村上信五

 2021年、正月恒例だった日本テレビの特番が、大きな変革の時を迎える。

 2011年から今年2020年までの10年間は「元日はTOKIO×嵐」と題し、第1部にTOKIOの『ウルトラマンDASH!!』が、第2部にの『嵐にしやがれ』が放送されていた。

当記事は「日刊大衆」(運営:双葉社)の提供記事です

 しかし、嵐が2020年で活動を休止するのに伴い、新たに関ジャニ∞村上信五(38)とマツコ・デラックス(48)の番組『月曜から夜ふかし』がスペシャル番組となり、『ザ!鉄腕!元日!DASH!!』(1月1日18時~21時)と『元日から夜ふかし(仮)』(同21時~23時)が放送されることが明らかになったのだ。

『DASH!!』では「三陸鉄道vsDASH自転車チーム リレー対決」も行われ、リレーのアンカーとして村上が登場し、2つの番組をつなぐ“重責”を担うことになるという。

嵐→村上に厳しい声

 嵐に代わって、村上が全面的にプッシュされることとなったわけだが、ネットでは厳しい意見が多い。

村上信五のMC力に関しては、いささか“過大評価”され過ぎ
村上か、『夜ふかし』は見られるけど、ほかの番組では見たくないな
マツコあっての夜ふかしであって、村上のMC力は大したことない
村上が五輪関連の番組とかでもメインMCとかで起用されたりしてたけど、どうしてこの人が推されてるのかまったく理解できない

 など、村上に対して否定的な声が多数上がっている。

 また、「来年はTOKIOもいなくなるのだろうか? 見るに耐えない正月番組になる」「お正月から村上かぁ。いっそのこと一気に若手にバトンタッチしてうまくいけば、長く続けられる可能性もあるのに。この枠、ジャニーズでなくてもいいのに、って思われたら一気に改革されそう」と、ジャニーズの番組が5時間にわたって続くことに対しても、疑問の声が上がっている。

“ジャニーズラッシュ”も終了の気配?

10年間、TOKIOと嵐で正月特番をやってきたわけですが、今年末で嵐は活動休止。さらに来年3月にはTOKIOの長瀬智也(41)がジャニーズ事務所を退所し、城島茂(50)、国分太一(46)、松岡昌宏(43)の3人も『株式会社TOKIO』を設立して社内独立します。

 一番人気のメンバーである長瀬が抜け、アラフォー・アラフィフの残る3人で『鉄腕ダッシュ』を続けていくのは厳しいものがある。そのため、King&Prince、SixTONES、Snow Manといった、若手のジャニーズタレントも『鉄腕ダッシュ』に取り込んで、形を変えて続いていくのではともささやかれています。

 ただそうなってくると、もはやはTOKIOの番組でもなくなってくる。2022年の元旦特番でもTOKIOの『鉄腕ダッシュ』を全面的に押し出していくのは難しくなるのではないでしょうか。嵐に代わって、村上メインの特番になることに対しても批判の声が殺到しており、また新たに考える必要がありそうですね……」(ワイドショー関係者)

 10年間にわたって「TOKIO×嵐」の特番を元日に放送してきた日本テレビは、民放キー局の中でも特にジャニーズ事務所と太いパイプがあることはよく知られている。

日本テレビの『24時間テレビ』のメインパーソナリティーも毎年ジャニーズタレントだという点からも、その関係の強さがうかがえます一方で、日本テレビは非常にシビアな局としても知られていて、“数字が見込めない”番組、タレントは徹底的に切っていく。それは大御所やジャニーズタレントであっても変わりません。

 日本テレビは視聴率3冠王の常連ですが、その日本テレビにあってもコロナ不況で、長寿番組の打ち切りや制作費の削減など、非情な改革に迫られているんです」(制作会社関係者)

 11月5日に発表された2020年4~9月の連結決算によると、日本テレビホールディングスは利用者が減ったスポーツクラブ事業で約160億円の減損損失を計上。前年同期は136億円の黒字だったものの、今期の最終損益は56億円の赤字だった。

たしかに日本テレビとジャニーズ事務所はこれまで蜜月関係にありました。ただ、このコロナ不況で日本テレビもジャニーズ事務所だって悠長なことは言えない状況になりつつあります。その象徴が、嵐の密着ドキュメンタリーですよね」(前同)

嵐がNetflixを選んだ事で……

 嵐の活動休止までの1年間の軌跡をたどる、オリジナルドキュメンタリーシリーズ『ARASHI's Diary-Voyage-』が、2019年12月よりNetflixで全世界独占配信されている。

日本テレビは、嵐が売れる前の2001年から深夜で彼らの冠番組をずっと放送し、嵐の人気を作り、そして現在に至るまでの約20年間、彼らをサポートしてきたわけです。つまり嵐とジャニーズとしては日本テレビに“恩”がある。当然、の日本テレビとしては子会社のHuluで嵐のドキュメンタリーを配信したかったところでしょう。

 しかし、ジャニーズ事務所はユーザーが多く、世界的にも認知度が高いNetflixを選んだわけです。利益や拡散力を考えれば当然ですが、日本テレビとしてはおもしろくはないですよね。実際、日本テレビ内で、嵐とジャニーズがNetflixを選んだインパクトは、相当大きかったといいます」(前出の制作会社関係者)

 一方の日本テレビも、このコロナ禍で番組制作の現場やタレントの関係が目まぐるしく変わってきている。

「これまでジャニーズ事務所と良好な関係を築いてきたわけですが、数字がとれないのであれば、ジャニーズの番組であっても、ジャニーズタレントであっても切り捨てられかねない状況になりました。

 そして仮に、2021年以降にジャニーズの若手タレントで番組をスタートさせたとしても、すぐに『鉄腕ダッシュ』や『嵐にしやがれ』に代わるような番組になることはありえません。かと言って、これまで通り、ズルズルと長瀬不在の『鉄腕ダッシュ』の特番を正月にやるわけにもいかなそう。

 ジャニーズの2大スターグループ、嵐が活動休止、そしてTOKIOが形を変えるタイミングで、日本テレビとジャニーズ事務所のいままでの太い関係も終焉を迎えるのではないかとではささやかれています」(前同)

 2022年の1月1日、日本テレビではどんな番組が放送されているのだろうか!?