福山雅治

ついに『ガリレオ』の新作映画の製作が決まったんです! 新型コロナの状況を見ながらですが、来秋のシルバーウイークの公開を目指しているそう。公開時期に合わせて、単発のテレビドラマも放送されると聞きました」(映画会社関係者)

『ガリレオ』シリーズとは、東野圭吾の推理小説が原作。主演の福山雅治が演じる天才物理学者・湯川学が、超常現象を解き明かして事件を解決していく人気ミステリーだ。

「2007年と2013年にフジテレビの“月9枠”で放送された連続ドラマの平均視聴率は、それぞれ20%前後を記録。2008年には『容疑者Xの献身』、2013年にも『真夏の方程式』が映画化され、こちらも大ヒット。これまで福山さんが主演した映画の中で、興行収入ナンバーワンとナンバー2がこのガリレオシリーズなんです」(テレビ誌ライター)

 福山といえば、昨年が歌手デビュー30周年というメモリアルイヤーだった。

「ただ、コロナ禍で予定していたライブは軒並み中止。そのかわりに、デビュー日となる3月21日に都内のスタジオで無観客ライブを生中継。さらに、12月にリリースした6年8か月ぶりのアルバムに合わせて、インターネットでのオンラインライブも行い、ファンの期待に応えてくれました」(レコード会社関係者)

 昨年末の紅白歌合戦では初めて、白組のトリを務めて2020年を締めくくった。

押し寄せる“世代交代”の波

 2月6日に52歳のバースデーを迎える今でも色あせない“ましゃ”。しかし、年齢を重ねたことによって、とあるCMでは“世代交代”が囁かれているという。

『アサヒスーパードライ』のCMキャラクターが“福山さんから菅田将暉さんに代わるのでは?”と、広告業界内ではもっぱらのウワサなんです。2010年から起用され続けていた福山さんは『スーパードライ』の“顔”なので“思いきったテコ入れだ”と言われていますよ」(広告代理店関係者)

 2010年当時、売り上げが落ち始めていた『スーパードライ』の救世主として、福山に白羽の矢が立ったという経緯が。

「そのころの福山さんは、NHKの大河ドラマ『龍馬伝』で主演を務めたことで、男性からの支持が伸びていたんです。福山さんなら、メインターゲットである20代後半から30代前半の男性にも“ウケるはず”と起用されたんですよ」(飲料メーカー関係者)

 好評だったCMにも、コロナの影響が……。

「ここ4~5年の販売実績は右肩下がりだったんです。そこにコロナが襲ってきたことで、飲食店が時短営業や休業となり、当然ビールの売り上げもガタ落ちで……。会社の売り上げの柱だった『スーパードライ』を持ち直すために菅田さんへ交代させ、ファン層の若返りを狙っているんじゃないかな」(同・前)

 福山から菅田へのメインキャラクター交代について『アサヒビール』の広報に問い合わせると「そういった事実はありません」と回答。

 しかし、前出の広告代理店関係者によると「交代の布石が打たれている」と話す。

「菅田さんは2018年にサブブランドの『スーパードライ《瞬冷辛口》』のCMに抜擢されました。その翌年末には『スーパードライ』で、福山さんとは別バージョンのCMキャラクターとして中村倫也さんと出演。少しずつ“本体”のほうに近づいていったんです」(前出・広告代理店関係者)

 そして、2020年末にとうとう、

福山さんと菅田さんが共演するCMが始まったんです。2年間かけて福山さんと菅田さんを“合流”させた、と。実はこれ、CMキャラクターの代替わりの際に最近よく使われるパターンなんですよ。

 時間をかけて交代することで、角を立てずに、視聴者にも降板だと思われない配慮にもなりますしね。交代の動きを察知した別の飲料メーカーのCMキャスティング会議では、福山さんの名前が候補として挙がっているそうです」(キャスティング会社関係者)

柴咲コウとのタッグが再び

『スーパードライ』を若手にバトンタッチする日は近づいているのかもしれないが、『ガリレオ』に福山の代わりなど、もちろん存在しない!

ドラマは今年の春ごろ、映画は6月ごろにクランクイン予定です。映画の原作になるのは『ガリレオ』シリーズ最新作にあたる『沈黙のパレード』。柴咲コウさんや北村一輝さんなどのレギュラーメンバーも登場します。主題歌は、福山さんと柴咲さんが『ガリレオ』のためにタッグを組んだ『KOH+』が再び新曲を披露してくれる予定です」(前出・映画会社関係者)

 フジテレビ広報宣伝部にドラマ放送の件を問い合わせると「制作の詳細に関してはお答えしておりません」とのこと。『ガリレオ』を配給する東宝にも質問状を出したが、期限までに回答はなかった。

 続編決定はファンにとって喜ばしいニュースだが、なぜ人気シリーズが長らく制作されてこなかったのだろうか。

根強い「あんちゃん」節

福山さん側が、なかなか首を縦に振らなかったそうですよ」と、事情を知る芸能プロ関係者が明かす。

ドラマ第1シリーズの舞台挨拶。右から品川祐、真矢ミキ、福山、柴咲コウ、渡辺いっけい。映画の原作は『沈黙のパレード』

「湯川教授は“変人”とも揶揄されるクセの強い役柄で、そのイメージが定着することを本人が嫌がっていたそうなんです。1993年に放送された大ヒットドラマ『ひとつ屋根の下』に福山さんが出演した際の“あんちゃん”という独特な言い回しのセリフが有名となり、その印象が一般的に強く根づいてしまったことがあって……。

 演じた役のイメージが強く残ると、演じられる役柄の幅が狭くなってしまうおそれがあるんです。そういった懸念から、福山さんも9年というスパンをあけて出演を決めたのでしょう」

 ただ、今回のガリレオ出演は、福山にとって“渡りに船”という声も。

「2016年に放送された月9ドラマの『ラヴソング』や、2019年のTBS系で放送の『集団左遷』などは、思ったよりも視聴率が伸び悩みました。主演映画も、2018年に日本で公開された中国映画の『マンハント』は興行収入が3億円弱、2016年の『SCOOP!』と2019年の『マチネの終わりに』はそれぞれ7億円と8・6億円ほど。

『ガリレオ』の興行収入が2作合わせて80億円を超えたことを考えると、周囲の期待にそえなかった印象です。このタイミングで『ガリレオ』の新作に出ることで“数字の取れる俳優”として復活できるのではないでしょうか」(芸能ジャーナリスト)

 9年の助走期間を経た“福山ガリレオ”は「実に、面白い」はずである!