(左から)アンジャッシュ・渡部建、ダウンタウン・松本人志

 3月11日の『FRIDAYデジタル』が、2020年末に放送された特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時』(日本テレビ系)の台本を入手。幻に終わった、アンジャッシュ・渡部建(48)の出演シーンの全貌が明らかになった。

『ガキ使』台本流出で危機

当記事は「日刊大衆」(運営:双葉社)の提供記事です

渡部は昨年6月に『週刊文春』で“多目的トイレ不倫”を報じられ、日本中から総バッシングを浴びました。その後『週刊文春』で独占告白記事を掲載したものの、公の場での謝罪はナシ。

 その状態で、20年末に『ガキ使』の『絶対に笑ってはいけないシリーズ』にみそぎ出演として、テレビに復帰しようとしていたことが11月ごろに報じられ、火に油を注ぐ大炎上となってしまったんです」(女性誌記者)

 この事態に慌てたのか、12月3日に騒動以来、初めて公の場に姿を現して謝罪会見を行った渡部だったが、「出演がリークされたから仕方なく開いたのでは」という空気や、会見がグダグダだったことから騒動の沈静化に失敗。結局、すでに収録されていた『ガキ使』の該当パートは、お蔵入りとなって放送されることはなかった。

「“東野幸治(53)とフットボールアワーの後藤輝基(46)と一緒に出演していた”という情報は出ていましたが、今回はより具体的な内容、A4用紙5枚ほどの該当シーンの台本がまるまる『FRIDAY』 に掲載されていました。

 後藤と東野が、映画『バック・トゥ・ザフューチャー』のマーティ(若者)とドク(老人の博士)に扮して、渡部のグルメ王キャラや、これまでの態度を徹底的にイジりたおす内容でした」(前出の女性誌記者)

 後藤は「渡部が不祥事を起こす前の2019年」、東野は「渡部がいまだに復帰できていない2030年」からそれぞれやってきた、という設定。鼻にクワガタが挟むネタを後藤が「芸人なのに人一倍ルックスを気にしてきた渡部さんの鼻に穴が空いたらどうするんだよ!」としたり、最後は鼻にワサビを突っ込み、完全にダウンした渡部を連れて3人でフェードアウト、という内容だったようだ。

この台本でマズいのは、渡部の件だけではありません。ワサビが“香りだけがわさびの練り物を使用”とされていたり、“台本になかったネタを進行されるというドッキリに引っかかった体をとってもらいます”と赤字で強調されていた。もちろん安全面もあるし、段取りは暗黙の了解ではありますが、こんな露骨にバレては、今後のリアクションにも影響がありますよね」(前同)

後が無い『ガキ使』スタッフ

 昨年11月に渡部の出演が放送前にリークされてしまった際、11月22日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)でダウンタウンの松本人志(57)は「あの番組は、誰がゲストでどこで出てきて何をするのか、我々は知りたくない。ずっとドッキリを仕掛けられる受け身の側だから」と番組の趣旨を説明。

 そして「収録の前にあれ(ネット記事)を出されて。知りたくなかったので、これはルール違反も甚だしいと思う」と指摘していた。

一部では、“重要情報が洩れた=渡部の出演に疑問を抱いた内部スタッフがいた”という報道もありましたが、今回の台本が本物だとすれば、松本が本気で日テレに激怒してもおかしくない。バラエティ番組の台本なんて、絶対に明かしてはいけないものでしょう。そういった意味で、局への不信感が高まっているのは間違いない。かつて、松本が激怒して番組が終わった前例もあるだけに、『笑ってはいけない』の終了が現実味を帯びてきていますよね」(前出の女性誌記者)

 松本は現在こそフジテレビで『ダウンタウンなう』や『ワイドナショー』などのレギュラー番組を持っているが、'97年にスタッフの不義理が原因で絶大な人気を誇っていた『ダウンタウンのごっつええ感じ』を終了させた過去がある。

『ごっつ』は打ち切りが決まる前からスタッフの態度が悪かったり、たびたび不和があったそうですが、97年9月28日のスペシャルを、ダウンタウン本人に許可を取らずにプロ野球中継に差し替えた結果、松本が激怒。ダウンタウンのフジテレビの出演番組の収録全ボイコットという異常事態まで発展して、『ごっつ』は打ち切りになったんです。『ガキ使』も、今回の報道で2アウトですからね……」(前出の女性誌記者)

 日本テレビは3月12日、別な番組でも不祥事を起こし、信頼が失いつつある。

「朝の情報番組『スッキリ』で不適切表現があり、夕方ニュース『news every.』で藤井貴彦アナウンサー(49)が謝罪しました。これも“先に『スッキリ』が謝罪するべきじゃないのか”と、疑問の声が出ているんです。こうしたことも、松本が日テレに見切りをつける遠因にならなければいいんですが……」(前同)

『松本家の休日』(ABCテレビ)も3月いっぱいで終了が発表されたばかり。長年、大晦日の看板番組となってきた『笑ってはいけない』が、本当に「笑えない」事態にならないことを祈るばかりだがーー。