日本の芸能界を長年にわたってけん引してきたジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏が、2019年7月に逝去。以降、同事務所から退所者が相次いでいる。
ジャニーズ退所を噂される8人目とは
2019年9月には元関ジャニ∞の錦戸亮(35)、2020年3月には元SMAPの中居正広(48)、6月に元NEWSの手越祐也(33)、10月31日付で山下智久(35)が退所。
さらに、12月31日をもって少年隊の錦織一清(55)と植草克秀(54)、2021年3月にはTOKIOの長瀬智也(42)が退所することも発表されている。
「ジャニー氏が逝去してから7人のタレントの退所が発表されましたが、ジャニーズ事務所に近い関係者の間では“もう1人大物が辞める”、“8人目までいく”とささやかれているんです」(民放キー局関係者)
芸能プロ関係者はこう話す。
「ジャニー氏の姉のメリー喜多川名誉会長が“KinKi Kidsも来年終わる”とごく近い芸能界の関係者に語った、という話が聞こえてきています。メリー氏は2020年9月に代表取締役会長の職から退いたものの、いまだ大きな影響力がある。そのメリー氏が“キンキも来年終わる”、つまりキンキが解散する、と口にしたというんです。
たしかに堂本剛(41)は“ジャニー氏がいたからこそ事務所に残留していたタレント”の筆頭だと言われてきましたからね。ただ、実は今、キンキよりも先に事務所を去るのではないか、とささやかれる大物がいるんです……」
前出の芸能プロ関係者は続ける。
「キンキよりも先に事務所を辞めてしまうかもしれない大物。それは滝沢秀明副社長(38)なんですよ」
2018年をもって芸能活動から引退し、2019年1月よりジャニーズJr.の育成やプロデュースを手掛ける「ジャニーズアイランド」の社長に就任した滝沢氏。2020年9月にはジャニーズ事務所本体の副社長に就任したことも明らかになった。
関係者に漏らしていた“辞めたい”
副社長である滝沢氏がジャニーズ事務所を離れるとなれば、驚天動地の事態だ。
「実は、けっこう前からごく近い関係者に“辞めたい”と漏らしていたようなんですが、最近では古くからお世話になっているテレビ関係者などにも、自身の去就について話しているそうなんです。テレビのある番組で久しぶりに滝沢氏に表舞台に出てもらおうという企画が持ち上がった際、“実は今それどころじゃなくて……”という話になったそうなんです。
滝沢氏はデビュー組ではSixTONESとSnow Man、ジャニーズJr.では美 少年を担当していますが、自身が担当しているタレントにスキャンダルが頻発していて、“ツラい”、“会社内で立場がない”と感じているといいますね」(前出の芸能プロ関係者)
Snow Manの岩本照(27)は2020年3月に『FRIDAY』(講談社)に過去の未成年飲酒問題が報じられ、同月末から7月まで活動を自粛している。
また、デビューが近いと言われる美 少年のメンバー・佐藤龍我(18)は12月20日の『文春オンライン』で、女優の鶴嶋乃愛(19)との熱愛を報じられ、一定期間の活動自粛処分が発表された。
「滝沢氏は、最近は担当タレントの不祥事に頭を抱えているといいますが、以前からジュリー氏との不仲も取り沙汰されていたこともあり、ずいぶん前から自身の進退について周囲に言及していたといいます」(前同)
2018年8月の『週刊文春』(文藝春秋)では、滝沢とジュリー氏は現場で目も合わせないほど険悪だと報じている。
期待されるも権限のないタッキー
この報道に反論するように、同月の『週刊新潮』(新潮社)のインタビューに滝沢氏が応じており、「ジュリーさんとは協力してやらないと何もできないので、連絡取り合っていますよ」と語っている。
「滝沢氏はジャニー氏の遺志を引き継ぐ形で後継者となり、ジュリー氏とは社長と副社長という関係で、表向きは良好な感じですが、基本的には、滝沢氏とジュリー氏は相いれないといいます。生前のジャニー氏もジュリー氏のマネジメント能力は認めておらず、だから滝沢氏を後継者にしたと言われていましたよね」(前出の芸能プロ関係者)
12月23日の『FRIDAYデジタル』によると、滝沢氏が担当している美 少年は水面下でレコード会社の話し合いが行われており、2021年にもメジャーデビューする予定だったという。
「しかし、佐藤のスキャンダルでデビューは先延ばしに。代わってジュリー氏が面倒を見ている関西ジャニーズJr.のなにわ男子が次にデビューするグループの最有力候補に浮上したといいます」(前同)
なにわ男子は、関ジャニ∞の横山裕(39)と大倉忠義(35)がプロデュースを手掛けている。
「関ジャニも元をたどればジュリー派ですからね。滝沢氏も自分が担当しているグループを一生懸命売り込んでいますが、テレビ局をはじめとする業界関係者には、ジュリー氏の影響力のほうがはるかに大きい。ジャニーズ事務所社長のジュリー氏に対しては、テレビ局やレコード会社サイドの忖度も働くでしょうし、ジュリー氏が見ているグループのほうがメディアにもよく取り上げられます。
また、副社長に就任して以降、滝沢氏が山下智久ほか、不祥事を起こしたタレントへの処分を下しているとか言われていますが、そんなことはありません。最終的に決めるのはジュリー氏で、滝沢氏にはそんな権限がないといいます。
大きな権限はなく、ジュリー氏との関係も良いとはいえず窮屈な立場にあるといえる。加えて担当グループにスキャンダルが続くツラい状況に、滝沢氏も“もう限界”と退所を検討しているのかもしれませんね」(前出の芸能プロ関係者)
8人目の退所者が、まさかの滝沢副社長に!? そのような驚愕の事態が起こったとき、ジャニーズ事務所はどう対応するのだろうか――?