「兄とは(初めに逮捕された)2年前から会っていません」
昨年11月に6度目の逮捕をされたAの弟は、疲れた様子で話し始めた─。
慶応大学在学中の2016年に『ミスター慶応』へ出場した過去もあるAだが、たび重なるレイプ・窃盗などの容疑で逮捕され続けていた。
「'18年には酒に酔わせた女性にわいせつ行為をしたうえ財布を盗んだ容疑で、慶応大学の悪友であるB(当時22)とともに逮捕されていました」(全国紙社会部記者)
弟が語る“近況”
事件は不起訴となったが、その後も懲りていなかった。
「2人は'19年3月にも、さいたま市で出会った女性を凌辱した容疑で、'20年11月20日に逮捕されました。しかし、12月11日に、さいたま地検から不起訴処分が言い渡されています。理由は明らかにされていません」(同)
これによりAは少なくとも6回、Bは2回目の逮捕となったが、1度も起訴されることなく釈放されている。
なぜ、これだけ悪行を重ねても不起訴となるのか?
「Aの実家は千葉県で土木業などのグループ会社を経営しており、総資産100億円とも。莫大な示談金を被害者に支払っているのではないかと考えられています」(同・記者)
2人の近況は週刊女性でも報じていた。
「Aは無職で、事件前まで父親の経営する会社の社員寮で暮らしていました。Bは都内で住み込みの販売業をしていたみたいです。Bの母親は取材に対し“息子はレイプはしていないと言っている。示談金狙いで近づいてくる女性がいる”と話していました」(取材した週刊女性記者)
一部報道では、Aが11月の逮捕前まで夜な夜なクラブで遊び歩いていたとも。
12月中旬、釈放後の様子を知るために千葉県にある実家を訪ねると、冒頭の弟が対応してくれた。
「ほかの家族はたまに会っているかもしれません。しかし、マスコミの取材が押しかけるのを恐れて、自宅や会社周辺には近寄れないようです」
週刊女性による専門家への取材では、レイプを繰り返さないためには「カウンセリングなどの治療が必要」と指摘されていたが、近況はというと、
「最近(釈放後)は、富山県にいる臨床心理士の知り合いのもとで、2泊3日ほど滞在していたようですね。全国あちこち回っているみたいです」
と、療養生活をしていることを教えてくれた。3食つきの“豪華”待遇だという。
示談金についてなど事件の真相についても尋ねたが、
「今はお話しできないんです」
実家はまるで要塞のような壁に覆われた大豪邸だが、現在は空き家状態。弟もこの日は偶然、戻っただけのようだ。
家族に頼ることなく、Aが自身の犯した罪を償い更生する日は来るのだろうか。