お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣(40)が1月30日をもって吉本興業との契約を終了。
西野は原作・総指揮を務めたアニメ映画『えんとつ町のプペル』をヒットさせたり、会員数・約8万人という日本最大のオンラインサロンを運営したりと、ビジネスの才覚を発揮して芸人の枠にとどまらない活動をしています。
吉本興業退社も、映画『えんとつ町のプペル』の宣伝に関わっていた吉本興業マネージャーとトラブルがあったことが原因のひとつのようですが、いずれにしても吉本興業を離れたことで軸足はさらにビジネスに移り、芸人としての活動がゆるやかになるのではと考えられます。
もう何年も前から、“芸人”というイメージが薄まり“実業家”というイメージが濃くなっていた西野ですが、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーである筆者の視点からすると、彼はある意味、もっとも“昭和の芸人”を体現している男だと言えます(あらかじめ断っておきますが、筆者はいわゆる“西野信者”ではありません)。
経験人数1000人以上、
今でも遊びまくりを公言
西野は「女好き」であることを公言しています。これは、彼自身がたびたびメディアで発言しているので、事実なのでしょう。
例えば2017年4月、西野がMCを務めていたバラエティー番組『エゴサーチTV』(AbemaTV)では、性経験の経験人数が1000人を超えていることをカミングアウト。
昨年12月放送のバラエティー番組『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)にゲスト出演した際に、結婚の意思を尋ねられると、「結婚はしません。誰ともしません。絶対不倫するもん」と断言。
同じく昨年12月放送のバラエティー番組『あちこちオードリー〜春日の店あいてますよ?〜』(テレビ東京系)では、MCのオードリーから「女遊び」を今でもしているか聞かれ、
「(女遊びを)ヤルんすよ」
「ヤラないんですか? みなさん、逆に。僕だけなんですか、もう」
「いつ辞めたんですか、芸人さん、ヤルのを。全員ヤッてたじゃないですか」
と矢継ぎ早に発言。今でも精力旺盛であることを笑いにしていました。
退社翌日の1月31日、取材に応じた西野は恋人の存在について「いい感じの女の子はいます」と語りつつも、やはり結婚については明確に否定。つまり、恋人らしい女性がいたとしても結婚は視野に入れず、今後も自由な恋愛を楽しむということではないしょうか。
筆者が彼に対して“昭和の芸人”魂を受け継いでいると感じているのは、まさにここ。かつてはよく耳にしていた「女遊びは芸の肥やし」という価値観を、今なお体現し続けているのが西野という男なんです。
「女遊びは芸の肥やし」を唯一継承
「女遊びは芸の肥やし」という価値観がいいか悪いかは置いておいて、確かに昭和から平成前期にかけては、芸人は派手に女遊びをしてナンボ、たくさんの女性を抱いてこそ一人前という風潮があったのは事実でしょう。
けれど平成後期から急激に価値観の変革が進み、かつては破天荒であることが許されていた芸人たちにも、令和となった今では清廉潔白が求められる社会が構築されているのはご存じのとおり。それはアンジャッシュ・渡部建(48)が不倫騒動を起こし、芸能生命が瀕死状態であることが象徴しています。
筆者は「女遊びは芸の肥やし」という価値観を支持しているわけではないですし、今でも女遊びの激しさを公言している西野を肯定しているわけでもありません。
しかし、近年はあまり“芸人”として扱われなくなってきた西野が、実はもっとも往年の芸人魂を継承しているように見える、ということです。
余談ですが西野はショートスリーパーであることも有名。かなり多忙であろう彼がどうやって頻繁に女遊びをしているのかと不思議に思うかもしれませんが、彼は芸能界に入って以来、睡眠時間2~3時間の生活を今でも続けているそうです。平均睡眠時間が7時間程度の人よりも1日4時間以上も活動時間が得られていることを考えれば、納得でしょう。
「(芸人は女遊びを)全員ヤッてたじゃないですか」
この発言は笑いに昇華されていましたが、「芸人ならもっと遊ぼうや」という西野の渾身の訴えだったようにも感じます。
吉本興業を退社したことで、芸人・西野亮廣の姿を目にする機会はさらに少なくなりそうです。実際、彼が今後、人生の時間を費やしていくのは、芸人としての仕事ではなく、実業家としての仕事がメインになるのでしょう。
しかし、彼の根底にあるのは人々を楽しませたい・喜ばせたいという欲求であり、それは芸人の原点と同じであるはず。破天荒で今でも女遊びにお盛んな西野の生き様こそ、最も芸人然としているのかもしれません。