自宅近くの海岸沿いで犬の散歩を日課にしているマーク・パンサー。その日の波情報をYouTubeで中継している

「えっ? TKがまた何かやったの?」

 3月初旬、神奈川県の海沿いにある静かな住宅地。週刊女性は、“TK”こと小室哲哉とKEIKOの離婚について話を聞こうと、『globe』のもうひとりのメンバー、マーク・パンサーの自宅を訪ねた。

 すると、2匹の犬を連れたマーク本人が姿を見せたので、記者が取材の口火を切ると同時に、冒頭の言葉が飛び出したのだ。そして、ふたりが離婚した事実を告げると意外な言葉が。

「したの? エッ? 知らないよ。テレビは見ないから。本当に離婚したんだ!? ヘェ〜、ビックリだね!」

 なんとマークはこの事実を知らなかった。無造作に伸びた白髪に、マスク越しでも確認できる濃い顔。長身でスタイルのよさが目立ち、ピッタリした黒い上下のスポーツウエアに身を包む引き締まったボディは、51歳とは思わせない。

 3人組ユニット・globeがデビューしたのは1995年のこと。翌年に『DEPARTURES』が230万枚の大ヒット、1stアルバムは400万枚を売り上げて、当時の日本記録となった。そんな絶好調の中、2002年に小室はKEIKOと3度目の結婚をした。

 しかし2008年、著作権上の問題から小室は5億円詐欺事件で逮捕されてしまう。このときKEIKOは会見で「離婚はしません」と、内助の功をみせた。2009年に小室の有罪が確定した後、2011年にKEIKOがくも膜下出血で倒れ、globeは休止状態となる。

 一命を取り留めたKEIKOを小室が献身的に支えているものと思われていたが、2018年に小室の不倫が発覚。小室は釈明会見を開き、介護のために自らも心身ともに疲れ果てていたと告白すると同時に、音楽業界からの引退宣言も飛び出すと、小室を擁護する声も上がっていた。

誰も解散なんて言っていない

 しかし、KEIKOの親族が「小室の会見は嘘ばかり」と主張してドロ沼の離婚劇に。それから約3年、2月26日に離婚が成立した。この離婚で、globeは今後どうなってしまうのか、マークに聞いた。

「誰もglobeは解散なんて言ってないし、続くんじゃないの。レコード会社も解散とは言ってないし。アレ? もしかして、そう思われてる?」

 夫婦だったメンバーが離婚したら、グループがそのままの状態で継続するのは困難だと思われる。だが、マークはglobeの解散を強く否定する。

「TKが引退しても、KEIKOが歌えなくても解散していないんだし。ふたりが結婚する前からグループはあったわけだから。KEIKOが歌えなくなって10年だけど、そのポジションは誰にも譲っていないし。

 TKも引退のときにglobeは辞めると言ってないし、僕はTKから“globeの灯を消すなよ”と言われているから、6年前からDJとして、ひとりでglobeの曲を全国でかけている。ま、奇跡を待っているのは、僕なんだけれどもね。KEIKOはリハビリを頑張っているし、住んでいる大分で会うと“一緒に歌おうよ”と言ってくるし

 KEIKOが発表した離婚報告の直筆メッセージには《アーティストとしても皆様に恩返しができるよう精一杯努力して参ります》という一文がある。KEIKO自身も復活を強く望んでいることは間違いない。

 実は昨年にデビュー25周年を迎えていたglobe。こんな可能性も口にしていた。

「何かやりたかったんですよ。あそこで何かやっていたら、ふたりはもしかして、ヨリを戻していたのかもしれないな」

 3月9日発売の『週刊女性』(および有料版記事)では、マークが語った「KEIKOの本当の障害と歌えない理由、悠々自適生活のわけ、4年後の復活Xデー」など、globeメンバーの現在地を掲載している。