《いろいろこう自粛している世の中で、また不愉快な思いをさせてしまって本当に申し訳ございませんでした、っていうところです。やっぱり我慢してて、もう飯も食えないっていう人もいらっしゃる中で、本当に心苦しいというか、それは思っています。すいませんした》
1月21日、自身のYouTubeチャンネルで《【緊急生配信】週刊新潮の記事について包み隠さずお話しします》と題して、1時間以上にわたってしゃべり続けた石田純一。1月14日に都内の焼き肉店で、彼を含む10人ほどが集まっての会食を『週刊新潮』に報じられてのことだった。
石田は、会食をしていたこと自体は認めて謝罪するも、《オーバーに書いている》《(会食は最初)3人で始めた》《僕は(大人数になるのは)これはダメだよと。こういう風になるんなら来なかった》などと弁明に終始。
「ひと通り言い訳した後は寄せられた視聴者からのコメントを読み上げるも、一定の庇う声もあった一方で《YouTubeなめんな》《あなたから学ぶことはないです》《お願いですから一般の目に触れるところや公の場に現れないでください》などの辛辣な意見がやはり多く、“きびしいですね”と苦笑いするしかありまでんでした」(芸能リポーター)
この動画についた高評価は121に対して低評価は5600以上(1月23日時点)、動画配信スタートから1週間が経ってチャンネル登録者数はようやく1000人に届いたところを見ると、石田はコロナショックですっかり世間から嫌われてしまったようだ。
2020年4月、沖縄から帰京後に新型コロナウイルスの感染が確認された石田。一時は予断も許さない状況とされるも、約1か月後に退院して自身の軽率な行動を深く反省していた、ように見えたが、後に“ノーマスク”で会食を繰り返す姿がキャッチされた。
「抗体があるから大丈夫」の認識
『週刊女性』もまた8月、出張と称して4泊5日にわたって福岡に滞在し、会食で知り合った女性をホテルに“お持ち帰り”する疑惑を報じた。すると直撃に「濃厚接触はしていない」と浮気を否定したのだった。
「いくらスポンサーが絡んだ仕事絡みの会食とはいえ、相次ぐ軽率な行動に妻の理子さんはもちろん、義父の東尾修さんも“お前のせいで肩身が狭いんだ”などと激怒したようですが、それでも純一さんには響かないようです。自分も入院して大変な思いをし、また先の動画でも“同級生の親友がコロナに罹患していて、危篤で集中治療室に入っている”と明かすなど、感染の怖さはわかっているはず。
なのに会食することを躊躇しないとしたら、もしかしたら彼は“自分はもう抗体があるから大丈夫”と思っているのでは?」(前出・芸能リポーター)
そもそも、コロナは再感染するのか。感染症に詳しい、『とうきょうスカイツリー駅前内科』院長で医学博士の金子俊之先生に話を聞くと、
「体内で中和抗体が存在していれば再感染する可能性は極めて低いと思われます。しかし、この中和抗体がどれくらい持続するかには諸説あります。昨年11月の横浜市立大の報告では、少なくとも半年程度は“中和抗体”が持続することがわかっております」
昨年12月2日付けの『朝日新聞デジタル』では横浜市立大の研究チームが発表した《新型コロナウイルスに感染した人の体内に感染から半年後の時点で、感染を防ぐはたらきがある「中和抗体」が残っている》との研究結果を掲載している。
今年1月にも『ロイター通信』が、イングランド公衆衛生庁が示した《免疫が少なくとも5カ月続く可能性が高い》《回復後も抗体と共にウイルスがなお体内に存在している可能性》との研究結果を伝え、それでも《再感染や、他人を感染させるリスクは引き続き存在する》と警告した。
再感染で死亡したケースも
また、世界各国で「再感染で重症化する」との指摘も見受けられる。
「確かに再感染で重症化したケースが報告されております。しかし、やはり再感染はまれな報告であり、中和抗体が存在していれば再感染は防げる可能性が高いという見方が大半です。
また再感染のケースに関して、本当に再感染したのか? もしくは初期感染が寛解に至っておらず、体内に残ったウイルスが再び増殖したものなのかを判断するのはとてもむずかしいと思われます。いずれにせよ再感染するのか? 重症化するのか? は今後の経過を注視していく必要があると思います」
今なお、未知の部分が多いウイルスだけに「再感染が重症化させる」とははっきりとは言えないようだ。しかし、オランダの89歳の女性は最初の感染では発熱と咳のみだったものの、再感染で呼吸困難に陥り死亡したケースがあるのも事実だ。
では、現在、国内でも検出され始めている、より感染力が高いとされる「変異ウイルス」に対しては従来の抗体は有効なのだろうか。
「今後大きく変異したウイルスに関しては、有効性が乏しい可能性があります。しかし、現在の変異種に関しては既存の『ファイザー』や『モデルナ』のワクチンでも有効性が確認されております。したがって、実際に感染して中和抗体が誘導されているケースでも、同様に変異種にも効果があり再感染を防げる可能性が高いと思われます」
政府はアメリカの『ファイザー』社のワクチンを2月中旬に承認、下旬にも医療従事者から接種を開始する準備を進めている。3月下旬ごろからは、67歳の石田も該当する65歳以上の高齢者への接種も見込まれるが、こちらはずれ込む可能性もでてきた。
石田が最初に感染したのは昨年4月で、すでに9か月が経過している。妻と幼い子どものためにも今1度、自身の行動を見直してはどうだろうか。