《比例で押し込まれるなんて裏口入学と一緒!》
《国会議員は売れなくなったタレントの再就職先ではない!》
元タレントの森下千里(39)が次期衆院選で宮城5区自民党枠からの出馬を目指していることが発表された。これに対してネット上では冒頭のような非難の声が。
タレント議員がありがたがられていたのは昔の話
10月21日に衆議院議員の任期が満了となり、今年は必ず衆議院選挙が行われる政治決戦の年。
「東京五輪後と予想されていて、この春から各党は候補者の調整に入っています。
そもそも名古屋市出身の彼女がなぜ宮城県石巻市の選挙区なのか。
タレント候補が歓迎される時代はとうに終わったのに、国会議員のおじさんたちはいまだに女性タレントに鼻の下を伸ばしているっていうわけです。そういういやらしい思惑が透けて見えるからなおさら嫌われるんだと思います」
と、全国紙政治部記者が解説する。
タレント議員がありがたがられていたのははるか昔の話。'19年に行われた参議院選挙で出馬したタレント候補は元F1ドライバーの山本左近、元モーニング娘。の市井紗耶香、アカペラグループ『RAG FAIR』の奥村まさよし、漫才師のおしどりマコなど名前を聞いてもイマイチ、ピンとこない微妙なタレントは軒並み落選。立憲民主党から比例代表で出馬した須藤元気がかろうじて当選という苦い結果に。タレント議員が歓迎されないことにそろそろ気づいてほしいものだが……。
そこで週刊女性は嫌いなタレント議員は誰か、1000人の女性を対象にアンケート。次期衆院選の公示日までに各党の幹事長に読んでもらいたいものです!
政治家になってしたことといえば不倫だけ
「政治の勉強どころか漢字もロクに読めない人間を税金で食わせることに怒りを感じます」(37歳・会社員)、「あの方が政治家になってしたことといえば市議との不倫だけじゃないですか? 公私混同もはなはだしい」(52歳・主婦)、「不倫相手の家庭を壊して再婚報道も出てましたけど、人としてどうかと思います。タレントならまだしも国会議員としていちゃいけない人」(49歳・パート)、「昔ファンだったから残念です。学歴がなくても彼女のように小学生のときから大人として働いていたら彼女にしか見えない景色があったと思うし、ただの数合わせの客寄せパンダになっているのが悲しい」(33歳・主婦)
圧倒的な票を得たのは元SPEEDの今井絵理子参院議員(37・自民党)。
13歳のときにSPEEDのメインボーカルとしてデビュー。ヒット曲を連発するもグループ内での人気は島袋寛子、上原多香子には及ばず'00年にグループが解散してからは'04年に同業者とのデキ婚、3年後に離婚で話題に。'08年に長男の感音性難聴を告白するなど、波瀾万丈な芸能生活だった。
「今井さんは'16年の参議院選挙で自民党比例区で初当選しました。比例区名簿の上位にいたので、自民党に追い風が吹いていた選挙では出馬時点で当選確実でした。立候補したときに政治について記者から聞かれた際に“これから勉強しまーす”と言ったのは有名な話で、参院議員なのに取材の際に“政治の話は聞かないでください”という異例のNG事項がありました」(政治部記者)
今井議員に不祥事はついてまわり、'16年の当選直後には、新潟県知事選挙当日に候補者の名前を自身の公式ツイッターでツイートし、公職選挙法違反の疑いを指摘される。'17年には自民党、神戸市議員の橋本健との不倫疑惑が報じられる。
離党や辞職が求められるもそのまま居座り、現在は役職まで得ている。
「落ち目になってから議員になったとはいえ、元SPEEDのネームバリューは圧倒的ですからね」(同・政治部記者)
次期参院選は国会から卒業してほしい!
主体性がない、政策も信用できない
今井議員に次いで票を集めたのが、三原じゅん子参院議員(56・自民党)。
「権力者に擦り寄り、まるで北朝鮮の広報官のような振る舞いが見ていて恥ずかしい」(42歳・会社員)、「芸能界ではヤンキーキャラからお笑い芸人とのバカップルキャラなどを経て、今度は議員キャラですか」(49歳・主婦)、「高卒資格くらいとったらどうでしょうか」(59歳・主婦)、「この方は主体性がないですよね。その時々で流されている印象です。百恵ちゃん大好きをアピールして松田聖子さんの悪口を言ったり、ケーキ屋ケンちゃんこと宮脇康之さんと交際宣言して早々に別れたり。レーサーと結婚して自分もレーサーになって、別れたらお笑い芸人と結婚して変なキャラクターとなっていた。政策も信用できません」(63歳・主婦)
三原議員は'10年に参院選に比例区で出馬し当選。現在は2期目を迎え、'20年には厚生労働副大臣に就任。順調に議員生活を送っているが、芸能活動はいばらの道だった。
「三原さんは小学生のころから劇団に所属し、芸能生活をスタートさせ、高校は2日で中退。
彼女のキャリアで最も有名なのは『3年B組金八先生』での不良役。“顔はやめなよボディにしな”というセリフは彼女の代名詞となりました。シングル曲『セクシー・ナイト』は売り上げ30万枚を超えるヒットに」(同)
その後は役や楽曲に恵まれず、レーサーとして活動。
「レーシングドライバーと結婚しますが9年後に離婚。'99年にお笑い芸人と結婚し、バカップルとしてバラエティーに出演しますが、'07年に離婚。'08年に子宮頸がんを患い、このときの闘病経験から政治を志したといわれています」(同)
私生活では'16年に自身の秘書との結婚を発表。公私混同はやめなよ!と言いたい?
この人結局なんだったの?
「この人結局なんだったの? と思います」(36歳・会社員)、「どげんかせんといかん、とか言ってたけど何かをどうにかしたのでしょうか」(41歳・主婦)
現役議員ではないにもかかわらず票を集めたのはそのまんま東こと東国原英夫氏(63・元宮崎県知事、衆院議員/現在は無所属)。
「東さんほど浮き沈みの激しい人は珍しいですよね。そして転んでもただでは起きないのがタレントとしても政治家としても強みです。'86年にたけし軍団の一員として写真週刊誌『フライデー』編集部を襲撃し、暴行罪で現行犯逮捕(のちに不起訴)。芸能活動を自粛していた'87年に推理小説『ビートたけし殺人事件』を執筆しベストセラーに。さらに作品のドラマ化で女優のかとうかず子と出会い結婚、と沈んだ後には必ず大浮上を果たしているのです」(同)
その後も軍団内での暴力行為や未成年との淫行事件などを起こし、そのまんま消えると思いきや華々しく転生する。
「宮崎県の印象がなかったが、マンゴーと地鶏が名物だということを知ったのはこの人のおかげだと思う。政治家として評価できるところはないけれど」(52歳・主婦)
宮崎県の広告塔としての役目は果たしたようだ。
「この人が出てるとチャンネル変えます」(38歳・主婦)、「(府知事戦)出馬はありえない、などと言っていたのに出馬した。発言が信用できない」(31歳・会社員)、「松井さん(大阪府知事)とか上西小百合さん(元議員)とか変な輩を表に出した悪影響は大きいと思う」(46歳・会社員)
4位は橋下徹元大阪府知事(51・日本維新の会)。
'07年、大阪府知事に就任し、わずか38歳で府知事に。
「タレント議員といわれたら橋下さんは心外かもしれませんね。もともと弁護士としてテレビ出演をしてから知事になりましたので。でもテレビで初めての“茶髪弁護士”というとっつきやすいチャラいイメージからのキャラ変は裏切られた感を持つ有権者も多いかもしれませんね」(同)
政界はあなたを輝かせる場ではない
続く5位は、
「子どもまでタレントにして何様のつもり?」(41歳・主婦)、「事業仕分けに意味があったと思えない。政界はあなたを輝かせる場ではない」(57歳・主婦)、「いつも与党にかみついているイメージ」(43歳・バイト)、「自分だけが目立てばいいというのがミエミエ」(35歳・主婦)、「離婚した旦那さんのことをペット以下の扱いしていたという報道を見てから幻滅しました」(29歳・パート)
5位に滑り込みランクインしたのは蓮舫議員(53・立憲民主党)。今では元タレントという肩書を知らない人も?
「蓮舫さんはタレントとしてはパッとしませんでした。クラリオンガールに選ばれてグラビアアイドルとして活躍したものの、人気はなかった。むしろ議員になってからのほうが活躍しています」(スポーツ紙記者)
'04年、参院選に出馬してから現在3期目。国民のためにそろそろ結果を残してほしい。
売れているタレントは国会議員にならない
「議員は結局数合わせの駒ですから、よりお客さんを呼べる駒が重宝されるのです」
毎回選挙にタレント議員が投入される理由を前出の政治部記者が解説する。
「議員の先生方はタレントのことをよく知らないから落ち目で適当に呼びやすいタレントに目がいってしまうんでしょうね。有権者とのズレが大きくなっていく一方です。森下さんは自民党からの出馬ということなら当選するんじゃないですか? 与党の比例区は強いですからね」
望んでもいないタレント議員がまたひとり誕生する!?