「皇室典範では“元皇族であることを利用したビジネスを行うことができない”とは定められていないので、眞子さまと小室さんがヘンリー王子夫妻のように、元皇族という特権を利用していく可能性は大いに考えられます。
特に、アメリカには皇室がないので、日本の元皇族というお立場はセレブ同様に“地位が高い人”として認識されるでしょう」
そう話すのは、英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さん。
今年2月にイギリス王室から完全離脱したヘンリー王子とメーガン妃。3月上旬にアメリカで放送されたテレビ番組内でのインタビューで「英王室内で人種差別された」と暴露し、世界中を驚かせた。
悲劇の夫妻として同情を買う一方で、ふたりは元王室メンバーという立場を利用した“ロイヤルビジネス”を行っているとの指摘もある。
番組制作の契約金だけで160億円
例えば、ヘンリー王子夫妻が制作する番組をめぐり、大手動画配信サービス『ネットフリックス』は契約金だけで160億円、成功報酬を合わせると300億円を夫妻に支払う予定だと報じられたのだ。
「『ネットフリックス』が配信しているドラマ『ザ・クラウン』が人気を集めているということが影響していると考えられます。『ザ・クラウン』はエリザベス女王が結婚した'47年からの治世を描いたドラマで、すでにシーズン4まで配信されています。
“英王室モノは注目を集められる”ということが証明された中で、ヘンリー王子夫妻のように生々しい体験談を話せる経験者の存在は、非常に価値が高いと判断されたのでしょう」(多賀さん)
王室内部の出来事を暴露したことに関して、世界中からさぞ批判が起こっているかと思いきや、ふたりが住むアメリカ現地では、意外にも支持する声が多数上がっている。
「イギリスの世論調査会社がアメリカ人を対象に行ったアンケートでは“ヘンリー王子夫妻に共感する”と答えたのは全体の7割弱と過半数を占めたそうです。
アメリカには皇室や王室がないので、ヘンリー王子夫妻を一般的な“セレブ”と同じような感覚で受け止めている雰囲気があります。“恐れずに真実を語ったヘンリー王子夫妻を支持する”といった人々が多いのだと思います。
そのアメリカ国民の感覚は、皇族である眞子さまや、婚約内定者である小室さんに対しても同様でしょう」(アメリカの現地記者)
小室さんは今年7月末にNY州の司法試験を受験予定だが、彼の実力からすれば合格は堅いと見られている。
「試験が終了する夏から年末までに、小室さん側は金銭トラブルに関する会見などを日本で行い、秋篠宮さまが求められている“見える形”での対応に動くと思われます。
そうなれば、小室さん側は一応の誠意を見せたということで結婚関連の儀式を執り行えるでしょうし、年内から来年初めくらいまでの結婚が既定路線となります。
晴れて結婚された場合、元皇族としての品位を保つための約1億5千万円にのぼる一時金も当然、支払われることでしょう」(宮内庁関係者)
アメリカ国民はこれまでの事情を知らない
気になるのはおふたりが結婚された後の生活について。婚約延期されてからというもの、小室さんと母親の佳代さんに対する国民からの批判は根強く日本での暮らしはそうとう困難のように思える。
宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんも、次のような見解を示す。
「これまでの批判的な報道によって、小室さん親子に対して悪い印象を持っている人が多い日本よりも、米国のほうが、眞子内親王殿下や小室さん親子にとって、暮らしやすいのではないでしょうか。米国民は、日本で報じられているようなことはほとんど知らないでしょうし、むしろ“天皇の親戚”だということで、高いステータスを手に入れることができるかも知れません。仕事の内容や報酬、安全面も含めた生活環境などを総合的に見ると、ご結婚後はお母様もご一緒に、米国で生活されるのが最善だと思われます」
前出の多賀さんも、小室さんは“眞子さまの夫”であることを利用して活躍できると説明する。
「セレブが集まるパーティーに小室さんが招かれたり、その場で事業の誘いを受けたりすれば、それは元皇族を利用したビジネスだといえるでしょう。そのほかにも、小室さんが弁護士として活動する場合は“元皇族の夫”ということで、優良な案件やクライアントを担当できると考えられます。
小室さん自身は、大学の論文でもクラウドファンディングについて研究していましたし、稼ぐ素質は十分にあるのではないでしょうか」
「眞子さまの夫」という肩書
NY州のトップ弁護士は年収1億円を超える人も少なくないという。
アメリカを拠点にすれば、ヘンリー王子夫妻ほどの莫大な収入ではないにせよ、小室さんは“眞子さまの肩書”をアピールしながら、NY州の有名弁護士として、名声とビッグマネーを手にする可能性が大いにあるのだ。
実際、小室さんは過去に“皇室利用”と疑われる行動を何度か指摘されている。
「小室さんはパラリーガル時代、仕事の会食の席に眞子さまを同席させたことがあったそうです。“皇族の彼氏”だとアピールすることで、クライアントからの信用を得ようとしたのかもしれません。
'18年7月には、留学先の『フォーダム大学』がHP上で“日本のプリンセス・マコのフィアンセであるケイ・コムロが入学へ”と記載しました。
すぐに宮内庁が“婚約者ではない”と異を唱えましたが、年間700万円の学費が返済不要となるVIP待遇を受けるため、眞子さまの名前を利用したのではないかと世間に受け止められたのです」(秋篠宮家関係者)
これまでの数々の行動から、小室さんとメーガン妃には共通点があると、前出の多賀さんは分析する。
「メーガン妃と小室さんは、お金にシビアな環境で生きてきたという境遇と“チャンスを逃さない”という姿勢が共通しています。
ふたりはロイヤルを身近にとらえる傾向があり、多くの人が“畏れ多い”と感じてしまうことについても、何の遠慮もなく実践してきました。
王室や皇室における恋愛結婚が受け入れられる世の中になった今、ロイヤルへの親しみやすさを逆手にとって、皇族を翻弄させてしまうことができるような時代になったともいえます」
小室さん母子がつかむ未来ははたして、眞子さまの幸せにつながるのだろうか─。