「最初にお話を聞いたときは、すぐには信じなかったです。いまでも怪しいなと思ってます(笑)。自分が新しい道を歩み始めて、いろんなことをみなさんのお力添えでやらせていただいてきました。でも、まさか民放の連続ドラマに主演させてもらえるのがこんな早く来るとは思ってなかったので、びっくりして。だから信じていませんでした」
【僕とドラマ】
“ああ嫌だな”と言い通った33年前の思い出
香取慎吾が『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』で民放ドラマ5年ぶりに主演。ワケあり捜査官の万丞渉役を演じる。「ワクワクドキドキしています」と笑顔で語る香取は、『新しい地図』としてともに活動する草なぎ剛とこんな話をしたそう。
「NHKの大河ドラマの撮影が始まった草なぎと話していて、ああそうかと思ったんですが、スタジオでの楽屋というのがすごい久々だなと。撮影の合間に自分の楽屋に行くのが新鮮だよというようなことを話してくれたんです。最近、僕がやらせていただいた映画『凪待ち』は全編ロケだったし、今日の取材でテレビ東京に来て、楽屋に“香取慎吾”と書いてあるのが確かに久々な感じで、変な緊張感がありますね」
テレビ東京のドラマ出演は『あぶない少年III』以来で、33年ぶり。
「当時は小学生で電車で通っていたんですが、ほとんどドラマと思っていなかったので、今回の作品が初じゃないかと(笑)。いろいろ思い出しますね。駅とテレビ局の距離が近かったんですが、行きたくない日は“ああ嫌だな”と言いながら歩いたり。帰りにタクシーで送ってもらうときには、局の入り口で待っていたりしたのを覚えていますね」
【僕とSNS】
本当の心の声を書き込みそうに!?
タイトルの“アノニマス”とは“匿名”を意味する言葉。物語はSNSなどの誹謗中傷問題に焦点を当て、主人公の万丞らが顔の見えない犯罪者を捜査し見つけだすサスペンスドラマだ。
「僕もネットとかSNSの自分の書き込みを昔から見たりしています。それを見て仕事の内容を変えたりもしています。
例えば、レギュラーのテレビ番組とかも、“あのセットのあそこ、いつも見切れているね”って書き込みを見かけたら、すぐにスタッフに連絡して確認すると本当にそうなってた。だから翌週には見切れないよう改善したりと、ずっとそうやって書き込みを見てきました」
自身も3年前からSNSを始めた香取は、こんなマイルールがあるそう。
「テレビだったりと、自分の顔を見せる場所で言葉を発するとき、その言葉が不快だなと思うことは言わないで生きてきたつもりなんです。だけど、どういうわけかわからないけど、変な力がSNSにあるのか、自分の本当の心の声を書き込みそうになることもあるんですよね。でも、SNSでも直接顔が見える場所と同じ思いでやろうと思っているので、投稿直前にそれを思い出して踏みとどまっています。なので、いまのところ失敗は……ないと思います(笑)」
僕のココに注目!
「今回の役は、今まで僕がいただいた役の中にはないようなキャラクター。例えば声の出し方とかも、いつもと違って普段の素に近い感じになると思います。SNSに対する思いとか、今の僕に本当にぴったりだし連続ドラマとしてやらせていただくのはこれしかないと思えるドラマ。演じるのが自分じゃなくても見たい作品なので、頑張りたいですね」
1月25日スタート
『アノニマス〜警視庁 “指殺人”対策室〜』
テレビ東京系 毎週月曜 夜10時〜
【出演】香取慎吾、関水渚、MEGUMI、清水尋也、山本耕史、シム・ウンギョン(特別出演)、勝村政信