡に囲まれた部屋があって、帰ってからもその部屋で夜遅くまでダンスの練習をしていたそうですよ」(近隣住民)

 ひとり暮らしを始めてからも、ときどき帰省はしていたが、気の休まる暇はなかった。

「いつも夜遅くに来て、次の日の朝早くには出ていましたね。車で来ることが多かったですが、普通に電車にも乗っていて驚きました。大野くんのお母さんは、息子さんに休みがないことを心配していたそうですよ」(同・近隣住民)

ラストライブのサプライズ演出

 プライベートを満喫する暇がなくても、21年間走り続けてきた大野。そんな彼がラストライブにかける思いは強い。

「“今まで作ってきた5人の空気感をリアルに伝えたい”と熱っぽく話しています。そんな彼の思いを感じてもらうためか、今回のライブは見逃し配信もない生放送という形をとったんですよ。今のところ、DVD化する予定もないそうです」(テレビ局関係者)

 普段はあまり前に出るタイプではないリーダーの強い思いを、ほかのメンバーも感じ取ったようで……。

大みそかは、大野さんがデザインした衣装を着て踊るそうです。この衣装は、11月25日に日テレ系で放送された音楽番組『ベストアーティスト 2020』で5人が着ていた花柄のジャケット。彼がデザインした服を着て、最高のパフォーマンスを披露したいのでしょう」(同・テレビ局関係者)

 11月3日に開催された『アラフェス2020』は、ファンが選んだ曲を歌う形式だったが、今回のライブの選曲は5人に委ねられている。コンサートの演出を担当する松本潤は、ファンを喜ばせるサプライズを考えているようだ。

大野さんがメインとなる『truth』や『Monster』を歌うそうです。嵐は、“誰がセンターでも違和感がない”という武器を持っていますが、やはり最後のライブは彼をセンターにした曲が多くなるのではないでしょうか。また、大野さんのソロ曲『Rain』も披露するなど、“大野スペシャル”のステージにしようと思っているみたいですよ」(レコード会社関係者)

 ファンにとって5人を見られるのは最後になるが、ほかのメンバーにとっても大野と一緒に歌うのはラストになる。そのため、こんな演出も用意していて……。

「大野さんと二宮和也さんのユニット『大宮SK』など、メンバーとのユニットソングも考えているそうです。今回のライブの最大の目的は、ファンを喜ばせることですが、松本さんとしては、メンバーも楽しめるステージにしたいのでしょう」(同・レコード会社関係者)

宮古島での住所が特定されて

 集大成に向けて日に日に思いを強める一方、大野は来年以降のことも考えている。

無類の釣り好きなので、美しい海が広がり、さまざまな魚が釣れる沖縄県の宮古島に住みたがっていました。これまでも休みの日には宮古島に行って、何も考えず釣りをしながら1日ボーッと過ごすのが何よりの楽しみだったんですよ」(芸能プロ関係者)

 自由な暮らしが目前に迫り、沖縄に移住する準備も着々と進めていた……わけではなかった。“夏休み”の計画を根底から覆される出来事があったのだ。

「11月5日に発売された『週刊文春』で、大野さんが過去に交際していたシングルマザーの女性とたびたび沖縄を訪れ、現地に土地を購入し、彼女と暮らそうとしていたことが報じられました。来年から住む場所が特定されてしまったので、宮古島に住むのは難しいと考えているみたいですよ」(同・芸能プロ関係者)

 宮古島にかわって、最近は別の島が候補にあがっている。

伊豆大島で暮らすことを考えているようです。何度かプライベートで訪れた際に、釣れる魚や、夏は涼しくて冬は暖かい現地の過ごしやすい環境に魅力を感じたといいます」(大野の知人)

 伊豆大島は東京からも近いので、すでに生活拠点のひとつになっていてもおかしくないけれど……。

まだ土地は買っていないようです。やはり、大野さんが好きなのは、宮古島や奄美大島、ハワイなど南の島が多かったですからね。コロナが落ち着くまでは伊豆大島で暮らし、遠出できるようになったら、海外で暮らすことを考えているのでは」(同・知人)

 これまでファンファーストで走ってきたのだから、来年からは“自分の夢”だけ持ったっていいでしょ?