貴乃花光司

 昨年末、芸能マスコミをにぎわせたフリーアナウンサー・河野景子の再婚報道。河野の新しいパートナー、ジャッキー・ウー氏は元俳優にして映画監督、さらには美容サロン経営者でもあるという。

「付き合い始めたのは'20年に入ってから、だそうですが、早ければ年明けすぐにもゴールインしちゃうのでは、という話です。景子さん、こういう“寄せ”の早さはさすが(苦笑)」(スポーツ紙記者)

元妻とは対照的に寂しいやもめ暮らし

 ウー氏の肩書の多さと謎に包まれた経歴、さらに自ら情報番組に出演して河野とのなれそめや赤裸々な思いをペラペラしゃべってしまうあたり、そこはかとなく怪しさが漂っているのはご愛敬。

「景子さんは講演会を中心に仕事は順調ですしね。長男で靴職人の花田優一君も絵を描いたり歌手をやったり何かと頑張っているし、景子さんも自分の幸せを追いかけてもいいのかなって思ったんでしょうね」(同・スポーツ紙記者)

 自由を謳歌する河野とは対照的に、なんとも寂しいやもめ暮らしを送っているのが河野の元夫・貴乃花光司(48)だ。

 23年間連れ添った河野と電撃離婚した'18年10月には、30年間所属した日本相撲協会とも絶縁。現役時代から彼を支えていた元後援会関係者は嘆き節だ。

「離婚してから、ずっとひとり暮らしでしょう? 女っ気もないし、景子さんはじめ、子どもたちの住んでる家の場所も知らないみたいだよ。“平成の大横綱”がこんな寂しいことになるなんてね」

 仕事も今ひとつふるわない。「相撲道を広めたい」と『貴乃花道場』なる一般社団法人を立ち上げたものの、その活動といえばイベントやトークショーへの出演と、タレントのような営業仕事だけ。

「そんな営業も今年の春以降は、全部コロナで流れちゃいましたからね。唯一、目につく仕事といえば、『ふるなび』のCM出演くらい」(前出・スポーツ紙記者)

 そういえば、'20年の春先には“神奈川歯科大学の教授に就任”なんて話もあった。

「コロナの直撃で遅れていましたが、11月の半ばに、歯学部の学生たちに、現役時代に感じていたという“噛み合わせの大切さ”そして“大一番での心構え”“平常心の保ち方”というテーマで講義をしていただきました」(神奈川歯科大学広報担当者)

 ただ教授就任とはいっても非常勤の“特任教授”。

「給料なんてほとんど出ていないと聞きました。あのCMだって、足元見られて安いギャラで買い叩かれちゃったみたい。それでも、稼げるアテがないからねぇ……」(前出・元後援会関係者)

 実は、もうひとつの“稼げるアテ”も消えていた。パラパラ漫画で一世を風靡したお笑い芸人・鉄拳とコラボした絵本出版が頓挫しているというのだ。

絵本の印税の分配でモメて…

《元貴乃花、絵本作家宣言》と大きな話題になったのは'19年3月。特番『ザ・発言X~勝負の1日』(日本テレビ系)に出演した貴乃花が、人生の“次なる挑戦”を尋ねられると「絵本作家です」と自ら切り出したのだ。

「“子ども向けの本を出してみたい”というのが貴乃花さんの長年の夢だったんです。それを聞きつけたウチのスタッフが“作家デビューを全面的にお手伝いします”と番組を作ったんです。ストーリーを貴乃花さんが作って、それに鉄拳さんが絵をつけて。プロの絵本作家さんもアドバイザーとして入っています」(日本テレビ関係者)

鉄拳

 タイトルは『光のテーブル とっても大切なカエルのおはなし』。特番放送直後に日本テレビの公式サイトでも公開され、あとは印刷するだけで、すぐにでも書店に並びそうな勢いだった。ところが、あれから2年近くがたとうとしているが一向に続報がない。

「もちろん、すぐに出版に向けて動きだしたんですが、ちょっとこじれちゃって……」(同・日本テレビ関係者)

 もめた原因は絵本のギャラ──印税の分配だった。

「貴乃花さんサイドが“印税は最低8%欲しい”と譲らなかったんです。鉄拳さんからも“絵を描いたのは僕”と当然の主張がきて。アドバイザーにも払わないといけないし、積み上げていったら、印税が20%近くにも膨らんじゃって。ウチも商売だからもらえるものはもらいたいし」(同・日本テレビ関係者)

 絵本に限らず、本を出版する際、作者側に支払われる印税は“定価の10%”が業界の相場であり、上限ともされている。20%はその倍!

「最初は乗り気だった出版社さんも“それじゃあビジネスにならない”と、どこも手を引いちゃったんですよ」(前出・日本テレビ関係者)

イギリス留学中の娘への“仕送り”が停止

 見込んでいた新たな収入の柱が折れてしまったことの影響は、こんなところにも。

「イギリスの大学に留学していた上の娘さんへの“仕送り”が止まっちゃったそうです。コロナが蔓延したせいもあったんですが、日本に一時帰国して、向こうでの生活費を貯めるために西麻布のガールズバーでアルバイトをしているそうなんです(苦笑)」(前出・元後援会関係者)

 そのガールズバーの常連客だという男性は、カウンターで酔客を相手にする“貴乃花の娘”を覚えていた。

「酔った店のママが“この子、貴乃花の娘なの”って紹介してくれました。“なんで働いてるの!?”って聞いたら“お父さん、全然お金送ってくれなくて”“だから、お父さんに頼らずに自分で頑張りたいんです”って。去年の10月くらいまでいたけど“講義がオンラインで始まるから”って辞めちゃったみたい」

 長女の件はさておき、貴乃花の所属事務所に絵本出版の件を尋ねると、

「現在も制作の最中。コロナの影響で遅れているだけで、印税でもめたりなんてことはありません。え? 出版予定時期ですか? 未定です」

 暗礁に乗り上げてしまった絵本のテーマは、貴乃花いわく「家族愛」だという。