「説明責任を果たすべき方が、果たしていくことが極めて重要だと考えております」
12月10日に行われた定例会見で、婚約延期となっている眞子さまと小室圭さんのご結婚問題について、語気を強めてそう語ったのは宮内庁の西村泰彦長官。
「説明責任を果たすべき方とはどなたにあたるのか」という記者からの質問に対しては、
「小室さん側の弁護士、あるいは小室さんご本人、あるいはお母さんではないか」
と回答。説明責任とは会見のような公の場での説明が必要だという意味合いだろう。
“宮内庁のトップ”である長官が苦言を呈したのは、“異例中の異例”といえる。
長官が求めたのは、小室さんの母親をめぐる金銭トラブルについての説明だということは明白だ。
先日行われた秋篠宮さまの記者会見では、眞子さまのご結婚に関して「認める」とご発言。ただ、殿下は続けて「結婚する段階になったら、経緯も含めてきちんと話すことは大事だ」との考えも示され、このことが今回の長官発言につながったのだろう。
秋篠宮さまが求めていらっしゃること
「この定例会見の前日、西村長官と小室さんの代理人である上芝直史弁護士が、宮内庁で面会していたそうです」(宮内庁関係者)
上芝弁護士と直接コンタクトをとったという西村長官に“密談内容”を聞くため、週刊女性は定例会見の当日、自宅に帰宅したところを直撃。面会の真偽を問うと「会いましたよ」と認めた。
──小室圭さんに会見で経緯を説明してほしいと伝えた?
「そんなことは言っていませんよ。“小室さんの事情を弁護士さんがきちんと説明したほうがいいのでは”というお話をさせていただきました」
──上芝弁護士に会見を開いてほしいということ?
「いや、そうではなくて“ご自分から情報発信をしてください”ということです」
──今日の会見では「圭さんとお母さまにも説明責任がある」と話されているが?
「それはちょっと、言葉がすべったんです。弁護士さんが代理人だから、弁護士さんから発信するべきであり、今日の会見もそういった趣旨でお話ししました」
会見ではあくまで“言葉がすべった”だけであり、小室さんの代理人が説明責任を果たすべきだと話す西村長官。
しかし、本来であれば小室さんや、金銭トラブルの当事者である佳代さん本人の口から説明することが、秋篠宮さまが求めていらっしゃることではないのだろうか。
「秋篠宮家を支える皇嗣職大夫ではなく、宮内庁長官の発言ですから、小室さん側に対する“最後通告”のようなものです。
もし小室さん側が記者会見を行うなら、時間・質問無制限が望ましいですが、事前に記者から提出された質問にだけ答える形でもいいでしょう。また、小室さん親子の出席が難しいなら、代理人弁護士が代わりに答えるということでも、やむを得ないと思います」
そう話すのは、宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さん。
祝福されているかは父親の主観で決める
「小室さん側が記者会見等で何らかの説明をしたとしても国民感情が大きく変わることはないでしょう。また、今回、宮内庁長官が小室さん側に対してプレッシャーをかけたことで、記者会見を開くなどしても、それを小室さん側の自主的な判断で行ったととらえる人もほとんどいないでしょう」(山下さん)
一方で、事情を知る秋篠宮家関係者は「小室さん側が会見をすること自体に意味がある」と話す。
「秋篠宮さまは会見で“結婚と婚約はちがう”と述べられ、家と家の問題である婚約は容認できないというご意向です。
ただ、記者から“多くの人が納得し、喜んでくれる状況になったと受け止められているか”と問われると“長女の結婚に反対する人、賛成する人、無関心の人もいる”というお言葉の後に“私の主観では、多くの人が祝福している状況ではないと思う”とおっしゃいました。
つまり、国民から祝福されるかは数字では測れないものの、祝福されているかどうかは父親である殿下の主観で決めるということです。
もし、小室さん側が会見を行った場合“経緯をきちんと話すという要望に応えた”ことになる。そうなれば、小室さん側が一応の誠意を見せたということで、一般の結納にあたる『納采の儀』を行う可能性は十分あるでしょう」
婚約が延期されてから、金銭トラブルへの不誠実な対応や突然のアメリカ留学などにより、小室さんに対して強い不信感を持たれている秋篠宮さま。とはいえ儀式をこなしてから愛娘をきちんと送り出したいお気持ちを抱かれるのは、父親として当然だろう。
一方で、長官から飛び出した苦言は「“ある方”によるサポートの影響」と、前出の宮内庁関係者が語る。
「秋篠宮さまや眞子さまのことを心配した美智子さまが、“西村長官に相談したのでは”という話があるのです。
秋篠宮さまは、結婚問題がこじれてしまったことに責任を感じ、抱え込んでいらっしゃいます。いまさら、長官に発言を促すことはないでしょう。
約3年続く結婚問題を静観し続けてきた美智子さまですが、殿下のご体調も心配でしょうし、眞子さまがご結婚前に皇籍離脱を選ばれる危険性もお感じになっていると拝察します。
さらに、長官が今回の苦言を自分の判断で話すとは考えづらく、両陛下や上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻も把握されていたと考えるのが自然です」
小室さん本人が会見を開くとは思えない
上皇后さまも動きだす事態であれば“相応の対応”をするのが、皇族の親戚となる人間としての責務。しかし……。
「小室さんの考えは一向にわかりません。これまで矢面に立ち対応してきたのは秋篠宮家や宮内庁であり、彼は自分の夢である国際弁護士の資格取得に猛進しているだけ。
小室さんが『納采の儀』などの結婚に関わる皇室行事の重要性を感じていれば、何かしら行動に移すはずですが、殿下の求める“目に見える形”では動いていません。
もしかしたら、彼は“婚約はしなくてもいい”“むしろしないほうがいい”とさえ考えているのかもしれません」(皇室ジャーナリスト)
西村長官が週刊女性に明かしたように、会見などで経緯を説明するのは小室さん親子ではなく、代理人の上芝弁護士になる可能性が高い。
「小室さんはNY州の司法試験が終了した後の来秋に帰国するそうです。しかし、会見で矢面に立って質問に答える可能性はかなり低い。
なぜなら'18年11月に秋篠宮さまから求められた“相応の対応”にいまだに取りかからない彼ですから、今回の長官の発言があったとしても、小室さん本人が会見を開くとは思えません」(同・前)
小室さんの座右の銘は“Let it be”。彼の“なすがまま”ぶりに、皇室の方々はいつまで振り回され続けるのだろうか……。