『ホンダ』と聞いて思い浮かぶのは、日本が誇る世界的にも有名な自動車メーカー『HONDA』。そして近年ではもう1つ。ヨーロッパのトップリーグでエースナンバー10を背負ったこともあるサッカー選手『本田圭佑』だ。
本田はここ数年、プロサッカー選手としてだけでなく、経営者や投資家など“ビジネスマン”としての側面を見せ、SNSでの発言はサッカー以上に注目されることも。
「日本だけが世界で割と普通に生活している」
現在、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスについては、コロナ感染者への誹謗中傷に対し、Twitterでこのようにコメントしている。
《コロナに感染した人は何で謝罪するの?被害者でしょ。病気にかかった人を追いつめるって頭おかしくなってるとしか思えん》(2020年8月1日午後8時8分投稿)
また、自身もプレーしたヨーロッパなどと比べ、日本のコロナへの対応については、
《日本だけが世界で割と普通に生活している唯一の国という不安な状態》(2020年3月24日午前9時23分投稿 )
このツイートには、ハッシュタグとして以下の文面が添えられていた。
#かかるときはかかる
#でも油断はするな
しかし、本田の言う“普通”とは、いったい何を指しているのか──。
今シーズンは、ブラジルのクラブ『ボタフォゴ』でプレーしていた本田(12月30日に自身のSNSで退団を発表)。現地では今、彼が “普通”から逸脱した振る舞いをしていたことが発覚し、非難の対象となっている。
ファンたちは怒り心頭「恥ずかしくないのか」
「クラブからの退団が噂されていたころ、本田選手はブラジルで“送別会”という名目のバーベキューパーティーを開催したのですが、その様子が記録された動画がブラジルの一部で流出。このコロナ禍にあって、マスクをせずにパーティーを開催したことにクラブのファンらが激怒。もっともその怒りの内容には、期待されたプレーを本田選手が見せてくれなかったことも多く含まれてはいるのですが……」(サッカーライター)
動画を見ると、本田は“主賓”としてイスの上に乗ってスピーチし、バンドの生演奏に踊りながら各テーブルを回るなどノリノリ。本田を含め、参加者たちはノーマスク。このご時世にパーティーをしていること自体からもわかるが、感染への対策をしているようにはとても見えない。この一連の振る舞いにファンたちは怒り心頭だ。
《コロナウイルスとの戦いに疲れた日本の医療スタッフを心配しているとツイートしていたのになぜパーティーにいたの? 多くの日本人やブラジル人が自粛している今、なぜ彼はパーティーに行ったのでしょうか? 恥ずかしくないのか》
《covid19への不注意とクラブへの敬意のなさに水を差されたパーティー。こんな状況で不思議でなりません。この姿勢で月に大金を稼ぐなんて感心する》
《ホンダ、このチームを去ってくれてありがとう》
《恥をかかせ、クラブに二度と現れないこと、それは私たちに大きな恩恵をもたらす》
《ボタフォゴからだけでなく、リオデジャネイロから出て欲しい》
(注:本田が所属していたクラブ『ボタフォゴ』は、ブラジルのリオデジャネイロ州が本拠地)
《ホンダ良いけど、ディーラーだけ》
このようなブラジル国民からの“本田ディス”がSNSなどに多数寄せられる結果となっている。
迷言も含まれた本田の“名言”に力をもらった人も少なくない。また彼自身、常に挑戦的な言動や行動で自分を追い込み、結果を出してきた。コロナに対しても、注意喚起や批判を行ってきた。しかし、彼の言葉を借りれば、この行動に“油断”はなかったと言えるのか。そしてこのようなことをしておいて、“かかるときはかかる”と言えるのか……。
今後はポルトガルのクラブに加入することが噂されている本田。“日本は『HONDA』もすごいし、ディーラーではない『ホンダ』もすごいよね”と、言われる活躍をしてほしいけれど……。