昨年9月、キャビンアテンダントの女性との白昼不倫が報じられた、競泳五輪代表の瀬戸大也。その後、地方に住むほかの女性との密会も報じられ、日本水泳連盟から‘20年内の活動停止処分が下されてしまった。
「所属先のANAから契約解除になったほか、日本代表の主将も辞退。騒動による経済的損失は、数千万円から1億円ほどとも言われています」(スポーツ紙記者)
不倫報道後、妻の優佳さんは裏切られた身であるにもかかわらず、雑誌『FRaU』のインタビューで夫を気遣い、支え続ける姿勢を見せた。
それでも、騒動はおさまらなかった。SNS上では瀬戸と関係を持ったという女性の声が相次ぎ、最近では、彼が夜遊びを再開し、水泳関係者との食事会で「金メダルとりまーす」とはしゃいでいたとの報道も出た。
関係を持ったのは1回だけ
埼玉県内に住む瀬戸の家族は、一連の騒動についてどう思っているのか。
昨年12月下旬、自宅前で両親に話を聞くと、悔しさをにじませながら、報道内容について反論した。
「あまりにもウソが多すぎる。きちんと裏づけもとっていないのに……本当に怒っています」(父)
「飲み会だって行ってもいないし、“金メダルとります”なんて言ってもない。ウソが全部事実みたいに流れているのが、私たちは心外です」(母)
夜遊びをしていたとされる日、瀬戸は実家で家族と食事をしていたという。事実無根であることから法的措置を視野に入れ、弁護士に相談したことも明かしてくれた。
「ウソだから(裁判で)勝てますと言われました。ただ本人に確認したら、“オリンピックを控えている時期に、こんなことに費やす時間がもったいないし、触れなくていい”と言われたので、私たちもグッとこらえている状況なんですよ」(母)
実際に写真を撮られている不倫報道に関しては、
「撮られた写真は本当かもしれませんし、それについてはもちろん私たちも叱りました。大也が至らなかったと思います。でも、大也も相手の女性のことをよく知らないし、関係を持ったのだって1回だけ。2年間(に及ぶ関係)とかもウソですよ」(母)
スキャンダルが引き金となり、高級外車を所有するなどその派手な生活ぶりも報じられた。ただ、それには水泳選手としての彼なりの考えがあったそうで……。
「本人としては、水泳をそれだけ夢のあるスポーツにしたいって。野球選手は(派手な成功例が)よくあるけど、水泳選手はあまりない。そのために、少しでもって気持ちもあったみたいです。もちろん、天狗になっていた部分もあると思うし、そういう意味では社会勉強になったと思います。生きるも死ぬも、これでちゃんと立ち直れるかどうかっていうのが、やっぱり本人次第ってところです」(父)
報道以降にSNSで広がった情報に関しては、誤った内容のものが多いと話す。
「インターネットで誰かが言ったことがウソだとしたって、それをみんな信じるわけじゃないですか。それがまた話題になって……完全に標的にされていましたよね」(母)
もとの大也に戻りつつありますので
“瀬戸大也の後輩”を騙る謎の人物が、デタラメを話していたこともあったという。
「びっくりしました。大也の後輩とかいう人が勝手に、『いい先輩だったけど、携帯見たら女の人から“いつ会える?”って来てた』とか。誰でも書けちゃう、デタラメですよ」(母)
不倫報道以外は誤った情報が多いと、瀬戸本人も言っていたそう。それでも、会見を開く予定はないと話す。
「結局、会見自体がまた話題になって騒がれますよね。もう大也のこと、本当に一瞬忘れてもらいたいぐらいなのに……」(母)
またたく間に広まってしまった騒動。しかし、それがプラスに働いた部分もあったようだ。
「'19年ごろからは、重圧でおかしくなっていく大也もいましたから……。いつだって周りの目があって、どこにいても気が休まらなくて……JOCシンボルアスリートなどを辞退して、ようやっとね、肩の荷が下りたと言ってましたよ。大也だって26歳の普通の男性。スーパースターでも何でもないので……。今やっと、もとの大也に戻りつつありますので……」(母)
東京五輪での金メダルを目指している瀬戸。しっかりと練習できているのかを尋ねたところ、
「'20年のうちは処分でJISS(国立スポーツ科学センター)の施設が使えないため、個人でやっている状況ですが、練習はできています。本人は五輪で結果を出すことで、自分のことを信じてもらえればいいというスタンスみたいです」(父)
最後に母親は、
「悔しくていろいろ話してしまったけど、本当は(息子のために)我慢しなくちゃいけなかったのに……」
と気遣いを見せた。軽率な行動で身近な人たちを傷つけてしまった瀬戸。五輪で結果を出し、名誉挽回となるか。